コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか の商品レビュー
科学的な側面から見たコーヒーのしくみについての本で,何かしら知識があればより一層楽しめる。 著者の専門はがんに関する遺伝子学および微生物学であり,それを含めて,本書で発揮される知識の幅は非常に多岐にわたるものである。 その中でもいくつか変わったキーワードを挙げておく: 遺伝...
科学的な側面から見たコーヒーのしくみについての本で,何かしら知識があればより一層楽しめる。 著者の専門はがんに関する遺伝子学および微生物学であり,それを含めて,本書で発揮される知識の幅は非常に多岐にわたるものである。 その中でもいくつか変わったキーワードを挙げておく: 遺伝子解析,抽出技術,味覚に関する成分,ガラス転移現象,化学反応,抽出曲線,クロマトグラフィー,起泡分離,コーヒーリング現象,エビデンス,アデノシン受容体
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医学・生化学の専門家が、趣味でコーヒーを調べ尽くした素晴らしい総説。植物としてのコーヒーノキの分類や歴史、風味成分の知見、コーヒー特有の焙煎や抽出、健康との関係など、考えられるテーマを丁寧に網羅する内容は圧巻。そしてすべての論が客観的で誠実な科学的態度で貫かれている。科学的思考に...
医学・生化学の専門家が、趣味でコーヒーを調べ尽くした素晴らしい総説。植物としてのコーヒーノキの分類や歴史、風味成分の知見、コーヒー特有の焙煎や抽出、健康との関係など、考えられるテーマを丁寧に網羅する内容は圧巻。そしてすべての論が客観的で誠実な科学的態度で貫かれている。科学的思考に触れる意味でも良書。
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自分にとって、コーヒーってなんだろう? この本を読めば、いつもの一杯のおいしさが変わり、コーヒーに関する接し方も変わる。 コーヒーを科学的に知ることで、うまみの理由や、おいしく飲むコツ、ぼやっとしてた健康への影響などについて、具体的に理解することができる。 毎日、生涯 飲み...
自分にとって、コーヒーってなんだろう? この本を読めば、いつもの一杯のおいしさが変わり、コーヒーに関する接し方も変わる。 コーヒーを科学的に知ることで、うまみの理由や、おいしく飲むコツ、ぼやっとしてた健康への影響などについて、具体的に理解することができる。 毎日、生涯 飲み続けるだろうコーヒー。 その正体と魅力に踏み込むと、人生がもっと豊かになる。 コーヒーとは? まさに筆者が主張する、 「クオリティ・オブ・ライフ」の向上!
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科学の視点から語る珈琲のあれこれ。久しぶりに知的好奇心を強く刺激してもらった。面白い。 細菌学などを専門にする医学博士である筆者の"本業"をいかした視点も多いが、歴史や道具にまつわる話も端的にまとめられており、「珈琲総論」の感がある。まとめ方がシンプルかつ論理...
科学の視点から語る珈琲のあれこれ。久しぶりに知的好奇心を強く刺激してもらった。面白い。 細菌学などを専門にする医学博士である筆者の"本業"をいかした視点も多いが、歴史や道具にまつわる話も端的にまとめられており、「珈琲総論」の感がある。まとめ方がシンプルかつ論理的なので腹落ちしやすいのもよかった。
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コーヒーの歴史から抽出法や飲み方まで、詳細なデータに基づいて書かれています。科学的な記述に終始しているのに筆者のコーヒーに対する深い愛が感じられるのが素晴らしい!コーヒー好きなら知っておきたいこと満載だし、コーヒーに興味がなかった人にもおすすめです。
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コーヒーの歴史、成分、薬理…等々を概観できる良書。種々のことが網羅して書いてあるので、最初から全て理解しようとするのではなく、ざっと読んで後から辞書的に使うのが良いかもしれない。
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コーヒーの成分、焙煎や抽出のメカニズムなどを科学的に解説してくれる一冊 コーヒーの品種として最も有名なアラビカ種は最も異質な種でもある コーヒーの苦さはカフェイン量ではなく、焙煎の深さによって決まる
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コーヒーの基本知識はもちろんのこと、コーヒー成分を科学的に説明してくれていて、より深く知ることができた。その分内容が少し難しくて理解できない部分もあった。
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コーヒーの美味しさを科学的に説明した一冊 化学用語がたっぷり出てきて読むのが辛かった。 ちょっと自分にはマニアック過ぎた
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著者が理系で化学や生物に精通した人であることから、「そう攻めて欲しかった!」という切り口や視点、考え方や論理の運び方がなされているのがとても好印象で、のめり込んで読むことができた。大抵の本はなんというか、ここまで潜って欲しい、こういう疑問を解決して欲しいという所まで議論をし尽くさ...
著者が理系で化学や生物に精通した人であることから、「そう攻めて欲しかった!」という切り口や視点、考え方や論理の運び方がなされているのがとても好印象で、のめり込んで読むことができた。大抵の本はなんというか、ここまで潜って欲しい、こういう疑問を解決して欲しいという所まで議論をし尽くさず、「○○という物質があるからこう感じる」止まりで消化不良感が強い。だからこそこの本は、似たような思考回路を持つからなのだろうか、面白みを存分に感じることができた。 また、事実や考えに対しても誠実かつ慎重な姿勢で著述していることも良い。著者自身が立てている仮説など、「なるほどなぁ」と感じる物が多く、本当に「コーヒーを科学」できる一冊であると感じた。
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