幕末維新を動かした8人の外国人 の商品レビュー
日本が列強の侵略を受けずに近代国家になった理由は、いろいろと指摘されている。 極東の 島国であり、侵略のコストがかかり過ぎる、市場の魅力が少なかった、すでに江戸時代が育ん 文化・民度の高い政治的・社会的システムが存在し、近代化への意欲と受容能力がきわめ て高かった、侵略に対する危...
日本が列強の侵略を受けずに近代国家になった理由は、いろいろと指摘されている。 極東の 島国であり、侵略のコストがかかり過ぎる、市場の魅力が少なかった、すでに江戸時代が育ん 文化・民度の高い政治的・社会的システムが存在し、近代化への意欲と受容能力がきわめ て高かった、侵略に対する危機意識の強さ、イギリスとロシアの戦略上の角逐、徳川幕府の交 渉力、欧米政府の内政不干渉・武力行使に対する制約等々である。 どれが真実か。
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パークスが当初は佐幕だったというのは知らなかったので興味深かった。ところで、著者の文章力のせいか、主語が誰か分からない箇所が多く、また誤字が散見されて、かなり読みづらかった。
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これは、面白い。ややもすれば、国内の幕府対薩長連合に目が行きがちな、幕末の御一新。当然武力を持つためには、売る人がいて、そこに賛同する勢力がある。 歴史を、日本史と世界史というくくりで教えてきた従来の教育では分からない視点だ。当時の日本と世界の関わりかた、欧州のアジア植民地化政...
これは、面白い。ややもすれば、国内の幕府対薩長連合に目が行きがちな、幕末の御一新。当然武力を持つためには、売る人がいて、そこに賛同する勢力がある。 歴史を、日本史と世界史というくくりで教えてきた従来の教育では分からない視点だ。当時の日本と世界の関わりかた、欧州のアジア植民地化政策の最後に日本があったわけで、幕府対薩長連合はフランス対イギリスの代理戦争の一面も持つ。 その歴史のなかで活躍した外国人にスポットを当てた、興味深い著作だ。
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今一でしたね。 読んでいても内容が頭に入ってこないのね。8人分のことを書くのだから、紙面が限られるのでうまくやってもらいたいのだが。 ほとんど関係ない人をたくさん登場させ、ほとんど関係ない事象を書いて、その人がどういう人であったか・どういうことをしたかをちゃんと書いてもらいたかっ...
今一でしたね。 読んでいても内容が頭に入ってこないのね。8人分のことを書くのだから、紙面が限られるのでうまくやってもらいたいのだが。 ほとんど関係ない人をたくさん登場させ、ほとんど関係ない事象を書いて、その人がどういう人であったか・どういうことをしたかをちゃんと書いてもらいたかった。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425994.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
■黒船のペリー(アメリカ) ■古武士プチャーチン(ロシア) ■敬虔なハリス(アメリカ) ■文人外交官オールコック(イギリス) ■幕府を支援したロッシュ(フランス) ■豪腕パークス(イギリス) ■討幕の理論家(サトウ) ■討幕商人グラバー(イギリス) 幕末の日本に大きな影響を与えた外国人8人。 この中で一番紳士的に日本と交渉したのは、ロシア人のプチャーチンだ。 日本の祖法を尊重し、のらりくらりとなかなか交渉の場に立とうとしない幕府の役人をじっと待ち、基本的には対等な相手国としてフェアな交渉をしようとする。 明治政府は、日露友好に貢献したとして、プチャーチンに勲一等旭日大綬章を与えている。幕末に条約交渉で来日した使節では唯一。 ロシアはアメリカよりも前から日本と国交を開こうと、日本の周辺をうろうろしていたのである。 江戸に行けば外国人とは長崎でしか話はできないと言われ、長崎に行けば江戸でなければ決定権がないと言われ、たらいまわしにされながらも紳士的にじっと待つ。 シーボルトからの助言もあったし。(紳士たれ) そんな様子を見て、これではらちが明かないと、わざと居丈高に振る舞ったのがペリー。 これにビビった幕府は、すっかり及び腰になってしまい、時間稼ぎとはいえ「幕府の上には天皇という存在があるので、ちょっと相談させてくれ」と言ってしまう。 一年間という時間を稼いだ代償は、あまりにも大きい。 アメリカはとりあえず、水と薪を供給してくれる港を確保できたら、日本のないせいには特に興味がなかったみたいで、その後の日本の内乱には特に関与せず。 開国から明治までの十数年で日本は激変した。 フランスは…というか、ロッシュは幕府が日本の最高機関であることを疑わず、幕府高官とだけ特権的に付き合っていたため、大政奉還以降、完全に出遅れてしまった。 けれども幕末の幕臣は、何人もフランスに渡り、世界を目の当たりにし、最新の技術などを勉強して日本に持ち帰っている。 だから明治新政府の中でフランス式に何かが行われているとしたら、そこには旧幕臣がいると思っていい。 イギリスは多くの人材を日本に派遣し、公正中立を保ちながら、徐々に討幕派と近づいていく。 この辺が植民地政策にたけているイギリスの面目躍如というところ。 特に通訳のアーネスト・サトウは、卓越した日本語能力の高さと、サトウという名字の親しみやすさ(日本人とは全く関係なし)ゆえ、庶民からの人気も高かったらしい。 大政奉還をした徳川慶喜を、それでも討つというのは公法と照らし合わせてみてもおかしいと言わざるを得ないと、パークスやサトウは言った。 日本に長くいて、日本人と親しく付き合っても、客観的な視点を忘れないイギリス人。 もはや日本は孤立した島ではなくなっていた。
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薩長史観、皇国史観、佐幕派史観でもない、幕末維新を動かした8人の外国人から見た、日本の歴史。 いずれにしても、西欧人が、東洋の果ての日本に来てみようというチャレンジ精神はすごいと思う。 その8人の接した当時の日本人の置かれている立場により、取った行動。 後々の歴史家、小説家にした...
薩長史観、皇国史観、佐幕派史観でもない、幕末維新を動かした8人の外国人から見た、日本の歴史。 いずれにしても、西欧人が、東洋の果ての日本に来てみようというチャレンジ精神はすごいと思う。 その8人の接した当時の日本人の置かれている立場により、取った行動。 後々の歴史家、小説家にしたら、格好の分析素材。 いずれにしても、歴史を0(ゼロ)からの視点で見ることが一番重要ですし、楽しいことなのです(笑)。
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