神様の裏の顔 の商品レビュー
文書の構成や語り口等、とてもわかりやすくてテンポも良く、ブラックなジョーク漫才な小説。 元お笑い芸人という著者の才能が活きていて、他の作品も読んでみたいと思った。
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あらすじを読んで興味をもち、どのようにストーリーが展開していくのか楽しみながら読んだ。 葬儀の進行にあわせて、登場人物の一人称語りが順に展開していき、飽きさせない。 最初は、坪井先生がどんなに素晴らしい人だったか思い出が語られるが、少しずつ様子があやしくなっていく。 読み進めて...
あらすじを読んで興味をもち、どのようにストーリーが展開していくのか楽しみながら読んだ。 葬儀の進行にあわせて、登場人物の一人称語りが順に展開していき、飽きさせない。 最初は、坪井先生がどんなに素晴らしい人だったか思い出が語られるが、少しずつ様子があやしくなっていく。 読み進めていくうち、坪井先生の正体が明らかになっていくのだけれど…最後は恐怖すら感じた。 読了し、結末分かった上で再読すれば、初読で気づかなかったゾワッとポイントに気づけそう。
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神様のように清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。 通夜では、参列者のみなが死を悼み哀しんでいる。 はずなのに。 …彼はもしかしたら凶悪な犯罪者ではないか? 本書の目次が、読経、焼香、法話と、お通夜の流れになっています。 各場面ごとに登場人物の参列者たちがリレーのように独白文...
神様のように清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。 通夜では、参列者のみなが死を悼み哀しんでいる。 はずなのに。 …彼はもしかしたら凶悪な犯罪者ではないか? 本書の目次が、読経、焼香、法話と、お通夜の流れになっています。 各場面ごとに登場人物の参列者たちがリレーのように独白文?で語っていきます。 死人に口なしで、 彼の周りで起こった出来事を 参列者が勝手に解釈、話を進めていく。 それぞれバラバラだった参列者たちが、 それぞれに感じていた違和感を持ち寄り、 ひとつの疑惑が立ち上る。 さすが元芸人さんで、 話のテンポが良く、 途中途中でくすっとまではいかなくても、 面白い部分もあり、 気づいたらページをめくる手が止まらず。 一気読みでした。
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読みやすい文章で、なかなか面白い。 あのまま神様が犯罪者でも良かったけれど、さらにどんでん返しがあったのは意外。 他の作品も読んでみたい。
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登場人物も限られた人で読みやすかったが、イマイチ、次はどうなる?というワクワク感は無かった。 最後の最後で、実はこうだったのか!と驚かされたが、今では有りがちな手法である。
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誰からも慕われる聖人君子のような男。坪井誠造の通夜が物語の舞台になる。 多く集まる弔問客の誰しもが涙し故人を偲ぶ。 しかし故人との思い出を遡るうちに数々の疑問と疑惑がが浮かび出す。 神様だと言われる男の裏の顔が徐々に浮き彫りになっていくのが怖かったし不気味だったなぁ。 でもそこからのまた逆転にはちょっと驚いた。 まさかこんな結末が待っていようとは
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神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。通夜で誰もが悲しむ中、実は凶悪な犯罪者だったのではと疑惑が浮かんでくる。 全部で5話で構成されている。それぞれの話で登場人物の視点が書かれている。初めはそれぞれ坪井さんとの思い出を振り返り感謝の気持ちを持っていた。しかし、ふと疑...
神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。通夜で誰もが悲しむ中、実は凶悪な犯罪者だったのではと疑惑が浮かんでくる。 全部で5話で構成されている。それぞれの話で登場人物の視点が書かれている。初めはそれぞれ坪井さんとの思い出を振り返り感謝の気持ちを持っていた。しかし、ふと疑問を持つとその気持ちは一変し身近な事件は坪井さんが犯人だったのではと思い始める。坪井さんは悪い人と思い込み登場人物たちが会話をする感じで話が進んでいくのだが、周りの雰囲気に飲み込まれて一人を除き全員が悪い人と決めつけていた。思い込みは恐ろしいなと思った。 テンポが良く最後まですらすら読めた。しかし、最後で騙されたなと思った。よく読んでいるとなにか違うなと思うこともあったが騙されたまま読み進めていたことに気づいた。
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途中までは面白かった。けれど最後が納得いかない。「え、そういうオチなの?」と、がっかり。もっといいオチなかったのかな。
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神とも言われる人格者であった教師が亡くなり、その通夜に集まった関係者たちの回想から物語は始まる。 関わりのない者たちの回想するそれぞれのエピソードから、神様は実はとんでもない裏の顔を持っていたのではとの疑惑が… 伏線となるべきエピソードがかなり具体的かつ大げさに描かれているため、...
神とも言われる人格者であった教師が亡くなり、その通夜に集まった関係者たちの回想から物語は始まる。 関わりのない者たちの回想するそれぞれのエピソードから、神様は実はとんでもない裏の顔を持っていたのではとの疑惑が… 伏線となるべきエピソードがかなり具体的かつ大げさに描かれているため、これはミスリードなのではと思いながら読みすすめるも、この結末は思いもよらなかった。 「逆転美人」もそうだったが、元お笑い芸人で、ここまで凝った物語を作れるのなら、もう少し頑張れば芸人として売れたのでは、とも思う。でも、笑いというよりは感心か。 まあ面白い小説書いてくれるならそれでいいや。 一つ疑問を挟むならば「横溝正史」を冠する賞にしちゃ軽くないか?というところですかね。
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- ネタバレ
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いい大家さんいい先生に縁があって恵まれているので、え?もしかしてあの人も?と不謹慎ながらに考えてしまう小説だった。結局は神様と言われていた亡くなった教師には罪にはなく、その娘が犯人でしかも多重人格だったというオチでした。読んでいると途中で教師には実は罪はなかったのではないかということが予想できてくるのですが、その後の真犯人判明までは読む手が止まらずでした。
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