江戸名物からす堂(一) の商品レビュー
八辻ガ原で人相見をおこなっている、「からす堂」と名乗る浪人が主人公の連作短編集です。 「からす堂」こと唐津栄三郎は、ぴたりと運勢をあてると評判を呼び、たちまち界隈で名人として知られるようになります。そんな彼に、縄のれん「たつみ」で働くお紺という女性が惚れ込みますが、からす堂は主...
八辻ガ原で人相見をおこなっている、「からす堂」と名乗る浪人が主人公の連作短編集です。 「からす堂」こと唐津栄三郎は、ぴたりと運勢をあてると評判を呼び、たちまち界隈で名人として知られるようになります。そんな彼に、縄のれん「たつみ」で働くお紺という女性が惚れ込みますが、からす堂は主君のために千人悲願をおこなっており、三年間で千人の人びとをたすけるまでは彼女といっしょになることはできないといいます。お紺は、彼と結ばれる日を待ちながら、ときに彼の悩みを聞いてもらい、ときに彼の仕事を手伝って、難問題の解決に協力します。 ひとの運命を見抜くという特殊能力をもつからす堂が探偵役を務める、ミステリふうの時代小説です。
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