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はだかんぼうたち の商品レビュー

3.7

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2021/09/13

久しぶりに、夢中になって読んだ本だった。何にも執着しないで清く美しく生きていたいって思う。いつまでこんなことするんだろう。ほんとに。 母娘関係、めちゃ的確だなあと思った。

Posted byブクログ

2021/10/20

様々な人たちに焦点を当てた書き方が斬新だと思った。 鯖崎×桃の組み合わせ、好きだなぁ。 江國さんの作品は、不倫や浮気をしている人たちがよく登場するけど、どうしてかなぁ。 世間的にはいけないことだけど、江國さんの手に掛かると美しく感じてしまうのは。 「上品」という言葉がぴったりだと...

様々な人たちに焦点を当てた書き方が斬新だと思った。 鯖崎×桃の組み合わせ、好きだなぁ。 江國さんの作品は、不倫や浮気をしている人たちがよく登場するけど、どうしてかなぁ。 世間的にはいけないことだけど、江國さんの手に掛かると美しく感じてしまうのは。 「上品」という言葉がぴったりだと思う。

Posted byブクログ

2021/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歯科医の桃は9歳下の鯖崎と付き合いだすが、彼は桃の親友の子だくさん主婦の響子に惹かれだす。彼は異性に関しては自由人なのだ。 江國作品には珍しく、桃の元カレとその妹、姉、両親、親友響子の家族、母親とその同居人のボーイフレンド、アパートの住人などなど、多くの登場人物が次々と登場する。 目まぐるしく視点が入れ替わるが、どの登場人物にもそれぞれの色がついているのはさすが、としか言いようがない。ちょっとした動作、選ぶもの、気に入るもの、をこちらに示されることによってその人の人となりが頭に入ってくる。 もう1つの江國作品にしては珍しいことは、子だくさん主婦、というところ。あと子供が全員性格が可愛くない。亡くなった母親・和枝の同居人でBFの山口も面白かった。 私にとっては、冒険心を以て選ぶ作家さんではなく、安心安定の港のような江國さん、大好き。もう駄目だ、というときに手に取るために、わざと数作品は積読にしている。

Posted byブクログ

2021/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*桃は35歳の歯科医。入籍間近と思われていた恋人と別れ9歳下の鯖崎とつきあい始めた。だが鯖崎は桃の親友の主婦・響子にも興味をしめす。一方、ネットで知り合った60歳の男と同棲していた響子の母・和枝が急死。亡き母の同棲相手への対応を巡り響子は夫と衝突する。そんな響子に鯖崎が接近し始め、桃は別れた恋人と再び会ってしまう…。年齢も境遇も異なる男女たちを通して恋愛、孤独、結婚の赤裸々な姿が浮かび上がる* 江國ワールド全開なれど、他の作品よりも闊達で賑やかで開放的な読後感。語り手がくるくると入れ替わるからかな?好きだなあ、この感じ。自由で、素直で、正直で、あっけらかん。それでいて決して下品にならず、むしろ共感してしまうような、独特の世界観。特別な起承転結があるわけではないけれど、そこがまたこの作品の魅力の一つかも。

Posted byブクログ

2020/12/08

江國香織さんのほんの中には、自分の感情にとても素直な、むしろ素直すぎる人がよくでてくるなぁ。鯖崎のような。 人間は人と寄り添ってもなお埋められない孤独を持っていることを痛感させられた。

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2020/07/05

江國香織さん独特の空気感がこの小説にも流れていました。 感情表現は少なめで、気づいたら登場人物の心情や関係が変化していっています。 それに品を感じました。 不倫をここまで上品にかけるのはすごい。下品に感じさせないのはもはや巧みな技でしょう。 穏やかすぎて映画化とかもしするような...

江國香織さん独特の空気感がこの小説にも流れていました。 感情表現は少なめで、気づいたら登場人物の心情や関係が変化していっています。 それに品を感じました。 不倫をここまで上品にかけるのはすごい。下品に感じさせないのはもはや巧みな技でしょう。 穏やかすぎて映画化とかもしするようならば面白くはないだろうなという感じ。それくらい小説との相性が抜群ということです。 友達と、旦那と、子どもと、両親と、元妻と、新妻と、亡き母と、、 大切なひとたちとのさまざまな交じり合いを存分に感じる作品でした。

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2020/01/15

老若男女色んな考えを持つ人達が、考え方の異なる他者と向かい合うんだけど、それで単純に成長するとか考えを改めるとかではなく、それでも自分は自分の道を行くって感じの登場人物がみんな魅力的だった 価値観は人それぞれ、みんな違ってみんないい

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2020/01/13

年齢も仕事も価値観も違う、複数の人間の生活が折り重なり、恋をしたり、一歩進んだり、後退したり。 不倫関係や親子の確執。亡くなった恋人への愛情、ただの隣人からの親切。 関係性に正解なんてない。 どの登場人物にも共感できないけれど、建前や上辺ではなく、それぞれの本音がストレートに表現...

年齢も仕事も価値観も違う、複数の人間の生活が折り重なり、恋をしたり、一歩進んだり、後退したり。 不倫関係や親子の確執。亡くなった恋人への愛情、ただの隣人からの親切。 関係性に正解なんてない。 どの登場人物にも共感できないけれど、建前や上辺ではなく、それぞれの本音がストレートに表現されているからこそ、腹の底の奥のほうに隠してる薄黒いものに触れる気がするから、軽い嫌悪を感じるのかもしれない。

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2020/01/10

この作者の作品はどれも主人公の日常生活を美しく描く。特別でもないのにそれは上品で甘美で、物事がこんな風に見える日々を送ることができたら生きている甲斐があるなあといつも感じてしまう。夫を支える自分を愛す母親。古き良き日の立派な夫を持つ専業主婦の胸の内を垣間見て恐ろしくなった。それを...

この作者の作品はどれも主人公の日常生活を美しく描く。特別でもないのにそれは上品で甘美で、物事がこんな風に見える日々を送ることができたら生きている甲斐があるなあといつも感じてしまう。夫を支える自分を愛す母親。古き良き日の立派な夫を持つ専業主婦の胸の内を垣間見て恐ろしくなった。それをよしとして受け入れている夫も。 内容自体よりその世界感にいつも引き込まれてしまう。

Posted byブクログ

2019/07/29

人と人とのつながりとか、心情の揺れ動きとか、柔らかくて温かなストーリーだった。 人間関係の全てに名前を付ける必要なんてない。 言われてみるとハッとする言葉だった。 男女の関係が必ずしも恋人である必要はないし、友情の延長に肉体関係があってもいい。 お互いがそれで納得しているなら、他...

人と人とのつながりとか、心情の揺れ動きとか、柔らかくて温かなストーリーだった。 人間関係の全てに名前を付ける必要なんてない。 言われてみるとハッとする言葉だった。 男女の関係が必ずしも恋人である必要はないし、友情の延長に肉体関係があってもいい。 お互いがそれで納得しているなら、他人にどう思われようとそれは関係ない。 当たり前なようでいて、周りの目を気にするがゆえに忘れがちなことだと思う。

Posted byブクログ