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宰領 の商品レビュー

4.2

101件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

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  3. 3つ

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2021/09/02

とにかく面白かった。 竜崎伸也警視長、今は大森署の署長。 今回は国会議員の誘拐事件を捜査します。 やりにくい人達を相手に無事解決します。まったく忖度せず合理的に物事を考え行動する竜崎署長。周りの人は理解に苦しむこともあるかと思いますが、読者の私にはそれがたまらない魅力です。 次回...

とにかく面白かった。 竜崎伸也警視長、今は大森署の署長。 今回は国会議員の誘拐事件を捜査します。 やりにくい人達を相手に無事解決します。まったく忖度せず合理的に物事を考え行動する竜崎署長。周りの人は理解に苦しむこともあるかと思いますが、読者の私にはそれがたまらない魅力です。 次回も楽しみです。

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2021/08/14

さすがに5作目になると少し飽きてきたかな? でもやっぱり面白い! 今回は国会議員が誘拐される(その運転手が殺される)話。

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2021/07/27

東京で起きた国会議員拉致と運転手殺人事件。犯人は神奈川県に潜伏してるようで、竜崎は犬猿の仲の神奈川県警に乗り込み事件解決に挑みます。 巻末に池上彰氏の解説があり、警察官の階級や警視庁と県警の関係が分かりやすく記されてます。 好きな戸高刑事は少しだけの登場で残念。 本作も面白かった...

東京で起きた国会議員拉致と運転手殺人事件。犯人は神奈川県に潜伏してるようで、竜崎は犬猿の仲の神奈川県警に乗り込み事件解決に挑みます。 巻末に池上彰氏の解説があり、警察官の階級や警視庁と県警の関係が分かりやすく記されてます。 好きな戸高刑事は少しだけの登場で残念。 本作も面白かったです。

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2024/02/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

警視庁と神奈川県警との反目を竜崎がどのように捌くか 心ある人は竜崎とかかわるとみな敬愛するようになるんやな

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2021/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今野敏「隠蔽捜査」シリーズ長編第5作目(2013年6月単行本、2016年3月文庫本)、短編集も含めて6作目だ。 今まで通り主人公は元警察庁長官官房の総務課課長、大森署に署長として左遷された竜崎伸也47歳、東大卒のキャリアで階級は警視長である。家族は主婦の妻冴子、大学を卒業して広告代理店に勤める娘美紀、3回目の東大受験試験日を2日後に控えた2浪の息子邦彦の4人家族。 そしてもう一人の脇役主人公が警視庁刑事部長の伊丹俊太郎47歳。竜崎の幼馴染、小学生の同級生で私大卒ながら入庁キャリア同期生で同じ警視長である。 今回の物語は与党の衆議院議員牛丸真造が行方不明になったことから始まる。秘書の田切勇作から非公式に伊丹に牛丸行方不明の連絡があったのだが、内密の調査依頼だった。田切は竜崎らより3期下の元警察キャリアだ。程なく牛丸の車の運転手の平井進が殺害され、大森署管内で発見されるが、同乗していたと思われる牛丸の行方は依然不明。殺人誘拐事件として大森署に伊丹が本部長、竜崎が副本部長の指揮本部が設置される。 犯人から警察に電話があるが要求は敷いていた報道規制を解き、事件の報道をさせること。奇妙な要求に応対する警視庁特殊犯捜査係(SIT)の係長はシリーズ2作目の立てこもり事件の時の下平だ。竜崎との信頼関係はばっちりだが、電話の発信場所が神奈川県警管轄下と判り、前線本部が横須賀署に設置される。 犬猿の仲の警視庁と神奈川県警の合同捜査になり、前線本部の本部長は神奈川県警の本郷刑事部長、竜崎より2期下のキャリアで階級は同じ警視長。そして伊丹と本郷の話し合いで、竜崎が副本部長として入り、実質的に指揮を執ることになるのだか、一筋縄ではいかない神奈川県警の板橋捜査一課長が竜崎に反発してくる。年齢は竜崎と同じくらいのノンキャリアのたたき上げと思われた。 横須賀署の若いキャリアの島村署長は今回は裏方にまわり、そして板橋にはどうもいい感じは持っていないらしく、竜崎の味方になると確信する。 逃走経路を道路ではなく、運河と推理した竜崎はボートの目撃証言の聞き込みを指示、白いプレジャーボートが捜査線上に浮かび上がり、オーナーの倉持勲のボートから血痕が検出される。しかし事件の前日に盗難届けが出ており、ボートの操縦者が犯人の可能性大という方針で捜査は進む。 操縦者の特定でも竜崎の方針に板橋も本郷も従わず別の容疑者を想定して捜査進行する。結果的には竜崎の推理が正しく、倉持の息子倉持雅史25歳が犯人と特定、潜伏先のアパートに神奈川県警特殊犯捜査係(STS)の小牧係長に突入を許可、犯人を確保、牛丸議員も無事保護する。 突入に関しては伊丹からSITの到着を待ってSITに突入させろと命令されるが、警視庁と神奈川県警の縄張り争いより人質の人命を優先、命令を無視する。失敗すれば免職に追い込まれることを覚悟の命令無視だが無事成功し、竜崎の原理原則の捜査にSTSも板橋も驚き、そして敬意を抱く。キャリアに反感を抱いていた板橋捜査1課長も竜崎の軍門に下るのだ。 竜崎の原理原則の捜査の仕上げは犯人の警視庁への移送だ。これに本郷は真っ向から反対する。神奈川県警本部長から本郷へ強い命令が出ていることを知った竜崎は本部長の自宅へ押し掛け、ここでも原理原則の捜査で論破してしまうのだ。本部長の階級は警視監で竜崎より上なのに論破する竜崎が実に痛快なのだ。 ところが事件はこれで終わらない。倉持雅史は平井の殺人も牛丸の誘拐も自供しており、伊丹も管理官もそれで送検しようとしていた。 如何にも誘拐が目的で殺人は成り行きの咄嗟の出来事のようになっているが、それに待ったをかけたのが竜崎だ。そして運転手平井の殺人が目的で牛丸議員の誘拐は偽装だとわかり、この計画殺人事件には元警察キャリアの田切秘書も加わっていることも突き止めるのである。 平井が牛丸議員の少女買春や贈収賄のネタを週刊誌に売ろうとしていたことが牛丸と田切の平井殺人計画の動機ということらしい。物語の見処中心は竜崎の警察組織への痛烈で痛快な行動、言質なので事件そのものは何でもいいような気もするが、この計画殺人に偽装誘拐事件が必要か?誘拐事件に引き込んだ倉持を最後どうするつもりだったのか?あまりにもリスクが高すぎるビジョンがない計画と思うのは私だけでしょうか?元警察キャリアが計画した殺人偽装誘拐事件とは思えない稚拙な計画なような気がする。 最後に竜崎の息子邦彦が体調不良を押しての受験で見事東大合格にほっとするのは竜崎の家族だけでなく、読者もきっと同じだろう。これからのこの家族の行く末もどういう展開になるのか楽しみだ。

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2021/02/28

隣のシマの信頼も頂きます型爽快采配警察小説。 原理原則だけでは生きていけないから自分を殺して働いている日本人全員が竜崎を応援せざるを得ない。

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2021/02/08

安定の竜崎さん。愚直に突き進む姿に、読む度に涙目。 敵をも味方に付けていくには観察、根回し、相手の立場にたって考える事が必要。みんなを巻き込んで大いに活躍してもらいたい。池上彰の解説もなかなか。警察事情に疎い私にも良くわかった。

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2020/12/18

衆議院議員の誘拐事件が起きる。そして議員秘書が殺害される。犯人と議員が行方不明。実直で愛すべき警察署長の竜崎がこの殺人及び誘拐事件の指揮をとる。並行して二浪している竜崎の長男・邦彦の東大入試と重なる。犯人が逆探知により横須賀に潜伏し、捜査本部を横須賀署に移し、警視庁VS神奈川県警...

衆議院議員の誘拐事件が起きる。そして議員秘書が殺害される。犯人と議員が行方不明。実直で愛すべき警察署長の竜崎がこの殺人及び誘拐事件の指揮をとる。並行して二浪している竜崎の長男・邦彦の東大入試と重なる。犯人が逆探知により横須賀に潜伏し、捜査本部を横須賀署に移し、警視庁VS神奈川県警の関連も相まって捜査での確執、手柄の取り合い。犯人予想が2人に絞られ竜崎の読みが勝る。竜崎は手柄、確執は全く意に介さず、人質の身柄保護に全力を尽くす。毎回書くが、妻・冴子さんの強さ、愛情によって竜崎の恰好よさが倍増しているのだ。

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2020/10/28
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相変わらず仕事ぶりが完璧な竜崎。 警視庁と神奈川県警、キャリアとノンキャリア、様々な軋轢のなかで、人命をかけた捜査。 ストーリーも最後まで犯人がわからない、スリリングな内容で、今野さん、凄い!! 久しぶりに唸った。。

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2020/09/21
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とある衆議院議員が羽田空港から事務所へ戻る途中で行方不明になっていると伊丹から連絡が。その運転手の他殺体が大森署管内で発見され、議員を誘拐したとの電話が届く。逆探知の結果、神奈川県からの発信であることがわかり、警視庁・神奈川県警の合同捜査となるが、両者は犬猿の仲。そんななか、毎度のことながら伊丹の巧妙な(?)やり方のせいで竜崎が指揮をとることに。 警視庁、神奈川県警の不仲という関係があっても、竜崎はいつもの竜崎であり、さらにいつも以上に人を動かくため、相手を観察しどのように働きかけるか、考えを巡らすあたりはシリーズ1作目の頃から比べると”進化”といえるでしょう。 そして誘拐犯の拠点突入にいたるまでのSTSとのやりとりはこの物語のハイライトではないかと個人的には思います。組織を壁を超え、自分たちを信頼し任せてくれる竜崎の想いを意気に感じSTSたちもこれに応えます。特にもうすぐ日付がかわろうかという突入直前、STSが竜崎に向けた「その願いを叶えてご覧に入れましょう」のセリフはその真骨頂ともいうべきものでしょう(いや、このシーンはしびれました、本当に!)。 最初は反目していた神奈川県警の捜査一課長も最終的に竜崎のことを受け入れるあたりはもはやこのシリーズのお約束ともいうべき展開ですが、それでもスッキリ気分を味わえます。 そして、物語の最後では、本作で描かれた家族の問題~邦彦の受験の結果も出て…。二浪とはいえ、大したもんです。

Posted byブクログ