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血と霧(1) の商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2025/09/29

作者の多崎礼さんはレーエンデ国物語で知っていたけど この作品は完全に表紙と帯に惹かれて購入 思っていたよりも数倍面白かった 登場人物たちも癖があって面白い 世界観もかなり好み 主人公のロイスの印象がページをめくるたびに変わっていく 心の傷や背負っているもの今現在思っていること...

作者の多崎礼さんはレーエンデ国物語で知っていたけど この作品は完全に表紙と帯に惹かれて購入 思っていたよりも数倍面白かった 登場人物たちも癖があって面白い 世界観もかなり好み 主人公のロイスの印象がページをめくるたびに変わっていく 心の傷や背負っているもの今現在思っていること 自分に正直になれないロイスが 周りの言葉を聞きながら 少しづつ心の奥の思いを認めていく その過程がとても人間らしく本当のロイスが垣間見れて ホッとする ただ最後の一行は衝撃でショックだった… 私はヴィンセントがかなり好きらしい… 切なすぎて悲しすぎて痛い… もちろん2も買ってあるけど… 手に取るのをためらってしまう…

Posted byブクログ

2024/11/25

学校 ★★☆  大人 ★☆☆ この世界の人の価値は血の持つ能力で決まる。 血でランク分けされ人々は上層・中層・下層、そしてランク分けすらされない能力を持たない廃血の住む廃棄地区がある。 都市国家ライコスの下層で血液専門の探索者をしているロイスは、過去に自身の持つ血の能力ゆえ妻...

学校 ★★☆  大人 ★☆☆ この世界の人の価値は血の持つ能力で決まる。 血でランク分けされ人々は上層・中層・下層、そしてランク分けすらされない能力を持たない廃血の住む廃棄地区がある。 都市国家ライコスの下層で血液専門の探索者をしているロイスは、過去に自身の持つ血の能力ゆえ妻子とともに上層に住んでいた。 しかし妻を亡くし娘が行方不明となり、その娘を探すためにロイスは下層で探索者をしているのだ。 ある日ロイスのもとにライコスの王子を探してほしいという依頼がくる。 なぜわざわざ下層の探索者に依頼をするのかといぶかしむロイス。 依頼主はロイスが4年も行方の知れない自分の娘を探し続けていることを知っており、そんなロイスならば王子をどんな形であれ探し出してくれるだろうと思っているというのだ。 結局依頼を受けることにしたロイスは、時間が止まったような生活をしていた自身の過去に向き合うことになる。 設定が作りこまれており、大まかに把握しておけば話自体は読めるので問題ないが、人によっては難しいと感じるかもしれない。 登場する人物は各々謎めいていて魅力的。 少しずつ明らかになる過去と現在の物語に出てくる登場人物はみな苦悩し、懸命に生きている。 高校生には重めの話だが、世界観や登場人物の魅力にはまればあっという間に読めると思う。

Posted byブクログ

2024/09/29

読了70点。 最近手に取り始めた多崎礼さんの読了3作目の小説。 設定はすごく好きなはずなのにどういう訳か乗り切れず、その言語化もできていない。 情景を描写する文章は凄くきれいなんだけど、対比的に心情描写も無機質に感じられてしまうのかもと今は考えていますがどうなんだろう。  ※...

読了70点。 最近手に取り始めた多崎礼さんの読了3作目の小説。 設定はすごく好きなはずなのにどういう訳か乗り切れず、その言語化もできていない。 情景を描写する文章は凄くきれいなんだけど、対比的に心情描写も無機質に感じられてしまうのかもと今は考えていますがどうなんだろう。  ※同時並行で『彼女。』という心情描写がストレートな作品を読んでいるからそう思うのかも。 キャラクターは個性的な点は良いが、好き嫌いだけで言うと王子がちょっと憎らしくて苦手。

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2024/09/26

多崎ワールドの広さ、深さ、細さにただただ驚く。世界観が読み進めていくうちにすっと入ってくる感じはいったいどこに秘密があるんだろうか。情景が常に頭に浮かびながら読めるファンタジー。細かい設定もいつの間にか理解できてる構成もすごい。血で支配された人々の切なくも希望が見えるお話。早く続...

多崎ワールドの広さ、深さ、細さにただただ驚く。世界観が読み進めていくうちにすっと入ってくる感じはいったいどこに秘密があるんだろうか。情景が常に頭に浮かびながら読めるファンタジー。細かい設定もいつの間にか理解できてる構成もすごい。血で支配された人々の切なくも希望が見えるお話。早く続きが読みたい。

Posted byブクログ

2024/09/18

この作者の他の作品と毛色は違うが、いい意味で期待を裏切られました。 面白かったです。 ヴァンパイア、ってわけでもないんだよなぁ。世界観がユニークでした。 2024.9.18 145

Posted byブクログ

2024/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

妻を亡くし、娘も行方不明となった男が、生きる意味を失いながら、わずかな希望と共に娘を探す話。 娘を探す傍ら、人や物などを探しだす探索者として仕事をしていた。そんな彼へ行方不明になった王子探索の依頼が舞い込む。王子は彼を父にように慕い、そして彼もまた…。 まだまだ物語が始まったばかりで、今後周りの人たちとの関係性がどう変わっていくのか、国がどう動いていくのか、娘は見つかるのかなど続きが気になる。

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2024/06/02

世界観設定は多少複雑だがイメージしやすく、説明ではなく読み進める過程で察することが出来る。 登場人物が皆訳ありというか、腹に一物抱えたタイプだが、想定より早く"人間らしさ"が感じられてそれぞれ皆好ましい。世界観に対してむしろ主要人物いい人過ぎないか?ってくらい...

世界観設定は多少複雑だがイメージしやすく、説明ではなく読み進める過程で察することが出来る。 登場人物が皆訳ありというか、腹に一物抱えたタイプだが、想定より早く"人間らしさ"が感じられてそれぞれ皆好ましい。世界観に対してむしろ主要人物いい人過ぎないか?ってくらい笑

Posted byブクログ

2024/05/22

スチームパンクっぽい世界観に生きる吸血鬼達の話って感じ。全体を通した感想はなんとなく間延びした印象。王子と出会って主人公が振り回さつつじんわり裏に潜む大きな問題がわかってくる。主人公の娘に関しては話は進まないし、次巻に期待と言ったところ

Posted byブクログ

2023/02/07

Twitterでおすすめされて読んだ。初読みの作家さん。血の明度、彩度、色相という独自の設定はつかむまでは??状態だが理解するととても魅力的。この壮大な物語は本当に2巻で終わるのでしょうか?ミリアムは見つかるのでしょうか?

Posted byブクログ

2019/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ーー血に支配される国で、血に染まらぬものを探しつづける男。ーー 作中にずっと流れる鬱々とした灰色の雰囲気と、その中でキャラクターが時折チリチリと光るように生きているのがとても素敵な物語だった。血の三属性については、把握できるか不安もあったけれども自然と馴染むし、ブラッド〇〇がこうだからこうなるぞ、と何度も言ってくれるので分かりやすかった。一巻で多くの情報が入っていて、それら全てが繋がっていくのが小気味よく感じた。でも帯の血に染まらぬものを探す男は誰の事なのか?

Posted byブクログ