寒い夜 の商品レビュー
かつて中国と日本は戦争をしていた。 そこには、当たり前のように人々の暮らしがあり、人間模様がある。 快晴の日だから家族が仲睦まじくなるわけではない、嵐の日だから、険悪になるわけではない。 平和だから幸福がやってくるのではない、戦争だから必ずしも不幸があるわけではない。 そこには...
かつて中国と日本は戦争をしていた。 そこには、当たり前のように人々の暮らしがあり、人間模様がある。 快晴の日だから家族が仲睦まじくなるわけではない、嵐の日だから、険悪になるわけではない。 平和だから幸福がやってくるのではない、戦争だから必ずしも不幸があるわけではない。 そこには、たくましい人々の暮らしがあったと思う。 しかし、戦争が不幸なのは、犠牲を払わないものが正義を振りかざし、小さな市民が犠牲を払う不条理があるからだ。 小市民はただ空を見上げるしかない。 晴れ間がやってくるように、天に希望をかけるしかない。 かつて日本は、戦った国に住む人々の無数の希望を奪ったことは、間違い無いだろう。 それは覚えておかなければいけない。
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暗い話が続いて救いがなかった。嫁さんの手紙を読んで苦しむ主人公が見ていられない。鍾さんのような存在まで失うとは
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メロドラマ。こんな人生は辛い見本。途中、同じことの繰返しになってだるいところもあるけれど、一気読み出来た。どうなるのかだいたい分かっても、先が知りたくてページをめくる手が止まらなかった。ただ、同じような音の重なる名前が覚えられないので書き出して読みました。それから政治的でもなんで...
メロドラマ。こんな人生は辛い見本。途中、同じことの繰返しになってだるいところもあるけれど、一気読み出来た。どうなるのかだいたい分かっても、先が知りたくてページをめくる手が止まらなかった。ただ、同じような音の重なる名前が覚えられないので書き出して読みました。それから政治的でもなんでもなくて、一人の男の人生が描かれているので莫大よりもワタシは読みやすかった。残雪のが好きですけど。最後、樹生(シューション)という主人公の妻が明日に考えようみたいなところはスカーレット・オハラみたいだと思った。彼女のようにバトラー船長を取り戻すことは出来ないんだけど。
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