ミーコの宝箱 の商品レビュー
人が人を想う気持ちは伝えるのは難しい。 そこに自分の想いを入れてしまうからなのかな。 主人公のミーコは素直で優しくて前向きな女性。 モデルの女性がいるけれども作者の創作と、あとがきに書かれています。 優しさと弱さが人を傷つけてしまうのか、一生懸命さが間違った方向に進んでしまうの...
人が人を想う気持ちは伝えるのは難しい。 そこに自分の想いを入れてしまうからなのかな。 主人公のミーコは素直で優しくて前向きな女性。 モデルの女性がいるけれども作者の創作と、あとがきに書かれています。 優しさと弱さが人を傷つけてしまうのか、一生懸命さが間違った方向に進んでしまうのか分からないけれども。皆必死で大切なものを守ろうとしているのに中々上手くいかない。 この本からは、幸せの見つけ方、人を想う気持ちの大切さを教えてもらいます。 本当の宝物が見つかります。
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両親を知らず、祖父母に育てられた主人公のミーコ。彼女の人生と人柄を彼女の周囲の視点で描かれています。 祖父がミーコに伝えた 『ミーコの目は、何のためについていると思う?』 『毎日、小さな宝物を見つけるためだよ』 ということが物語の軸でもあると思う。 そして、ミーコは決して他人と...
両親を知らず、祖父母に育てられた主人公のミーコ。彼女の人生と人柄を彼女の周囲の視点で描かれています。 祖父がミーコに伝えた 『ミーコの目は、何のためについていると思う?』 『毎日、小さな宝物を見つけるためだよ』 ということが物語の軸でもあると思う。 そして、ミーコは決して他人と比較をしない。 人生に起きる出来事に本来は意味なんてなく、自分が勝手に意味づけをして、人は生きている。 必ず自分の周りに良いと思えることもたくさんあるのだけど、ついつい誰かと比べた不足を考えてしまう。本当は、自分の周りには幸せなことがあるはずなのに。 主人公のミーコは、幸せを見つけ続けて生きてきたのだろう、と思う。きっと苦しみや寂しさや悲しみを感じることもたくさんあっただろう。それでも、懸命に生きて幸せを感じながら、周りに優しさを感じさせて生きたのだろうな、と思います。 誰かと比べるのではなく、日常の幸せに目を向けて生きていく、そこから生まれる人と人の絆の優しさを感じる1冊です。 最後に厳しかった祖母の愛情がミーコに伝わった時に、何か救われるような気持ちで涙が溢れます。幸せいっぱいの物語ではないけど、宝物を見つけ続けた主人公ミーコが精一杯に生きてきたのだな、と感慨深い物語でした。
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48/100 風俗と福祉の仕事を両立しながら娘のチーコを育てるシングルマザーのミーコ 幼い頃に両親に見捨てられ、躾の厳しい祖母との関係に苦しんだ過去を持つ。苦労の絶えない彼女の特技は、毎日一つ、小さく光る宝物を見つけて優しかった祖父の作ってくれた宝箱に入れておく事。 彼女の一番大...
48/100 風俗と福祉の仕事を両立しながら娘のチーコを育てるシングルマザーのミーコ 幼い頃に両親に見捨てられ、躾の厳しい祖母との関係に苦しんだ過去を持つ。苦労の絶えない彼女の特技は、毎日一つ、小さく光る宝物を見つけて優しかった祖父の作ってくれた宝箱に入れておく事。 彼女の一番大切な宝物とは… 人と人との絆を温かく描き出す!
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お勧め第2弾 かなり過激なストーリーなのに、やっぱりどこかあたたかい気持ちになるのは森沢さんの作風なんだと思います そしてそれが全く嫌じゃない。 宝物探し、良いこと探しってなかなか最近してないかもなぁ 自分と他人を比べない これが私にはなかなか難しい。なんで自分は…って昔...
お勧め第2弾 かなり過激なストーリーなのに、やっぱりどこかあたたかい気持ちになるのは森沢さんの作風なんだと思います そしてそれが全く嫌じゃない。 宝物探し、良いこと探しってなかなか最近してないかもなぁ 自分と他人を比べない これが私にはなかなか難しい。なんで自分は…って昔からの癖でなかなか抜けない上に、最近は過去の自分と比べることも増えた 比べても仕方ないことはわかってるんだけどなぁ 全然、全く違うのに読後には大好きな後輩の顔が浮かびました。この本、好きだろうなぁ
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あらすじにあったのは今まで読んできた森沢さんの作品からはイメージしづらい“風俗”の文字。 リアルな描写もあったけれど、この物語には欠かせないピースだと思う。 読んでいくうちに、風俗の仕事に対してだけじゃなく自分の選択や人生へのミーコの覚悟と 目の前のことをありのままに受...
あらすじにあったのは今まで読んできた森沢さんの作品からはイメージしづらい“風俗”の文字。 リアルな描写もあったけれど、この物語には欠かせないピースだと思う。 読んでいくうちに、風俗の仕事に対してだけじゃなく自分の選択や人生へのミーコの覚悟と 目の前のことをありのままに受け止める姿に 圧倒される。 一本筋の通った人ってこういう人なんだろうなぁ。 毎日宝物探しをして、祖父からもらった宝箱に そっとしまっていたミーコ。 誰かにとってはガラクタでくだらないものが ミーコにとっては小さくきらきら光る宝物。 その違いは、計りしれないほどの大きな大きな差だと思う。 ああ、わたしが目指したい“場所”ってこういうところだった…って久しぶりに強く意識する。 ミーコと出会った人たちも 自分自身を見つめ直し少しずつ変わっていく。 そのときの微妙な心の動きや 変化する貴重な一瞬を見届けられて 胸が熱くなったし、その新しい一歩が自分のことのように嬉しかった。 輝きを取り戻し、穏やかなものに。 ミーコには、そんな力がある。 もちろんミーコ自身に そんな意識はないだろうけれど。 森沢さんおなじみの作品つながりは今回も、しっかり存在してた…! これがまた良いところで登場するんだよねー チーコとの、母娘の会話もとってもよかった。 親の無償の愛に“直接触れてしまった”ときの あの、込み上げてくる感情はもうどうしようもない。 こらえることもしないで ただただ涙を流すしかない。 ミーコの半生を見守りながらその達観っぷりに憧れ ムカついたり、一緒に笑ったり泣いたり… ほんの数時間で一気に読んじゃった。 森沢さんの描く世界は、やっぱり生きている!
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宝箱にいれるものを毎日考えながら生きる、ということが何を意味するか。 「今日はなにかいいことあった?」 毎日聞いてくれるひとがいる。 応えるミーコがいる。 周りに惑わされることなく、日々感謝して生きてきたミーコ。 その積み重ねが、ミーコのほんとうに大切な宝物、チーコに受け継がれ...
宝箱にいれるものを毎日考えながら生きる、ということが何を意味するか。 「今日はなにかいいことあった?」 毎日聞いてくれるひとがいる。 応えるミーコがいる。 周りに惑わされることなく、日々感謝して生きてきたミーコ。 その積み重ねが、ミーコのほんとうに大切な宝物、チーコに受け継がれる。 はたからみると不幸なのかもしれない。 でも幸せかどうかは本人が決めること。 チーコは、愛され、幸せになる、と感じさせてくれる、あたたかなお話。 心がけひとつで、人生はこんなにも変わってくる。 そうだよな~、とおもいます。 もっと早く森沢さんの本に出会っていたかった。
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風俗の話からでしたが、全然重いものではなく気持ちの良い展開でした。説教くさくもなく、すんなり心に染みる言葉もありラストは涙流れました。すき
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泣いたり笑ったり。途中胸をえぐられるような描写があり辛くなったりしたけど最後は心から笑えて良かった!「ありがとうの手」素敵だな。虹の岬の喫茶店も出てきて嬉しかった。
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森沢明夫さん。昨年から読み始めた作家さん。 まだ今回で6冊目のビギナーですが、 私の中では、森沢さんの作風を言い表すと、ほっこり温かく、文中の言葉が心に響く。という印象。 こちらの作品は、先入観無く読んだのだけど、序盤で驚かされた。 主人公のミーコが...
森沢明夫さん。昨年から読み始めた作家さん。 まだ今回で6冊目のビギナーですが、 私の中では、森沢さんの作風を言い表すと、ほっこり温かく、文中の言葉が心に響く。という印象。 こちらの作品は、先入観無く読んだのだけど、序盤で驚かされた。 主人公のミーコが風俗嬢で、なんとプレイの描写が描かれているのだ。 これは驚いた。 森沢さん、こんな物語を描くんだ・・・と。 ただ、読み進めると、この物語は温かく、そして強い絆で結ばれた母娘の話であることを知る。 主人公ミーコはシングルマザーで娘のチーコと2人暮らし。 元夫の借金を返済すべく、そしてチーコの将来の資金作りのため、風俗嬢として働き始める。 その人生は幼い頃から壮絶だ。 母親はミーコを産むと失踪し、父親は海外へ逃亡。 父親の両親である、祖父母に育てられる。 そのことで同級生からも虐げられる。 物語は、「現在」から、「過去」に遡り、終盤は「未来」へと時間軸が変わる。 視点も章によって、ミーコの「客」、ミーコの祖父、ミーコの小学校時代の同級生、ミーコの中学時代の教師、ミーコの上司、チーコ・・・ と書き手が代わり、ミーコの人生が少しずつ明かされていく。 そして、タイトルにもなっている「宝箱」。 少しずつその中の宝物が増えていく、その一つ一つのエピソードが温かい。 おじいちゃんとおばあちゃんが本当に素敵なんだよね。 宝箱を作ってくれた優しいおじいちゃん。 厳しいけど、ミーコに「ありがとうの手」を教えてくれたおばあちゃん。 ミーコとチーコの仲良し母娘の関係性も本当に良い。 ラストには胸がぎゅうっとしてしまう。 宝箱に込められた謎を知ったときもジーンとしました。 今回の勝手にキャスティング ミーコ→安藤サクラちゃん 竜さん→伊藤英明さん おじいちゃん→寺尾聰さん おばあちゃん→草村礼子さん
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ミーコという一人の女性の半生を7人の人物が語る連作短編集。 ミーコにはモデルとなった女性がいるそうですが、ストーリーは完全な創作だそうです。 みんな、その年のクリスマスイブのミーコの話をします。 ミーコは両親がいなくて、祖父母に育てられ、シングルマザーになり風俗と介護の仕事をし...
ミーコという一人の女性の半生を7人の人物が語る連作短編集。 ミーコにはモデルとなった女性がいるそうですが、ストーリーは完全な創作だそうです。 みんな、その年のクリスマスイブのミーコの話をします。 ミーコは両親がいなくて、祖父母に育てられ、シングルマザーになり風俗と介護の仕事をしている女性ですが、ミーコは皆から本当の愛情を得ていました。 そして、ミーコの方も、祖父に作ってもらった宝箱に、自分の大切なものをしまっています。 ミーコの愛すべきとても可愛らしい人柄がわかります。 ミーコ自身。 ミーコの祖父。 小学校の同級生。 中学の養護教諭。 ミーコと恋愛をした大学生。 ミーコの勤め先のオーナー。 26歳になったミーコの娘、チーコ。 がミーコについて、語ります。 どの話も、優しく愛情深いミーコの個性が際立ち、クリスマスには毎年、お汁粉を作るミーコの習慣がツボでした。 森沢語録 「ミーコの目は、毎日、小さな宝物を見つけるためについている」 「あんたの手は、人に「ありがとう」って言われるためにある。一生、ありがとうの手にしなさい」 「人は生きているだけで幸せ」 「人間の心は傷つけたくても傷つかないようにできている。傷つかないで磨かれるだけ」他。
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