売国 の商品レビュー
The real relationship and Japanese governments secreted power are mysterious for us. This book gave me feel a thrill. To be honest, I wanted...
The real relationship and Japanese governments secreted power are mysterious for us. This book gave me feel a thrill. To be honest, I wanted to get more clear ending.
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特捜検事と宇宙開発の若手女性研究者の話。 様々な伏線がどう絡むのかワクワクしながら捲り進め、第六章あたりから展開がグッと面白くなったが、結末には物足りなさを感じる。
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戦後政治の闇と巨悪。 特捜検事と宇宙開発研究者の二人の物語が進む。 最後まで交わることがなく終わる。 謀略小説で面白いとは思うが、何だろう、何か足りない。 戦後のフィクサーを描くなら、もっとアクの強さが欲しいかな。
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宇宙開発と検察庁の視点で話が展開していく。どう繋がるんだと思いながら読んだ。 今の世の中にこういう高潔な政治家がいるのだろうか? 左門さんのことがとても残念に思う。
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プロローグでの人物たちが、本編でどのように係わってくるのか、興味津々に読み進めた。 検察官・富永と、宇宙開発に挑む女性研究家八反田遥、それぞれ独立して話が進んでゆく。誰が題名にある通りの売国の徒なのか。 陰謀と謀略の戦後裏面史と、日本独自の宇宙開発。テーマが壮大なゆえに、惜しむら...
プロローグでの人物たちが、本編でどのように係わってくるのか、興味津々に読み進めた。 検察官・富永と、宇宙開発に挑む女性研究家八反田遥、それぞれ独立して話が進んでゆく。誰が題名にある通りの売国の徒なのか。 陰謀と謀略の戦後裏面史と、日本独自の宇宙開発。テーマが壮大なゆえに、惜しむらくは終わり方が・・・
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※このレビューにはネタバレを含みます
冒頭から、通産省の青年、宇宙センの研究者、法務省の検事と、互いに無関係な人物の会話から始まり、数十ページ読み進めると、そのどれでもない特捜部の検事と若い宇宙研究を進める大学生がダブル主人公であることが分かり、中盤になっても話の展開が読めない、、そんな展開にワクワクさせられる。 キープレーヤーである橘洋平が悪党なのかヒーローなのかが最後の最後まで分からない部分が本作のミソだと思う。冒頭のシーンをみると、完全な悪党ではないことが何となく分かるが果たしてどんな仕掛けがあるのかが見えない。早く知りたいという好奇心を掻き立てられ、あっという間に読んでしまった。 結末はあっさり淡々と終わっていった感じがする。橘は今後冨永に危害が加わらないよう万全を尽くしたと言うが、その仕掛けが分かっても本当に安全な仕掛けなのかはイマイチ釈然としない。ただ、個人的には官房長官の逮捕など今後の巨悪の掃討を描かずボカしたのは非常に評価が高い。この一件を通した富永の決心だけを示して終わる形が本作のベストな締め方だと思う。(p387 物証があれば、いつか必ず告発できる。検察官としての冨永の矜持だった) また、真山仁の作品は「黙示」「マグマ」以来三作目だったが、本作はポップでリズムがある感じがして、これまでとは違う印象(良い印象)を受けた。基本は固い感じだが、遥や藤山のような若い女性の会話が自然で、ある種「華」のようなものを与えているような気がする。
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日本は本当に独立国と言えるのか、という真山さんの伝えたいメッセージは感じ取れたが、物語としてはまあまあ どうしてもハゲタカシリーズと比較してしまい、それと比べると、、、となってしまう
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【感想】 「だいぶ風呂敷を広げたわりに、まぁまぁ尻すぼみで終わったな」というのが1番の感想。。。 プロローグにあった、「アメリカに負けない情報網を構築しろ!」という台詞から、真山仁バージョンの「ジョーカーゲーム」チックな物語が始まるのかと思いきや、、、 終始アメ公に弄ばれて終わった、ある意味現実的な物語でした。 決してハッピーエンドではない、不気味で納得いかない終末を本作品では迎えていた。 そして、正直何も伏線を回収しきれず、尻切れトンボになっちゃっていたような。。。 読み終わった後のこのシコリ。これは頂けませんよ、真山さん。 まぁ、真山仁が書いた小説なのだから、決してAllフィクションの内容ではなく、何らかのメッセージがあるのかもしれない。 アメリカと日本の2国間にある、闇の部分がうっすらと垣間見えた気がした。 国際関係のニュースなどを普段見ていると、やはりアメリカ(というか、どの国にも)してやられている感は否めない。 こういう内容の本を読んでいると、日本は決して独立している国ではなく、いまだにアメリカの属国なんじゃないのかなと不安に思う。 そして、その属国にすぎない日本の1国民にすぎない自分自身の日常生活や努力は、とてつもなく些末なものなのかもしれないと、虚しくなってしまう。 ずっとこのパワーバランスが変わらないとすれば、ある意味夢や希望なんて現世にないのではないのかな? タイトルでもある「売国」が果たして悪なのか正義なのか、正しいことなのかは未だによく分からない。 読み終わった後に色々と考えさせられ、憂鬱になってしまう本でした。 【あらすじ】 『ハゲタカ』シリーズをはじめ、震災後の原発政策とリーダーシップのあり方を問う『コラプティオ』、農薬と日本の食の暗部に迫る『黙示』など、現代の日本社会が抱える問題に正面から挑みつつ、最上級のエンターテインメント小説を精力的に発表しつづける真山仁。 2014年秋、作家生活10周年記念刊行の第一弾として、超弩級の謀略小説、社会派長編が誕生した。 今回の主人公は、気鋭の検察官・冨永真一と、宇宙開発に挑む若き女性研究者・八反田遙。物語は二人の視点から描かれる。 遙は幼い頃から宇宙を夢見、日本の宇宙開発を担う研究者になるべく日々奮闘中。 航空宇宙科学研究センター(宇宙セン)の指導教官・寺島に導かれ、我が国の宇宙開発の現状と問題点を目の当たりにする。 それは宇宙開発の世界が生き馬の目を抜く世界であり、同盟国・アメリカとの関係の複雑さに触れることでもあった。 一方の冨永は、形勢不利だった殺人事件の裁判を検察勝利に導いた功績を認められ、特捜部に配属される。 粘り強く次々に成果を出す冨永だったが、大学時代の親友の失踪を機に、奇妙な疑獄事件に巻き込まれてしまう。 そしてその陰謀には、戦後の日本復興を支えた大物政治家の影があった……。 正義とは何か? 国益とは何か? 希望とは何か? 精緻な描写と骨太のストーリーに、誰もがページを繰る手を止められなくなるはず。 日本の社会派小説の歴史は、ここからまた始まる! 【引用】 終戦10年後。。。 GHQによる占領は終わっても、日本は未だアメリカの管制下にある。 「アメリカに負けない情報網を構築しろ。そして情報戦に必ず勝て。そうすれば道は自ずと開ける。」 「デュ・トランブレーになるんだ。」 修道士だったフランソワ・デュ・トランブレーは、ルイ13世の宰相リシュリューの側近を務めていた。 修道士網を駆使して諜報活動を行い、当時の政治を操るほどの権力を握った。 以来、フランスでは政治の黒幕をそう呼ぶようになった。
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日本の技術を海外(アメリカ)に供与するという意味での売国か。 アメリカの持つ技術力もものすごいものだと思いますし、投下される予算の大きさにも驚くが、技術立国を目指してきた日本において、半導体、原子力、宇宙開発というものが世界を引っ張っていけるほどの技術力を持っているというのは素晴...
日本の技術を海外(アメリカ)に供与するという意味での売国か。 アメリカの持つ技術力もものすごいものだと思いますし、投下される予算の大きさにも驚くが、技術立国を目指してきた日本において、半導体、原子力、宇宙開発というものが世界を引っ張っていけるほどの技術力を持っているというのは素晴らしい話。 脈々と日本を骨抜きにする為に仕掛けられたものに対抗する為には、元凶にたどり着かなければならない。 個人的には日本の宇宙開発というものをあまり良く知らなかった。 が、地球レベルで物事を考える上で宇宙は切っても切れない。お金はとんでもないくらいかかるのであろうが、もう少し興味をもつようにしなければ。 そのような事業(公共といっていいか?)には利権が絡むのは当然と理解。 政治家が絡むとたいていそう。 宇宙開発に勤しむ人々と政治家、検事、フィクサーが並行して書かれており、展開についていくのが大変ではあるが、エンターテイメント要素を含み、ストーリーを盛り上げていく。 ラストはもう一捻りというか、もう少し突っ込んだところまで展開してほしい。 続きが気になって仕方がない。
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うーーーーん、アメリカ大統領すら海外からコントロール出来るかもという現代の世の中でこの本の世界観はとても想像しやすい。
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