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金曜日の本屋さん の商品レビュー

3.5

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2016/09/22

読書の良さっていうのは、その自由度の高さにあると個人的に思っているので、槇乃さんの台詞、「読書は究極の個人体験です・・」の下りは頷けるものがありました。 そして、本書に出てくる「金曜堂」のメンバーのように、読書体験を共有して語り合うのもまた、世界が広がる楽しみかたなのだろうな。と...

読書の良さっていうのは、その自由度の高さにあると個人的に思っているので、槇乃さんの台詞、「読書は究極の個人体験です・・」の下りは頷けるものがありました。 そして、本書に出てくる「金曜堂」のメンバーのように、読書体験を共有して語り合うのもまた、世界が広がる楽しみかたなのだろうな。と思います。 本を読むことって、フツーに楽しい事なんだっていうのを伝えてくれる一冊かと・・・。

Posted byブクログ

2016/09/21

リズム感のある余計なものを削ぎ落としたような文章は、読んでいて小気味よく心の中に落ち着き楽しんで読み進める事ができた。「読書は究極の個人体験」「作者の思いやテーマをくみ取る努力を読者がしなければならない義理はありません。好きに読めばいいんです」「感想を誰かと同じになんかしなくてい...

リズム感のある余計なものを削ぎ落としたような文章は、読んでいて小気味よく心の中に落ち着き楽しんで読み進める事ができた。「読書は究極の個人体験」「作者の思いやテーマをくみ取る努力を読者がしなければならない義理はありません。好きに読めばいいんです」「感想を誰かと同じになんかしなくていいんです」本当にその通りだと思った。だからこの本の作者がどういう思いでこの本を書いたのかなんて考えない。とにかく 私はこの本から素敵な心に響くずっしりと重い言葉をたくさんもらった。その事に感謝。

Posted byブクログ

2016/09/21

キャラ立ちのする3人が働く、駅の本屋。大きく4冊を柱に、古今東西の実在する本がいくつも出てくる。 最初は客として来た、迷える子羊みたいな大学生・倉井くんがバイトとして加わると、お約束で彼は店長の槇乃さんの一挙手一投足にドキドキ、ひとりジタバタ。なぜ恋したのかよく分からないのは、こ...

キャラ立ちのする3人が働く、駅の本屋。大きく4冊を柱に、古今東西の実在する本がいくつも出てくる。 最初は客として来た、迷える子羊みたいな大学生・倉井くんがバイトとして加わると、お約束で彼は店長の槇乃さんの一挙手一投足にドキドキ、ひとりジタバタ。なぜ恋したのかよく分からないのは、こういうキャラクターノベルの常だと思うことにする。 各話、なんとなく謎解きっぽいことをする。話として良かったのは「モモ」の回。 「自分の役に立つかどうか、自分の利益になるかどうか以外で、人を見てみたい。」 ・・・友達というものの本質。 本の使われ方として面白くて読みたくなったのは「長いお別れ」。 「家守綺譚」はうちにあったので勢いで再読。まったくもって覚えていなかったが、隣の世界ともいうべき、人間だけが住む現実とは違う世界をごくごく自然に描き出した、なんともゆるやかないい雰囲気の本だった。ってそれはこの本の感想じゃないな。

Posted byブクログ

2016/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こんな本屋さんで働けたら…と思わずにはいられませんでした。 読みたい本が見つかる本屋、親切だけど押し付けがましくない店員さん、書庫や立地の素晴らしさ。 名取先生の、一人一人の登場人物を見つめるあたたかな眼差しに加えて、読書愛もひしひしと伝わってきました。 読書は究極の個人体験というけれど、こんな風に共通認識を持って会話ができたら本当に楽しいだろうなぁ。 お客さんとして行けたとしても、幸せだと思います。 南さんの心を占める過去の出来事もまだ明かされていないので、続きがとても読みたいです。 気が早いですが、続刊が楽しみです!

Posted byブクログ

2016/09/08

想像してた内容とは違いましたが、おもしろかったです。 こういう本を読む度に、「ああ、周りに普通に本が好きな人がいる環境っていいな」と思ってしまいます。 私の周りには……いないんだなこれが。 強いてあげるなら母くらい? 友達も、夫もあまり本を読まないので、普通に「本の話」が出来な...

想像してた内容とは違いましたが、おもしろかったです。 こういう本を読む度に、「ああ、周りに普通に本が好きな人がいる環境っていいな」と思ってしまいます。 私の周りには……いないんだなこれが。 強いてあげるなら母くらい? 友達も、夫もあまり本を読まないので、普通に「本の話」が出来ない。 読書会とかうらやましいなあ、なんて思いました。

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2016/09/02

物語に実在の小説を絡めた、いくつかのエピソードがまとまっていて、少しずつ登場人物の背景がわかってくる。まだ回収されてない伏線もあるので、続編が出るのかな?楽しみ(*´ェ`*) 金曜堂の朗読会や読書会、参加してみたいな。 実在小説は読んだ事のある話が幾つかあって、解釈の視点が私には...

物語に実在の小説を絡めた、いくつかのエピソードがまとまっていて、少しずつ登場人物の背景がわかってくる。まだ回収されてない伏線もあるので、続編が出るのかな?楽しみ(*´ェ`*) 金曜堂の朗読会や読書会、参加してみたいな。 実在小説は読んだ事のある話が幾つかあって、解釈の視点が私には新鮮で、より面白かった。 庄司薫『白鳥の歌なんか聞こえない』未読 レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』結構色んなところで名作として言及されるので、一度読んでみたことあるけどピンと来ていなかった小説。割とマーロウのハードボイルドな格好良さや有名なセリフがフォーカスされるけど、これはラストシーンに注目していて、そういう風に見た事なかったと思って読み直したくなった。 ミヒャエル・エンデ『モモ』子どもの頃に読んで、モモ=善、灰色の男たち=悪、の対立だと思っていたけれど、そんな単純な話ではなかったのかも?今読んだ方がもっと面白いのかもしれない。 梨木香歩『家守奇譚』和のファンタジー。金曜堂のストーリーに絡めるのは他の実在小説に比べるとちょっとだけ無理矢理感がなきにしもあらず? でも金曜堂の謎めいたところが明らかになる、面白いエピソードだった。

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2016/09/01

同じような言い回し・表現が何度も出てきてちょっと読みづらかったけど、本筋は充分楽しめました。 作家さんご本人の弁にもあるように、続編ありそうです。 南店長は何となく「栗丸堂」の葵さんに通じるところが。 あと、物語中に出てくる本は知ってないと面白さ半減なので、読んでから再読した...

同じような言い回し・表現が何度も出てきてちょっと読みづらかったけど、本筋は充分楽しめました。 作家さんご本人の弁にもあるように、続編ありそうです。 南店長は何となく「栗丸堂」の葵さんに通じるところが。 あと、物語中に出てくる本は知ってないと面白さ半減なので、読んでから再読したらまた印象変わりそうです。

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2016/08/27

何を読もうかとランキングを物色し、上位にあって皆さんの評価もまずまずというところでこの本を買ってみた。 高校の同級生・男女3名で営む駅の構内にある書店が舞台。 実在の駅ではないのだろうが、この前、北関東へ出張した時のJRから東武線に乗り換えた駅と、その跨線橋の上にあった書店はまさ...

何を読もうかとランキングを物色し、上位にあって皆さんの評価もまずまずというところでこの本を買ってみた。 高校の同級生・男女3名で営む駅の構内にある書店が舞台。 実在の駅ではないのだろうが、この前、北関東へ出張した時のJRから東武線に乗り換えた駅と、その跨線橋の上にあった書店はまさにそんな雰囲気の場所だったように記憶する。 ネットで“読みたい本が見つかる本屋”との噂を頼りに、主人公がここに辿り着くところから始まる。 そこで起こる事件に、本の中身を織り交ぜたお話が4つ。 「白鳥の歌なんか聞えない」「長いお別れ」「モモ」「家守奇譚」が題材になり、それぞれの作品の中のセリフや文章が物語の要所で再現され、大事な役目を果たす。 私、チャンドラーの訳者で清水俊二さんや双葉十三郎さんの名前が出たのには思いっきり懐かしいと感じたし。マーロウに出会ったのはもはや大昔。 それ以外でも結構沢山の本が登場し、書店を舞台にした作品ならではのお愉しみ。 サクサクと読めて、深みはないが口当たりは悪くない。登場人物の造形も良くある感じだが、悪い感じはしない。(主人公の、ファザコンお坊ちゃま振りと、かわいい女店長への思いが表現されるのが、いちいち鬱陶しいけど) 主人公と書店の3名の内2名の育ちが明らかにされたが、店長の過去については仄めかされたのみなので、これはto be continued?

Posted byブクログ

2016/08/27

北関東の小さな駅の中にある本屋『金曜堂』で繰り広げられる本に絡む連作短編。作中で取り上げられているのは「白鳥の歌なんか聞こえない」「長いお別れ」「モモ」「家守綺譚」。最初の2冊は未読なので、〝ラストシーン選択をどう思ったか”とか、やはり読んだ事のない本の内容を作中で引用されてもピ...

北関東の小さな駅の中にある本屋『金曜堂』で繰り広げられる本に絡む連作短編。作中で取り上げられているのは「白鳥の歌なんか聞こえない」「長いお別れ」「モモ」「家守綺譚」。最初の2冊は未読なので、〝ラストシーン選択をどう思ったか”とか、やはり読んだ事のない本の内容を作中で引用されてもピンと来ないのが残念。これを読んで、興味の惹かれる本が見つかれば良いと思う。

Posted byブクログ

2016/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ化は間違いないと思うので 今回は控えめに評価しました。 これを書くのはとても難しかったと 思います。 金曜堂店長が選んでくれる本は 名作ばかりですが 誰もが読み終えて いるとは限りません。 現に私が読んだことがあるのは 梨木香歩さんの「家守綺譚」だけ。 でも…すべて読みたくなりました。 読んで再び 金曜堂のみんなに 会おうと思います。

Posted byブクログ