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はだかんぼうたち の商品レビュー

3.6

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

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2024/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

  10人以上登場人物が出てきて、それぞれの視点から物語が描かれているので、次の人に移った時に、誰目線なのかすぐ把握出来なくてちょっともやもやすることがあった。 江國さんの作品はどれも大好きだけど、前半は少し退屈に感じて、後半から動きが出て面白くなってきた。 登場人物たちは恋をしていたり、結婚していたりするけど、他の人ともデートしたり、寝てしまったりする。 江國さんの作品にしては珍しく、小さい子供たちのお母さんの響子が出てきて、響子はちゃんと夫に愛されている。セックスレスの夫婦じゃなくて良かった。 夫がいて子どもがいる私は響子に自分を重ねたりした。夫でも恋人でもないけど、明らかに自分を好きでいてくれて助けようと支えてくれようとする鯖崎に頼ってしまうのは分かる気がした。ちょっと響子を羨ましくも思ったりした。 鯖崎がヒビキに夢中になってしまったために桃は元彼と再会してしまったけど、鯖崎と別れようとしない。鯖崎も桃との関係を終わらせようとしない。私はてっきり関係は終わるものと思っていた。 ここに出てくる登場人物たちはみんな一人に決めようとしない。 桃の「そもそも人は、どうして誰かを選ばなければならないのだろう。」という考えがここにでてくる人達の答えなのだろうと思った。 夫がいても、他の人に思いを寄せてしまったり、好きになってしまうときもある。そんなときにこの言葉は少し自分を楽にさせてくれる気がした。ただ、行動には移さないように気をつけたい。

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2024/10/29

江國さんの物語はどれも好きだが、初めて口に合わないなと思ったし、鯖崎が好かないなと思った。嫌悪感すらある。 勝手に決めつけられて自由にしてやりたいなんて思われるのはたまらないし、勝手に可哀想にしないでほしい。山口だって鯖崎だって最低なことには変わりないけど、鯖崎は正直なだけで誠実...

江國さんの物語はどれも好きだが、初めて口に合わないなと思ったし、鯖崎が好かないなと思った。嫌悪感すらある。 勝手に決めつけられて自由にしてやりたいなんて思われるのはたまらないし、勝手に可哀想にしないでほしい。山口だって鯖崎だって最低なことには変わりないけど、鯖崎は正直なだけで誠実じゃないし、覚悟がないからたちが悪い。未来がかわいそう。 由紀が自分の母を見ているようで嫌だった。

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2024/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鯖崎がどうも気に入らない。桃をたぶらかしているのに既婚者の響子にも熱を上げているところが卑怯だと思う。桃の気持ちにも気づいているのに、わざと真剣にならず遊んでいるのは桃の時間を無駄にしている。 由紀の考えは古すぎて嫌になるが、この親あってこその子供だと思った。桃も陽も由紀によく似ていると思った。

Posted byブクログ

2024/03/03

江國香織の世界観が広がっていてよき。 彼女の作品の多くに登場する、 「〇〇は〜〜が好きなのだ。」の表現が好き。 普通の日常を切り取っているような表現にもなんだが、お洒落で特別なものを感じる文章で、また読みたくなる。 結末やどんでん返しもない登場人物たちの人生の一部が書かれている...

江國香織の世界観が広がっていてよき。 彼女の作品の多くに登場する、 「〇〇は〜〜が好きなのだ。」の表現が好き。 普通の日常を切り取っているような表現にもなんだが、お洒落で特別なものを感じる文章で、また読みたくなる。 結末やどんでん返しもない登場人物たちの人生の一部が書かれているだけなのに、なぜか引き込まれる。

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2024/01/01

いわゆるザ・江國香織的作品。 自分の人生は短く、あっという間に時間は経っていくので、他人の人生を気にしている時間はなく、自分の人生を生きでばならない。

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2023/11/25

江國香織、すきだなー。特に大きな出来事があるわけではないけれど、ちょっとずつ人間関係が動いていって、それに対して狼狽えもするしむかついたりもする。生活は続いていく。

Posted byブクログ

2023/10/15

限定のカバーに書かれていた「誰かに選ばれなければならない そんな事を考えず生きたいと願うあなたへ」というフレーズに惹かれて読みました。 誰かと一緒にいるために名前なんて必要?と思っていたのに、桃と鯖崎の関係を見ると名前をつけたくなる。桃のほうに鯖崎に対して友達以上の気持ちがあるん...

限定のカバーに書かれていた「誰かに選ばれなければならない そんな事を考えず生きたいと願うあなたへ」というフレーズに惹かれて読みました。 誰かと一緒にいるために名前なんて必要?と思っていたのに、桃と鯖崎の関係を見ると名前をつけたくなる。桃のほうに鯖崎に対して友達以上の気持ちがあるんじゃないの?と思ってしまったから。 鯖崎は桃の友人である響子とも関係をもってさまうから読んでいるこちら側からするとなんだかモヤモヤ。 夫婦とか恋人とか名前があっても別の人と関係を持ったりするなら夫婦とか恋人って何だろうな?と思ってしまいます。

Posted byブクログ

2022/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ままならない人生を受け入れて軽やかに生きる。江國さんの作品の登場人物はみんなそんなイメージ。 鯖崎は正直あんまり好きではなかったけど、山口さんは結構好き。

Posted byブクログ

2022/05/14

「みんな、いつまでこんなことするのかしら」っていう気持ちだったので、とても共感した。人との関係性やそこから生まれる感情に簡単には名前がつけられない。

Posted byブクログ

2022/02/25

親友、恋人、夫婦、親子のあらゆる関係が交錯する。特に母と娘の関わりは胸が締め付けられる場面が多かったものの、最後の展開が痛快で清々しい気持ちに

Posted byブクログ