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脳が壊れた の商品レビュー

4.1

93件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

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2021/07/17

最近、職場で高次脳機能障害になった人と知り合ったから読んでみた。 体験をこんな風に書けるのすごいなぁ。

Posted byブクログ

2021/03/18

請求記号:WL355-SUZ https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M020273 <小野寺敦志先生コメント> ノンフィクションライターの著者が、脳梗塞により高次脳機能障害となったその闘病手記。読みやすく...

請求記号:WL355-SUZ https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M020273 <小野寺敦志先生コメント> ノンフィクションライターの著者が、脳梗塞により高次脳機能障害となったその闘病手記。読みやすく、当事者の辛さや思いを感じ取れる一冊です。続編「脳は回復する」(新潮新書)あり。なお、著者はマンガ「ギャングース」の原作者です。 <BOOKデータ> 41歳の時、突然の脳梗塞に襲われたルポライター。一命は取り留め、見た目は「普通」の人と同じにまで回復した。けれども外からは見えない障害の上に、次々怪現象に見舞われる。トイレの個室に老紳士が出現。会話相手の目が見られない。感情が爆発して何を見ても号泣。一体、脳で何が起きているのか? 持ち前の探求心で、自身の身体を取材して見えてきた意外な事実とは? 前代未聞、深刻なのに笑える感動の闘病記。

Posted byブクログ

2021/01/24

脳梗塞から高次脳機能障害になったライターの話。 病気の話なので当然ながら重苦しい描写が続くが、ライターだけあって文章がうまく、読みやすかった。

Posted byブクログ

2020/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

僥倖/ぎょうこう/偶然に得るしあわせ 両親が高齢になり、十分な手助けができないと感じている時に読んだので、人の縁が重要だという件は、確かにそうだよなぁ~と思いました。自分は、人を当てにしたり当てにされたりするのは、苦手かもしれません^^; 著者の鈴木大介さんは、ここ十年来、虐待や貧困といった環境的理由でドロップアウトし、犯罪行為に手を染めてしまった若者など、社会的に発言の機会が与えられない弱者を取材してきた記者だ。そんな鈴木さんが脳梗塞に襲われたのは、2015年の初夏、41歳の時であった…鈴木さんは、脳梗塞によって失われたものに対峙する最中で、自分の症状が「多大な不安とストレス中で神経的疲労を蓄積させ、認知判断力や集中力が極端に落ちた弱者の状態」と合致することに気づき、プロの取材記者として、自分の体験を文書として客観的に記録するのであった… 脳梗塞や心筋梗塞など、生活習慣病とストレスなどによって引き起こされる症状は、命を取り留めても障害が残ることが少なくありません。鈴木大介さんは、自分自身が脳梗塞になることによって、妻の苦しみ、取材してきた弱者の苦しみに、真に寄り添う機会が与えられました。体験したものでしか分からないもどかしさが綴られています。 この本の中には、鈴木大介さんの奥様の闘病記も登場するのですが、グレード4の膠芽腫…ほぼ球形で直系62ミリ…5年生存率8%と診断され、摘出、放射線治療、科学療法に耐え、手術から4年後に、突然、ご主人の看病という精神的にも肉体的にもつらい状況に追い込まれた奥様も相当に大変だっただろうと推察します。 私たちは、運動能力に個人差があることを当然のことのように受け止めていますが脳力については、本人の努力によってある程度は克服出来ると考えているのではないでしょうか?しかし、この本を読むと、脳梗塞にならないまでも、私たちの認知判断力や集中力には、実は大きな差があり、中には社会からの要求に上手く応えられない人もいることを配慮する必要がありそうです。 繰り返し何度も登場する「僥倖/ぎょうこう/偶然に得るしあわせ」という言葉に違和感を感じながらも、自分が置かれた状況を(後からの解釈かもしれませんが)僥倖と認識しようというところに鈴木大介さんのメンタルの強さというか、しぶとさというか、与えられた生をしゃぶりつくそうとする貪欲さを感じました。確かに私の人生にも降りかかってきた不幸な出来事がありましたが、その経験から得たものは決してマイナスばかりではありませんでした。

Posted byブクログ

2020/01/07

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB21429451

Posted byブクログ

2019/11/20

脳のバグはいろんな理由で起こり得る。 発達障害、高次脳機能障害、認知症...。分かりにくくやっかいで、自分と周りへのダメージが大きい。リハビリ人材を子供や現役世代ではなく高齢者に浪費している矛盾については完全に同意。

Posted byブクログ

2019/10/06

★回復記に感じる「面倒な人」との共通点★漫画「ギャングース」を連載中に読んでいるとき、そういえば原作者が脳梗塞で、というのを見た気がした。40代で脳梗塞を発症し、その後の変化を体験記として記す。自分を対象としたルポで、あえて病気の深刻さを和らげようとしているのだろうが、筆致が柔ら...

★回復記に感じる「面倒な人」との共通点★漫画「ギャングース」を連載中に読んでいるとき、そういえば原作者が脳梗塞で、というのを見た気がした。40代で脳梗塞を発症し、その後の変化を体験記として記す。自分を対象としたルポで、あえて病気の深刻さを和らげようとしているのだろうが、筆致が柔らかく読みやすい。  何よりも本書がただの回復記とは違うのは、筆者の専門が貧困で、そのときに出会ったやりとりができない人々の様子に自分を重ねることだろう。著者は赤ん坊に戻ったように感情の抑制が効かなくなる。取材相手のことをコミュ障の面倒くさい人だと思っていたが、自分が同じ状況に陥ってみて、そこには脳の問題もあったのではないかと分析する。発達障害は先天的なものかもしれないが、貧困のなかで育つと発達の凸凹をより悪化させるということなのか。もちろん脳梗塞は場所によって差は大きいだろうが。

Posted byブクログ

2019/05/30

鈴木大介のことは本書を読む前に「普通は入れない場所から、普通は思いつかない切り口で、普通は到達できない深さまで掘り下げて書く人」という印象があった。そういう著者が脳梗塞をサバイブして書いた作品ということで、とてつもなく高い期待を持って読みはじめ、とてつもなく高い満足度で読み終えた...

鈴木大介のことは本書を読む前に「普通は入れない場所から、普通は思いつかない切り口で、普通は到達できない深さまで掘り下げて書く人」という印象があった。そういう著者が脳梗塞をサバイブして書いた作品ということで、とてつもなく高い期待を持って読みはじめ、とてつもなく高い満足度で読み終えた。 鈴木大介、ただものではない。 著者の持つ偏執的なこだわりと働きすぎが過去の作品と人物を作り上げ、奥さんを救い、奥さんを苦しめ、本人の脳を破壊し、リハビリをやり抜き、本人の脳を修復し、新たな境地に達した。 いやはや。 しかも、治療の過程で何度も「今までの考え方感じ方は浅かった、分かったようなことを言っていたけど分かっていなかった」ような境地に至るのだ。何度も。鈴木は決して同情をよせられるような社会的な弱者ではない。平坦ではない道のりを本人の才覚と努力でくぐり抜けてきたような、ある種の勝者強者である。 「なぜ罪も咎もない彼が苦しまなければならないのか」というロマンチックな同情の余地はない。それだけに一層、苦しみの独白が読んでいる私の胸をえぐる。 脳は脆い。人は強い。性格は変えられない。人は変われる。 これからの鈴木には、認知症の世界を描いて欲しいなぁ。NHKドキュメンタリー的な描き方ではなく、「あちら側」を見てきた鈴木にしか書けない世界があるような気がする。

Posted byブクログ

2019/04/22

脳梗塞の後遺症としての高次脳機能障害の苦しみを、その当事者が実体験、しかも進行形の体験として書くというとんでもない一冊。 私は鬱なので、頭痛腹痛肋間神経痛から様々な症状が出ているもんで、何かと自分の身体が心配になるんだけど、この本を読んでますます心配になった。 自分が同じよう...

脳梗塞の後遺症としての高次脳機能障害の苦しみを、その当事者が実体験、しかも進行形の体験として書くというとんでもない一冊。 私は鬱なので、頭痛腹痛肋間神経痛から様々な症状が出ているもんで、何かと自分の身体が心配になるんだけど、この本を読んでますます心配になった。 自分が同じような状態になったら誰に頼るのか?頼れるのか?頼っていいのか? 妻ではないな。ただでさえ育児に奔走してくれている妻にさらなる負担はかけられない。それは身をもって知っている。 実の親もないな。高齢だし、父に至ってはすでに軽度の脳梗塞を起こして療養中だ(元気だけど)。そのうえ、著者とは違うが、親に頼るのはそもそも苦手だ。 うわぁ、こりゃ苦しいぞ。 これ、感想じゃないな…

Posted byブクログ

2019/04/09

介護の仕事をしていると、“半側空間無視”というフレーズに接することが多々ある。実際にそういった障害を持っている方がたに接するのだけれど、顕著に障害が出ている場面に出くわすことはなかった。 著者は、脳梗塞を発症し、それに伴う後遺症が残ったのだけれど、ルポライターという職業柄、自分...

介護の仕事をしていると、“半側空間無視”というフレーズに接することが多々ある。実際にそういった障害を持っている方がたに接するのだけれど、顕著に障害が出ている場面に出くわすことはなかった。 著者は、脳梗塞を発症し、それに伴う後遺症が残ったのだけれど、ルポライターという職業柄、自分自身を取材し、“高次脳機能障害とはこういうことだよ”をわかりやすく読ませてくれる。 今まで接してきた方々は、言葉で発信することはなかったけれど、こんな風に見えたり、感じたりしてきたのだろう。 自分自身を取材するにあたって、リハビリへの熱意が尋常ではなかったようで、その甲斐あって(?)壊れた脳の機能を他の部分で補完できたのだろう。仕事にも復帰し、良い本を書いてくれた。 介護・看護・リハビリに関わる方にはオススメの一冊。

Posted byブクログ