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家康、江戸を建てる の商品レビュー

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131件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/07/16

2021年7月16日 鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす この言葉が実感できる5篇だった。 江戸を領地とするマイナスをどうプラスに転じるのか。不可能と思うことを根気強くやり遂げる粘着気質。 そして人を見る目。 壮大な都市つくりをやってのける手腕にわくわくした。 身分の低い者達が話...

2021年7月16日 鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす この言葉が実感できる5篇だった。 江戸を領地とするマイナスをどうプラスに転じるのか。不可能と思うことを根気強くやり遂げる粘着気質。 そして人を見る目。 壮大な都市つくりをやってのける手腕にわくわくした。 身分の低い者達が話す言葉もぞんざいだが、仕事は着実で、矜持を持っているところもどっしりした太い基盤に違いない。 たぬきオヤジのイメージだった家康が、こんなにも有能だったと目からウロコで楽しい読書になった。

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2021/05/30

江戸の町ができる様子が目に浮かんできました。 まちづくりを5話に分け、エピソードとともに語られています。 その一つに、江戸を水浸しにしている原因は利根川だと結論づけたら、その流れを変える工事に着手するなど、応急処置ではなく恒久的な対応をして現代に至ります。 真因を突き止めることの...

江戸の町ができる様子が目に浮かんできました。 まちづくりを5話に分け、エピソードとともに語られています。 その一つに、江戸を水浸しにしている原因は利根川だと結論づけたら、その流れを変える工事に着手するなど、応急処置ではなく恒久的な対応をして現代に至ります。 真因を突き止めることの大事さを学びました。

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2021/05/17

徳川家康の天下取りの戦いではなく、江戸という町づくりの話。 治水工事、小判作り、江戸城工事など、それぞれ家康に仕事を任されたその道のプロが主人公の短編集のようになっている。 これが今の〇〇にあたる、など、東京の身近な地名の謂れが分かってとても面白かった。

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2021/04/19

歴史小説なのかエンタメ小説なのかよく分からないが、面白かったから何でもいいや。ドラマ見たかったなー 小学校の社会科で、神田上水や玉川上水をやったのを思い出したり。あれは東京限定だったんだろうなあ。

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2020/12/08

太平の江戸時代、その屋台骨となるインフラ整備について、史実を基にした連作になっている。 それぞれ職人たちが主人公で、職人魂をみせている。 小説を読みつつ、昔の地図を紐解く。 逆引きブラタモリとでもいえるかもしれない。

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2020/05/19

権力者の戦いが主題になりやすい歴史小説では珍しい江戸の街づくりに貢献した人にスポットライトを浴びせている。利根川の流れを変え、飲料水を引き、貨幣造り、江戸城を建造する(石垣を切り出し、白塗りの天守を作る)。それぞれのストーリーがオリジナリティーに溢れていて面白い。

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2020/05/14

300年近く続く徳川の世、その後の東京の礎ともなった5つの江戸を建てる挿話。それぞれは短編集のようで、それが集まって荒地から江戸を形成し、現代まで続く。家康の先見の明と、それを支えたプロフェッショナル達がとても生き生きと描かれている。読みやすくてスラスラ読めた。

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2020/01/17

大手門に吾平の石を探しに行きたくなりました。 物語自体とても読みやすく面白いので、あっという間に読み終えました。 今の東京の基礎が、こんな風にして作られたんですね。 ピラミッドやスヒィンクス、カッパドキアやマチュピチュにも引けを取らない大工事。当時の人々は大したものだ! 東京を見...

大手門に吾平の石を探しに行きたくなりました。 物語自体とても読みやすく面白いので、あっという間に読み終えました。 今の東京の基礎が、こんな風にして作られたんですね。 ピラミッドやスヒィンクス、カッパドキアやマチュピチュにも引けを取らない大工事。当時の人々は大したものだ! 東京を見る目が変わりました。

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2019/12/22

各章で違う物語。それぞれの章で出てくる登場人物の掛け合いが面白い。東京の有名な地名の由来も紹介されていて、「あ、これがあそこか」という歴史の面白さを体験できるよさがある。良書。

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2019/12/19

文字通りに単なる広野に等しかった土地に江戸を作り込む話だけど、利根川を曲げ金貨を作り飲料水を引き江戸城の石垣を重ね天守閣を築き上げた5話の作品。それぞれの話に主人公が登場する。個人的には石工が登場する第4話が印象的だったかな。少し食い足りない感は残ったけど、東京の古の知識として興...

文字通りに単なる広野に等しかった土地に江戸を作り込む話だけど、利根川を曲げ金貨を作り飲料水を引き江戸城の石垣を重ね天守閣を築き上げた5話の作品。それぞれの話に主人公が登場する。個人的には石工が登場する第4話が印象的だったかな。少し食い足りない感は残ったけど、東京の古の知識として興味深く読めた♪

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