アウシュヴィッツの図書係 の商品レビュー
悲しみ怒り恐怖 同じ人間なのに 今だからこんな事書けるけど かつて日本でも戦争を批判することが許されない時があり 戦争という名の人殺しが罷り通ってた。 その中でも1番悲惨な場所 アウシュビッツ 先日ポーランド人と話す機会があり、アウシュビッツに行きたいと言ったら とても嫌な雰囲気...
悲しみ怒り恐怖 同じ人間なのに 今だからこんな事書けるけど かつて日本でも戦争を批判することが許されない時があり 戦争という名の人殺しが罷り通ってた。 その中でも1番悲惨な場所 アウシュビッツ 先日ポーランド人と話す機会があり、アウシュビッツに行きたいと言ったら とても嫌な雰囲気になり、そこは観光で行くとこではないけど分かってる?みたいな感じだった。全くそんなつもりはないけど その気持ちを表す英語も時間もなく、、 ディタの強さは全ての人の励ましになる! 読んで良かった!
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場面は伝わってきたが、話が飛び飛びで、少しわかりづらい感じがした。実話なので、話の展開より事実を伝える事の方が優先されているのがわかる。2度と繰り返しては行けない歴史。
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人の持つ残虐性がナチスによって形になり 多くの人が共に行動した。 遠い昔の事、でも二度と起こらないと確信が持てるのだろうか? 暗いニュースが日本にも海外にも多くて 不安が募ります。 ディタの全てを乗り越えた後の強さが 読後に光を放ってくれました。
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読む進路を妨げられるほどの残酷な描写。しかし80年もしない前に実際にあったこと。いつ殺されてもおかしくない恐怖、飢え、大切な人との別れ、10代で経験するにはあまりにも辛過ぎる環境の中生き抜いた主人公と、それを現代の私たちに伝えてくれた作者に深く敬意を表する。ちょっとした不自由さや...
読む進路を妨げられるほどの残酷な描写。しかし80年もしない前に実際にあったこと。いつ殺されてもおかしくない恐怖、飢え、大切な人との別れ、10代で経験するにはあまりにも辛過ぎる環境の中生き抜いた主人公と、それを現代の私たちに伝えてくれた作者に深く敬意を表する。ちょっとした不自由さや、思い通りにならないことに歯痒さを感じていたが自分の甘さを痛感させてくれたこの本に感謝。
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☆実話に基づくフィクション (関連)図書係 マングェル、私は許せない ローゼンバーグ、塗られた壁 クラウス、
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登場人物の名前等を若干変えているが、内容は実話に基づいている小説。わかっていたことだけど題材が題材だけになかなか読み進むのが苦痛だった。しかし目を背けてはいけないことでもある。この小説の主人公のようにどんなに苦境でも、芯を通すことができる人を尊敬する。死後、家族をアウシュヴィッツ...
登場人物の名前等を若干変えているが、内容は実話に基づいている小説。わかっていたことだけど題材が題材だけになかなか読み進むのが苦痛だった。しかし目を背けてはいけないことでもある。この小説の主人公のようにどんなに苦境でも、芯を通すことができる人を尊敬する。死後、家族をアウシュヴィッツで失うフランツ・カフカの『カフカは誰よりも早く未来に起こることを予想していた。人間はひと晩で怪物に変わるということを』という文章が印象的だった。
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小説の力がこの感動を生み出したのだと思う。たとえ事実に基づく物語だとしても。そもそも愛読者たちはフィクションとノンフィクションを区別して読まない。また、本好きにはたまらないテーマでもある。生きる力、闘う力となる。
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第二次世界大戦中、ユダヤ人であるがゆえにアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所に送られた少女 ディタ・クラウス(1929年プラハ生まれ)の実話をもとに書かれた。 わずか9歳で送られたその収容所は特殊であると思われる。 教育も本も禁止されていたその場所に、青少年のリーダーによって...
第二次世界大戦中、ユダヤ人であるがゆえにアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所に送られた少女 ディタ・クラウス(1929年プラハ生まれ)の実話をもとに書かれた。 わずか9歳で送られたその収容所は特殊であると思われる。 教育も本も禁止されていたその場所に、青少年のリーダーによって学校のようなものが作られている。 その学校の図書館係を務めていたのがディダ。 たった8冊だけを所蔵する図書館、貸出、回収、修繕、すべてナチスに見つからないように秘密裏に最善の注意を払って、または危険を冒して行われた。 家畜小屋のようなノミやシラミが飛び交いまた伝染病が蔓延している住居、食事は水っぽいスープとひとかけらの固いパンというような劣悪な環境の中で、ディタは日々死の影におびえながらそれらの本を慈しむ。 やがて右と左に仕分けされてディタは次の収容所に送られる(送られなかった人たちはそこで終わり・・・)そこでは学校の存続もむつかしく、リーダーもいなくなり、読み進めるのもつらいようなさらなる壮絶な毎日が始める。以前の収容所がまるで平和に感じられる。こんなことがいつまで続くの?終わりはあるの?と祈るような気持ちで読み進める・・・ まさに奇跡のような物語、作者はスペイン人綿密な取材によって書かれている。
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本の所持を禁じた収容所にあって、収容者によって運営されていた子供達のための学校で、密かに保管されていた僅か八冊の本。その図書係としてディタは本の傷みを繕い、見つからないように守っていく。 実在の人物をモデルにしたフィクションということだが、描かれているような状況の中でも、ひたすら...
本の所持を禁じた収容所にあって、収容者によって運営されていた子供達のための学校で、密かに保管されていた僅か八冊の本。その図書係としてディタは本の傷みを繕い、見つからないように守っていく。 実在の人物をモデルにしたフィクションということだが、描かれているような状況の中でも、ひたすら真っ直ぐで不屈で気高い、そして明るく人に笑顔を忘れさせないディタが素晴らしく魅力的だった。当時まだ、14、5歳の少女に過ぎないのに。 過去に何があったかを知る機会を失ってはならないし過去を忘れてはならないと、こうした本を読んで強く感じる。
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アウシュビッツ収容所で図書係となるディタ、 家族、収容所の人々の実話も含めた物語。 少なからずとも誰もが知るうる アウシュビッツでの出来事は、 人間の尊厳をいとも簡単に消し去ってしまう。 子供時代を戦争によって奪われたディタは 常に自分を見失わないように、 細い足で8冊のボロボロ...
アウシュビッツ収容所で図書係となるディタ、 家族、収容所の人々の実話も含めた物語。 少なからずとも誰もが知るうる アウシュビッツでの出来事は、 人間の尊厳をいとも簡単に消し去ってしまう。 子供時代を戦争によって奪われたディタは 常に自分を見失わないように、 細い足で8冊のボロボロの本を 胸に抱え泥濘みの地に立つ。 明日、死ぬかもしれない恐怖に囚われながらも、 本が持つ力を糧に生きていく。 簡単な言葉では言い表したくないが、 美しく力強い話だ。 「ベルリンは晴れているか」もだったが、 本という存在は 人間の存在でもあるのかもしれない。
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