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異類婚姻譚 の商品レビュー

3.1

243件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    101

  4. 2つ

    35

  5. 1つ

    12

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2019/06/30

途中までは、ほうほう!とのめり込んでたのですが、途中から、おや?と思い、そして、突き放された感じ。 読む力が足りないのか...

Posted byブクログ

2019/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2つのものが契約を交わし1つになる、今までの自分が捨て去られ別の自分ができあがっていく、そうやって命を繋いでいくのが不自然で不気味に感じる。嫌悪感をくすぐっていく。 日常にある不安や己の怠惰や、家族に対する不満、そういうものが裏で溜まっていつ発露するか分からない。日常は常に不安定で不確かなもので溢れている。 花になってしまうという設定に受け入れ難いものを感じてしまった。 『犬たち』は、ちょっと怖い童話みたいな雰囲気があって、絵本みたいに頭の中で展開しながら読んだ。

Posted byブクログ

2019/06/08

表題作。ゆらゆらっとした不快感がどんどん圧迫してきて、心地よかった。 犬の話も好き。 いまレビュー平均点数低くてびっくり。おもしろかった。ほかのも読みたい。

Posted byブクログ

2019/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こわー…。 表題の本編だけでなく、後半に散りばめられた短編もそれぞれゾッと背筋が寒くなるような不気味さがあります。なるほど芥川賞です。 そもそもこの表紙からして怖い。 だんだん顔が似てくる夫婦の話、と言えばほのぼのと仲の良い夫婦を想像するけれど、この夫婦はとても歪です。結婚した理由から歪だし、日々の生活も少しおかしい。 こんな男と結婚するか?と思いつつ、妻だってどこか変なのです。これは似てきたからなのか、もともとの性質なのか…。 とにかく夫から逃れて、人間らしい生活に戻れた主人公は良かったのかな。

Posted byブクログ

2019/05/07

第154回芥川賞受賞作品。かなり怖い。 異形になってしまう者、もともと異形だった者。何が表出したのだろう?

Posted byブクログ

2019/05/02

今までに読んだことのない、ファンタジーというのだろうか…。不思議な読後感。 ちょっと怖いような…小川洋子さん作品のふんわりとした中にほんのり恐怖があるような感じに似てる気がする。2019.5.2

Posted byブクログ

2019/03/21

本谷有希子ウィークで古いものから読んできたが、すごいな、小説って上手くなるもんなんだな。漫画も連載が長引けば最初のタッチと全く違って綺麗になっていくが、まさにそれ。久しぶりにみた姪っ子がなんと綺麗になったね…というオッサンの気分。

Posted byブクログ

2019/03/20

途中で 主人公のご近所さんが 猫のそそうに 困り果て 一年我慢して 心身疲れ果てて 山に捨てようとする話になります なぜこの話が 途中にあるのか・・・ 猫を大事に思っていても 手放さなければならない そのうち 思いつめるあまり その方が猫にとって幸せだと思い込む・・・ 相手を取り...

途中で 主人公のご近所さんが 猫のそそうに 困り果て 一年我慢して 心身疲れ果てて 山に捨てようとする話になります なぜこの話が 途中にあるのか・・・ 猫を大事に思っていても 手放さなければならない そのうち 思いつめるあまり その方が猫にとって幸せだと思い込む・・・ 相手を取り込んで 同化して 楽になろうとする でも なれないってこと?

Posted byブクログ

2019/03/05

第154回(2016年)芥川賞、なかなか面白いし、文章もうまい。滝口悠生の「死んでいない者」も以前読んで良かったのでこの回は当たり。

Posted byブクログ

2019/02/22

 戯曲を書いていた人が小説を書く。戯曲と小説は何が違うのだろう。それが一つ目の疑問。舞台で進行しているドラマと、客の反応をじっと見ている演出家というものを想像すると、その振る舞いは小説家が書き終わった作品に対するふるまいとは、微妙に違う気がする。  本谷さんは演出家のように小説を...

 戯曲を書いていた人が小説を書く。戯曲と小説は何が違うのだろう。それが一つ目の疑問。舞台で進行しているドラマと、客の反応をじっと見ている演出家というものを想像すると、その振る舞いは小説家が書き終わった作品に対するふるまいとは、微妙に違う気がする。  本谷さんは演出家のように小説を書いている感じがして、そこのところに「鋭い」となるか、「あざとい」となるかの分かれ道があると思う。ぼくは嫌いじゃないが、「あざとい」ことは間違いない。  これって、作家自身にはつまらない話なんじゃないか。そう疑わせる面白さだ。

Posted byブクログ