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科学の発見 の商品レビュー

3.5

34件のお客様レビュー

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2025/08/29

【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB21192396

Posted byブクログ

2025/04/28

この本を手にとるまで、ワインバーグが まだ生きてたって知らなかった。 俵万智のことを昔の歌人だと思っている人たちのように。 科学とは何か?を書いてる本は多数あるけど、彼の発見という視点が好き。

Posted byブクログ

2025/03/26

1. ギリシャ時代の科学 - ギリシャ人が支配したエジプトにおいて、17世紀までの最高の知が花開いた。 - アルキメデスによる比重や円の面積の発見など、実用的な技術の発展があった。 - ローマ帝国時代には自然研究が衰退し、古代の知識が失われていった。 2. アリストテレスの物理...

1. ギリシャ時代の科学 - ギリシャ人が支配したエジプトにおいて、17世紀までの最高の知が花開いた。 - アルキメデスによる比重や円の面積の発見など、実用的な技術の発展があった。 - ローマ帝国時代には自然研究が衰退し、古代の知識が失われていった。 2. アリストテレスの物理学 - アリストテレスは自然を目的に基づいて理解しようとした。 - 物体の落下は、それが自然な場所へ向かうためと考えられた。 - 観察や実証が欠けた物理学であったため、後の科学と大きく異なる。 3. ギリシャ哲学の特徴 - ギリシャの哲学者たちは、科学者というより「詩人」としての側面があった。 - 数学は観察・実験を必要とせず、思考上の組み立てで発展した。 - ピタゴラス学派は「醜い」無理数の発見を秘密にした。 4. 科学革命の時代 - 16世紀から17世紀にかけて、コペルニクス、ティコ、ケプラー、ガリレオらによって天文学が革命的に変化。 - ケプラーの三法則により太陽系が正しく記述された。 - ガリレオは実験装置を作成し、現代物理学の基礎を築いた。 5. ニュートンの登場 - ニュートンは過去の自然哲学と現代科学の境界を越えた。 - 彼の理論は物理学、天文学、数学を統合し、科学の「標準モデル」となった。 - 量子理論や化学、生物学を含む大いなる統一法則を目指す道のりが続いている。 6. 科学史の批判的視点 - 著者は古代ギリシャの哲学者や中世の科学者に対して批判的な視点を持つ。 - 科学の発展には、過去の理論の誤りを指摘し、現代の基準で評価することが必要である。 - 例えば、アリストテレスの物理学は目的論的な考え方に基づいており、現代科学と相容れない。 7. 結論と未来の展望 - 科学の発展は歴史的な過程であり、古い理論を新しい理論が取り込んでいく。 - 科学者は新しい発見を通じて「何かを見事に説明できたときの喜び」を求め続ける。 - 未来の科学は、現在の理論を超えた新しい発展を目指すべきである。

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2025/01/28

本書の科学史としての面白さへは人それぞれだろう。 私は、本書の後半、ガリレオ以降でやっと楽しめた。というかやっと読めるものになった。それまでは、いわゆる実証科学の要素が少なかったからだ。 その上で、トータルとしての科学史としての面白さは、今ひとつ感じられなかった。

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2023/02/25

紀元前から物質の最小単位は存在すると言われていた!みたいな話を聞いても、色々適当言う中で偶々現代の事実と合うことを言った人がいただけだろう、と言う気持ちにしかならなかった。ワインバーグは当時のこれらは科学ではなくポエムだと言う。それを読むだけでもスッキリ。 では科学とは何でどこか...

紀元前から物質の最小単位は存在すると言われていた!みたいな話を聞いても、色々適当言う中で偶々現代の事実と合うことを言った人がいただけだろう、と言う気持ちにしかならなかった。ワインバーグは当時のこれらは科学ではなくポエムだと言う。それを読むだけでもスッキリ。 では科学とは何でどこからが科学なのか? 中世の宗教との関係が長めで飽きたが、ガリレオ以降の科学の躍進、熱力学での発見が呼ぶ新たな発見の連続は読んでいて爽快。

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2022/08/16

古代ギリシアから量子力学まで、科学の歴史を俯瞰する講義を基にした本。古代ギリシアの哲学者は世界史でも習うが、その詳細が一番興味深かった。実験や事実と照らし合わせて理論を確立していく現在の科学的手法が取られるまで非常に長い年数がかかった。現代の考察を基準に過去の科学者を評価すること...

古代ギリシアから量子力学まで、科学の歴史を俯瞰する講義を基にした本。古代ギリシアの哲学者は世界史でも習うが、その詳細が一番興味深かった。実験や事実と照らし合わせて理論を確立していく現在の科学的手法が取られるまで非常に長い年数がかかった。現代の考察を基準に過去の科学者を評価することはウィッグ史観とは別だと思った

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2022/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とてもざっくりと言ってしまうと、遥か紀元前5世紀のギリシャ物理学から21世紀の現代に至るまでの、「科学」もしくは「科学と呼ばれ、みなされたもの」を概観する「科学分野の歴史書」であり、もう少し細かく言うと、過去に「科学者」と呼ばれた人たちや理論への批評的論考、でもある。刊行された際、歴史家や哲学者から猛反発を浴び、大論争を巻き起こした本らしいが、むべなるかな。 特に科学界や哲学界に拘りも誇りもない、いち読者として読むならば、本書はとても面白い。古代を扱う1章から8章、中世を扱う9章と10章あたりは、学校の物理や世界史で習った(ような気がする)様々な散らばった知識を、「科学の発展の歴史」という一本の道でまとめ上げていくのにとても便利で、頭からずっと読み続けていくと読みやすい。 一方、著者が「科学革命」と題した11章以降は、各章で特徴的なトピックが扱われているので、例えば天文学を知りたいなら11章、ニュートンという希代の天才について知りたいなら13章と、個別に分けて読んでも楽しい。 終章である15章では、ニュートン以後の世界で統一されたり別の学問分野の中に収斂したりした科学分野が概説されている一方、いまだ未開の部分がある分野についても簡単ではあるが紹介されている。ここを読むと、科学は分野によって程度の差はあれ、いずれも発展途上であり、著者の言葉を借りれば「壮大な物語の最中にいまだ立っている」のだ、ということが、素人であってもうっすらと理解できる。 科学者はきっと、自分の研究が今、世界のどのあたりに位置しているかなどは考えていないのだろう。今、わかっていることを踏まえつつ、分かっていることを疑い、分かっているのかいないのかすら分からないものを追い続ける。 そういう世界があるのだな、というのを知れたのは、読書体験としてはとても貴重で、楽しかった。

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2021/09/11

アラブ世界がギリシャを継承。先進の機械技術はイスラム圏にあり。 アラビア語からの翻訳でアリストテレスの知識が西洋に蘇るも、異端審問の壁。

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2021/03/03

「本書は不遜な歴史書だ!」と帯にも「はじめに」にもありますが、そこまで不遜ではありません。著者が語るとおり「現代の基準で過去に裁定を下す」ということをしているため、通常の歴史書的な視点に欠けていますよ、ということです。歴史的事実を追うとか、歴史的意義を考えるだとかは従来の科学史専...

「本書は不遜な歴史書だ!」と帯にも「はじめに」にもありますが、そこまで不遜ではありません。著者が語るとおり「現代の基準で過去に裁定を下す」ということをしているため、通常の歴史書的な視点に欠けていますよ、ということです。歴史的事実を追うとか、歴史的意義を考えるだとかは従来の科学史専門書にまかせて、現代の科学とは結局なんなのかを考えたいということなんだと思います。その意味では、歴史を追いながら科学とはなんぞやというのを考えていく本だと思います。私はそのように読みましたし、そのように読むことで科学に対する認識を改めることができたように思います。

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2019/12/23

帯に書かれている文言は大袈裟だが,科学史を俯瞰していて面白い.特に後半に出てくる,ニュートンが自身の力学を導き出すまでの過程は知らなかったことであり,興味深かった.

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