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寄る年波には平泳ぎ の商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

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2024/06/01

一気読み。 本好き、猫好き、物を手放そうと考えているところはすてきです。 一部共感するところがありつつ、「最近の若者は……」と見事なまでに高齢者ムーブをしてしまっている部分があってなんだかなぁ……と思いました。 やや口調が強く、怒りっぽい気がします。穏やかなエッセイという雰囲...

一気読み。 本好き、猫好き、物を手放そうと考えているところはすてきです。 一部共感するところがありつつ、「最近の若者は……」と見事なまでに高齢者ムーブをしてしまっている部分があってなんだかなぁ……と思いました。 やや口調が強く、怒りっぽい気がします。穏やかなエッセイという雰囲気を出しているものの、実際はどうなのだろうと気になってしまいました。 とはいえ、以前この方の別のエッセイで、どうしても受け入れ難いことを書いていた印象が残ってしまっているので……見方が歪んでしまっている気がします。申し訳ありません。 2024/06/01 もくじ-p.220 p.14 “これから三十年も生きそうもないおばちゃんが、あんなに強欲になってどうするんだと、帰り道も腹が立って仕方がなかった。” 彼女たちは先が長くないからこそ、図々しくいるのではないでしょうか。長くこの世に留まる人ほど、居心地が悪くならないように、周りに気を遣うのかもしれません。知らんけど。 p.43 “画面ではなく、ちゃんと本を手にとって読みたい。” 心から同意します。紙の本が好きです。 p.105 ”  「いつか使えるととっておいても、使える日は来ない」  という言葉だった。まだそのときは若かったから、  「そうはいったって、十年、二十年先に使う日は来るに違いない」  と信じていたのだが、その十年後、二十年後の今になってみると、見事に使う日は来なかった。 ” 実際に長く生きた人のことばには重みがありますね。それを知ることができて良かったです。さらに断捨離が進みそうです。 p.107 ”「恐ろしいことに、ほとんどの物が百個単位であります!」” それは恐ろしい……。どんなに空間があっても足りません。 p.135 ”これで様々な形態の食器を選んだり手にしたり、見たりする感性も消滅する。” 食器に関してはわたしもこだわりがないので、なんとも言えません。食事は手作りすることが多いですけれど。 p.155 ”しかし生まれてくる子供は親が選べない。なかには子供が親を選んで生まれてくるのだという人もいるが、昨今の親の子供への虐待の多さをニュースなどで見聞きするにつけ、あんなひどい仕打ちを受けるために、あの親を選んで生まれるわけがないと思うのだ。” その考えの人で良かったです。 子が親を選ぶ思考の人は環境に恵まれたのだなぁと思います。 p.158 ”子供を産んで親になったら、人間的に成長するかと思ったら、そうじゃないっていうか” 人間の考えはその人自身がどれだけ気づくことができるかにかかっているので、同じように子育てをしていても、成長する人としない人がいると思います。学校で同じような教育を受けても、みんな成長度が違うように。 少なくともわたしは、子どもをたいして好きではない人は生まないほうが良いと思っています。愛されないお子さんが可哀想です。 p.160 ”家を含めて二億円近い金を遣ったのは間違いない。” 2億も稼いでいることにびっくりです。売れっ子なのですねえ。 そこまで家族のために使えるのも凄いです。わたしだったら縁を切ってしまいます。すでに切っていますけれど。 p.190 ”インターネットで購入することも多いのだが、近くに書店があるとわかると、つい入ってしまう。” わかります。わたしもつい、ふらふらっと入ってしまいます。棚を眺めているだけでも楽しいです。

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2024/02/03

群ようこさんのエッセイ。日頃感じたことを、普段思っていても外ではなかなか言えないようなことも含め、まるで友達と話しているかのようにストレートに書かれていて、楽しめた。 思わずクスッと笑える場面から、社会に対する疑問、憂いまで、共感する内容が満載。

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2023/09/28

あと何年かしたら、私もこんな感じになるのかなぁ、と思いながら読みました。 おしゃべりを聞くように、楽な気持ちで読める本でした。

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2023/06/26

コロナ禍、トイレットペーパーを探し求めて、歩き回った事に、頷きながら、読んだ。私も強欲ばばあにはなりたくないと、「犬掻き」で、もがきながら泳いでる。

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2022/02/23

近所のおばちゃんと立ち話している感覚で読める本。 散歩中に見たものや他人から聞いた話から始まって、 きっとあれは○○に違いない、世も末だわ、と世の中を憂う方向に話が展開していきがちなところが何とも「オバチャン」を感じる。 どうしてオバチャンというのは、自分の半径5m圏内で起きた出...

近所のおばちゃんと立ち話している感覚で読める本。 散歩中に見たものや他人から聞いた話から始まって、 きっとあれは○○に違いない、世も末だわ、と世の中を憂う方向に話が展開していきがちなところが何とも「オバチャン」を感じる。 どうしてオバチャンというのは、自分の半径5m圏内で起きた出来事や人づてで聞いただけで実際に見てすらいないものから世の中全体をああだこうだと言うのだろうか。 自分の身近なオバチャンを思い出して親しみを感じつつ、 「あらあら大変でしたね」「まあそんな事が?」と心の中で相槌を打ちながら読みすすめたが、たまに「いやいや、それはちょっと考えすぎですわよ」と言いたくなるところがちょこちょこあった(なぜか相槌を打つ自分の心の声までオバチャンぽくなる)。本当の立ち話なら伝えられるが、本だと一方的に言われっぱなしになってしまうのがモヤモヤするところだ。 ともあれ、そういうちょっと小煩い感じも含めて昔懐かしいオバチャンを感じて、お喋り感覚で暇つぶしにさくっと読める本だった。 ちなみに、 散歩中に見かけた猫の集会の話や、図書館で借りた本に挟まっていたメモをみてあれこれ考えをめぐらせる話など、小煩くなくてクスッとなる話も多い。 オススメ!とまでは行かないけれど、 平和な話をサクッと読みたいときにはちょうど良い本だと思う。

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2022/01/25

自分は作者よりもうんと若いのだけれど(はず)、 親近感がわいて クスッと笑って そうだそうだと相槌をうって あっという間に読み終えました。

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2022/01/10

群ようこさんの作品は、20代の頃好きでたくさん読んでいた。猫が出てくる話や、力の入らない感じの話が好きだった。 久しぶりに読む彼女のエッセイは昔感じた印象と少し変わった。 これが年をとると言うことか?この本が書かれた時の彼女の年齢に自分が近づいたということか。 人の振り見て我が振...

群ようこさんの作品は、20代の頃好きでたくさん読んでいた。猫が出てくる話や、力の入らない感じの話が好きだった。 久しぶりに読む彼女のエッセイは昔感じた印象と少し変わった。 これが年をとると言うことか?この本が書かれた時の彼女の年齢に自分が近づいたということか。 人の振り見て我が振り直せ。自分の物差しだけで判断するのは危うい。 寄る年波には平泳ぎ、無理せずゆっくりと進んでいきたいものだ。

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2021/02/15

肩の力を抜いて読めます。 電車の中での親子を眺めながら心の中で思ってる事を文章に書かれていて、あるな〜と共感しながら読めます。

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2019/09/23

本文にも何度か書かれていたが、 『この程度の文章なら自分も書ける』 『あんたのせいで自分がデビューできなかった』 みたいに思う人は多いのだろう。 そう思わせるような何気ない日常をさりげなく書ける 群ようこ、私は「すごい!」と思う。 エッセイ以外に「かもめ食堂」や「パンとスープと...

本文にも何度か書かれていたが、 『この程度の文章なら自分も書ける』 『あんたのせいで自分がデビューできなかった』 みたいに思う人は多いのだろう。 そう思わせるような何気ない日常をさりげなく書ける 群ようこ、私は「すごい!」と思う。 エッセイ以外に「かもめ食堂」や「パンとスープとネコ日和」などに描かれる世界観。その素晴らしさこそがこの人の魅力だと思う。 「生き方」は人それぞれでいいと思うし、群ようこと私は全く違う方向の人生だが、人として共感できる部分と、この人のたたずまいにあこがれる気持ちで、これからも群ようこから目が離せないだろう。

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2019/05/13

ほのぼのとしたエッセイ。私は群ようこさんの少し力の抜けた感じのお話好きですよ。同じように思うこと、多々ありでした笑笑

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