土地の精霊 の商品レビュー
旅行にあまり行かないので、旅だなんてしたこともないのですが、この本を読んでいるとずっと隣でいてたような、匂いも感じられた読後でした。
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とくに一人旅の旅先で感じ取るあの何とも言えない空気というか気配みたいなものはなんなのかと言えば、それはおそらくその土地の精霊みたいなものを感受しているのである。 というようなことを、ひょっとするとこの本の題名は語っているのかもしれない。 著者の訪ねた世界各地についてのショート...
とくに一人旅の旅先で感じ取るあの何とも言えない空気というか気配みたいなものはなんなのかと言えば、それはおそらくその土地の精霊みたいなものを感受しているのである。 というようなことを、ひょっとするとこの本の題名は語っているのかもしれない。 著者の訪ねた世界各地についてのショートエッセイ集。 とくにテーマはないようだが、だからこそどこから読み始めても良い。 まあどこまでが実際にあったことの記録で、どこからが著者の幻想なのかやや怪しげなところもあるにはあるが、行ったことのあるところについてはあるある感、行ったことのない場所についてもあーなんかわかる感、つまり総じて旅の「あの感じ」をしみじみ味わえる、言い換えれば著者の出会った精霊たちを追体験できる。 それこそまさに四方田氏の文章力のなせる技であろう。
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信頼のできる友達から 薦められた著者、 知る人ぞ知る作家さん という言葉がよくわかる こんなすごい 「旅の達人」がいたのだ というのが初読の感想 全く 未知の国と土地であるのに そこに暮らしておられる その地の人と出逢わせてもらったような 気がしてしまう 筆者が「後記」にも...
信頼のできる友達から 薦められた著者、 知る人ぞ知る作家さん という言葉がよくわかる こんなすごい 「旅の達人」がいたのだ というのが初読の感想 全く 未知の国と土地であるのに そこに暮らしておられる その地の人と出逢わせてもらったような 気がしてしまう 筆者が「後記」にも綴っておられる ー自分がいろいろな外国を旅行してまわるのは、 何もその国の著名な作家や知識人と対話をしたり、 親交を結ぶことを期待してのことではない。 旅の真の目的とは、その土地土地に住まう神々 に敬意を表しに行くことである ングギ・ワ・ジオンゴ(ケニア) の お言葉そのものの 四方田さんの旅が綴られた短編エッセイ集である
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