ネット時代の図書館戦略 の商品レビュー
すべての人が情報にアクセスし、知識を得る権利を守るための図書館の変革と未来像を、米国デジタル公共図書館設立委員長が提唱。(e-honより)
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アナログからデジタルへの移行期にあって、図書館はどう変化すべきか、という話。 全体の核としては、やはり図書館が民主主義の根幹だ、という点に尽きると思う。有能な人も貧しい人も、等しく情報にアクセスできる場所であること。 デジタル化しつつあることで一番難しくなっているのは、「貸し出し...
アナログからデジタルへの移行期にあって、図書館はどう変化すべきか、という話。 全体の核としては、やはり図書館が民主主義の根幹だ、という点に尽きると思う。有能な人も貧しい人も、等しく情報にアクセスできる場所であること。 デジタル化しつつあることで一番難しくなっているのは、「貸し出し」の権利、ライセンスについて。著作権法で守られていた権利から、個々の出版社等と締結するライセンスによる管理への変更。必ずしも買い切りではなかったり、何らかの制限が付されていたりすること。アナログな資料に比べて保存がとても難しいこと。 そして何より、これらの変化に対応するには図書館の予算は足りないこと。 図書館だけでなく、社会全体で向き合わないといけない課題が山積していることを改めて認識させられた。
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米国デジタル公共図書館設立委員長であるジョン・ポールフリー氏の著書。公共図書館だけでなく、大学図書館などにも触れている。危機、顧客、空間など10章(最終章は結論)から成り、各章でその観点から現代(=ネット時代)の図書館を分析している。 内容はわかりやすい。また、著者自身が図書館...
米国デジタル公共図書館設立委員長であるジョン・ポールフリー氏の著書。公共図書館だけでなく、大学図書館などにも触れている。危機、顧客、空間など10章(最終章は結論)から成り、各章でその観点から現代(=ネット時代)の図書館を分析している。 内容はわかりやすい。また、著者自身が図書館学が専門でないということも、一般的な利用者の目線から語っている言葉と受け止められる。 本書内で紹介してあった、ハーバード大学図書館のスタック・ビューはこちらのブログでも紹介してある。 http://librarylab.law.harvard.edu/blog/stack-view/
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総論、概念としてはごもっとも。ではこれを誰がどのように、どういった財源で進めていくのでしょうか。私には判りませんでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ネット検索で手軽に情報を入手できるこの時代に、公共図書館はなぜ必要なのか、どうあるべきか。すべての人が情報にアクセスし、知識を得る権利を守るための図書館の変革と未来像を、米国デジタル公共図書館設立委員長が提唱。」(本書「見返し」より) 《バッサリ〆ます(^^)!》 本書は、アメリカ図書館界の権威ある先生(=著者)が、「図書館かくあるべき」という正論(=べき論)を、一般向けに述べた作品です。 良識ある議論ですから、結論もありきたりです。曰く、「図書館を機関として、そして司書の役割を専門職として見直した結果、重要なのは伝統と革新のバランスになるだろう。」とのこと。約250ページを読んだ後に、この結論・・・著者を恨むよりも、最後まで”真面目に”読んだ自分を"反省"しました。(合掌)
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