遊園地に行こう! の商品レビュー
奇跡の復活をとげた遊園地ファンタシア・パーク。 パーク内で起きるミステリーは、パークで働くスタッフに原因があるのか? パークを愛するスタッフの姿が、有名パークを連想させる。 遊園地の割に、夢のある話は少ないが、遊園地ならではの、ちょっとしたミステリーが仕掛けられている。 サクサク...
奇跡の復活をとげた遊園地ファンタシア・パーク。 パーク内で起きるミステリーは、パークで働くスタッフに原因があるのか? パークを愛するスタッフの姿が、有名パークを連想させる。 遊園地の割に、夢のある話は少ないが、遊園地ならではの、ちょっとしたミステリーが仕掛けられている。 サクサク読める、リラックスしたミステリーでした。
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お仕事ミステリーシリーズです。 遊園地の内情がしっかり描かれているとは思いますが、事件の犯人や結末はとってつけたような感じでダメです。 モット伏線を張っておいたり、犯人を意外な人にしないと、ミステリーとしては成立していないと思います。 自分は「ダイスをころがせ!」から始まっていると思っているこのシリーズで一番の駄作だと思います。
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久々に真保裕一作品を手に取った。「行こう」シリーズというのか。前作『ローカル線で行こう!』は素直に面白い作品だったが、第1作に当たる『デパートに行こう!』は、仕事に打ち込む人の物語ではなく、同一シリーズ扱いするのは疑問であるが。 本作の舞台は、奇跡の復活を遂げた架空の遊園地、ファンタシア・パーク。閉園寸前から、現在では東京ディズニーランド(以下TDL)と張り合うまでに成長し、多数のファンを抱えている。そんなファンタシア・パークには、伝説のパル、〝ファンタシアの魔女〟がいた。 「パル」とは要するにスタッフだが、TDLにおける「キャスト」に当たる。常に笑顔を絶やさず、お客様に夢を与える。TDLには何度か行ったので、キャストの優秀さは、僕も知っている。本作に登場するパルたちも、あのように教育が行き届いているのだろう。 パルとて人間である。アルバイトの待遇は決してよくないし、不満もある。ところが、ファンタシアの魔女の手腕にかかれば、すっかり前向きになっていくから、あら不思議。序盤はそんな展開が続くが、正直怖さも感じた。洗脳とまでは言わないが…。 中盤以降になると、物語の中心は、謎の妨害工作に移っていく。劇場の配電盤に仕掛けられた、発火装置。客に被害が出れば、夢を売るファンタシア・パークには致命傷になる。そして、何やら怪しい取材。記者のターゲットは、ファンタシアの魔女らしい。 疑心暗鬼に陥るかと思えば…パルやダンサーたちのファンタシア愛が燃え上がり、むしろ一致団結して立ち向かう。実にベタな展開だ。『ローカル線で行こう!』もベタな作品だったし、地元愛という点は通じるものがあるが、本作の熱さはその比ではない。 意図的に物語を作り上げているのは、TDLも同じ。客もわかっていて世界に浸っている。TDLはキャストを使い捨てしているといった批判記事は、珍しくない。ファンタシア・パークにも、似たような批判の一つや二つ、あるのだろう。中にはこんなパルも…。 で、そんな幕引きでいいんかい。納得したのかおい。ファンタシア・パークの魔法がなせる業か。次なる不届き者がいつ現れるかわからない。夢を継ぐパルたちによって、魔法は未来永劫続くのか。素直にいい話と思えない僕には、夢がないのだろうか。
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