韓国「反日街道」をゆく の商品レビュー
同じ著者の新作が朝日書評で取り上げられ興味深かったため、第一作を読む。反日街道という扇情的なタイトルも、とても頭の良い著者の「ちょっと騒がせてやろうか」という策略なのか(あとがきでは編集者のアイデア、としているが)。 中身はとってもまともな旅行記で、特に韓国における「詩」の大切さ...
同じ著者の新作が朝日書評で取り上げられ興味深かったため、第一作を読む。反日街道という扇情的なタイトルも、とても頭の良い著者の「ちょっと騒がせてやろうか」という策略なのか(あとがきでは編集者のアイデア、としているが)。 中身はとってもまともな旅行記で、特に韓国における「詩」の大切さがよく伝わる。また自転車で超距離を走る「身体性」も上手に書けている。 そう、やはり地頭の良さというか、文章や表現のうまさが際立っている。 他の作品も読んでみたい。3.5
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人が生きるために大切にする幾多の小さな物語、国家が己を護るためにこしらえる大きな物語。それらの中にあって、北極星経由で南北統一を試みる自転車の物語は、おそらくほとんど価値のない、しかし人を憎しみに駆り立てることのない、無害な、許された、物語…
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