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新・リーダー論 の商品レビュー

3.8

27件のお客様レビュー

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2016/11/27

佐藤優氏と池上彰氏が格差の拡大をもたらした新自由主義の終焉を背景としたリーダー論を対談形式で語ります。オバマ、ヒラリー、トランプからプーチン、サルコジ、ボリス・ジョンソンなどへのあまりマスコミには表出しない人物評がとても面白い。元祖トランプがサルコジだったとは!

Posted byブクログ

2016/11/20

池上彰と佐藤優の3冊目の対談。 内容は3冊ともに、その時々のホットな国際的な時事問題であるが、タイトルは「新・戦争論」「大世界史」と、今回は「新・リーダー論」と、必ずしも内容全体を著してはいない。 タイトルのような内容も入ってはいるが、むしろ直近の国際情勢の分析と割り切って読むこ...

池上彰と佐藤優の3冊目の対談。 内容は3冊ともに、その時々のホットな国際的な時事問題であるが、タイトルは「新・戦争論」「大世界史」と、今回は「新・リーダー論」と、必ずしも内容全体を著してはいない。 タイトルのような内容も入ってはいるが、むしろ直近の国際情勢の分析と割り切って読むことをお勧めします。そういう読み方をすれば、いつもホットな国際問題について切り込んだ、深い洞察力を感じさせてくれるシリーズです。 内容は、「新自由主義」下における格差の拡大や階層の固定化により、それへの大衆の不満と、それに迎合する大衆迎合型のポピュリズムが台頭し、その結果エリートと国民の間の信頼関係が薄れ、民主主義がうまく機能しなくなっている・・・米国のトランプであり比国のドゥテルテ、また英国のEU離脱の国民投票実施等。 佐藤優はそのような政治家の先陣を切ったのは、フランスのサルコジだという。 エマニュエル・トッドの言葉を引用して「サルコジの否定性が人々を引きつけた。強いものへの敬意、弱者への軽蔑、金銭への愛、不平等への要求、攻撃の欲望、イスラムやブラックアフリカの人々をスケープゴートに仕立て上げる手口、目まぐるしい自己陶酔・・・」 言葉だけを聞けば、トランプの事だと思ってしまうほど類似している。 ここで考えなければならないのは、現在の「新自由主義」と、かつて米国レーガン大統領や英国サッチャー首相が「新自由主義」を掲げて登場したときと、社会的背景が違っている。 当時は社会民主主義が蔓延しており、国家による富の再分配で「ゆりこごから墓場まで」と言われた時代だった。そういう環境で、レーガンとサッチャーは、批判を顧みず敢えて「これでは国家も社会も弱体化する一方だから競争原理を導入しろ」と主張した。 ところが新自由主義が社会の隅々にまで浸透した結果、それがいまや素晴らしいことだと思われている。特にエリートほど新自由主義的価値観を当然視して、社会に対する責任を思う前に、自己利益を優先している。 金が全ての価値基準になってしまった。 他に、プーチン、エルドアン、金正恩、トランプに乗っ取られた共和党、ヒラリー、英国のEU離脱、パナマ文書、オバマの広島演説・・等々の話題満載だが、上記の「新自由主義」の部分だけでも、しっかり理解できれば、この本を買って読んだ価値があると思います。

Posted byブクログ

2016/11/11

今回の大統領選挙についての章があったので、読んでみました。 新自由主義、グローバリズムにより、社会がアトム化し(コミュニティが失われ)している現代。人々の不満は鬱積し、そこにポピュリズムが蔓延る土壌ができる。英国のEU離脱や、今回のトランプ現象はその流れで起きている。 一方で、...

今回の大統領選挙についての章があったので、読んでみました。 新自由主義、グローバリズムにより、社会がアトム化し(コミュニティが失われ)している現代。人々の不満は鬱積し、そこにポピュリズムが蔓延る土壌ができる。英国のEU離脱や、今回のトランプ現象はその流れで起きている。 一方で、ポピュリズムに対抗するものとして、歪んだエリート意識が跋扈することが危惧される。エリートが大衆を軽んじて、法的根拠ないまま自分たちの思うままに社会を動かそうとする、ポピュリズムへの反動的な動きを警戒すべきである。 中東、欧州、北朝鮮、日本の政治、核武装について等、どれも鋭い切り口で、なるほどと思わせてくれます。お二人の対談は3冊目ですが、最初の頃よりも話がかみ合って、お互いが張り合うことなく、スムーズに補完し合いながらの話の展開はリズムがよく、読みやすかったです。

Posted byブクログ

2016/11/03

池上氏と佐藤氏の対談をまとめた本の第3弾。書名は「リーダー論」ですが、内容的にはイギリスのEU離脱、アメリカ大統領選挙、パナマ文書にみられる格差拡大等々の国際時事問題に関する対談をまとめた本で「これからのリーダーはどうあるべき」的な内容は少ない目です。 プーチン大統領、エルドアン...

池上氏と佐藤氏の対談をまとめた本の第3弾。書名は「リーダー論」ですが、内容的にはイギリスのEU離脱、アメリカ大統領選挙、パナマ文書にみられる格差拡大等々の国際時事問題に関する対談をまとめた本で「これからのリーダーはどうあるべき」的な内容は少ない目です。 プーチン大統領、エルドアン大統領などにみられるちょっと強硬な指導者や、国民投票でEU離脱を招いたキャメロン前首相、異端の大統領候補トランプ氏などの政治家がなぜそれぞれの国でリーダーとして選ばれたのか(トランプ氏は共和党候補という意味で)という視点で対談が進んで行きます。 かなり幅広いトピックスについて新書1冊にまとめた本なので、それぞれの項目に関しての掘り下げ度合はほどほどですが、時事問題についてのお二人の見解をざっと俯瞰できる点は参考になりました。

Posted byブクログ

2016/10/29

まず、帯のデザインが佐藤優と池上彰がキスしようとしているみたいでキモい。 そして、前作『大世界史』と比べておっさんの時事問題談義感が増してる。あんまり勉強になった!って感じがしなかった。

Posted byブクログ

2016/10/23

伊藤くんAtoE ロシア議員特権が強く、5年の任期中不逮捕特権があり、殺人の現行犯でない限り、捕まらない。マフィアに不逮捕特権を与えないために小選挙区をやめてくれというのが国民の切なる願い トランプは潔癖症 自分専用のトイレしか使えない クリントンキャッシュ 共和党 保守...

伊藤くんAtoE ロシア議員特権が強く、5年の任期中不逮捕特権があり、殺人の現行犯でない限り、捕まらない。マフィアに不逮捕特権を与えないために小選挙区をやめてくれというのが国民の切なる願い トランプは潔癖症 自分専用のトイレしか使えない クリントンキャッシュ 共和党 保守、前身連邦主義者党(北部地盤、産業振興を目指して、奴隷制に反対、進歩的な政党) 民主主義と行っても移民してきた白人のための民主主義 変化についていけない南部の民主党員を共和党にねこそぎした 小さな政府を志向し、社会保障に税金を使うのを反発 民主党 リベラル、前身民主共和党(南部地盤、大規模農場経営とため奴隷制度を維持、保守強硬派) 北部の民主党に移民などの多様な人材が流入してきてリベラルに変身 弱者のために社会保障を充実させる大きな政府を容認 日本年収4000万 所得税45%住民税10%復興税2%合計57% 香港やシンガポールへ行けば20%以下 シンガポールには所得税はあるが、キャピタルゲイン課税、住民税、贈与税、相続税がない 石井一 冤罪 P3Cの売り込みが日米間の貿易インバランスを正すための最重要課題だと言われていた。金額的にもトライスターよりP3Cの方がはるかに大きかったが、P3Cを取り上げるとなると、両国の安全保障耐性を極度に揺るがす大スキャンダルに発展する恐れがあり、これらについては一切ふれないということになった 余人をもって代えがたいリーダーがいると、かえってその人がいなくなったら組織も終わりになる 読売新聞とJR東海 リーダーには、他人の気持ちになって考える共感力が不可欠。しかし、必要な状況においては、非常に切り捨てなければならないこともででてくる ナルシシズムの肥大した根拠のない全能感をおつような指導者は必要ない へりくだることができ、弱い人と共に進むことができるリーダーが本当に強いリーダーである 「あなたがたが皆のなかで最も小さい者こそ、最も偉い者である」 ルカによる福音書

Posted byブクログ

2016/10/07

【『新・戦争論』『大世界史』に続くシリーズ第3弾!】トランプ旋風、英国EU離脱など、格差拡大で、過激なポピュリストが各地に台頭している。この激動期にいかなるリーダーが必要か?

Posted byブクログ