極卵 の商品レビュー
近年、とみに注目度が高まっている"食の安全"をテーマとし、そこにジャーナリズムやいわゆるフード左翼の動きなどを絡めて仕上げられている。 篠田節子氏の「ブラックボックス」や相場英雄氏の「震える牛」などを髣髴ともさせる。 サスペンスタッチのエンターテインメントとし...
近年、とみに注目度が高まっている"食の安全"をテーマとし、そこにジャーナリズムやいわゆるフード左翼の動きなどを絡めて仕上げられている。 篠田節子氏の「ブラックボックス」や相場英雄氏の「震える牛」などを髣髴ともさせる。 サスペンスタッチのエンターテインメントとして、充分に読み易い作品ではあるが、肝心の感染経路やメカニズムに関する科学的背景の書き込みが弱いような印象も受けた。 もう少しコアめな設定をブチ上げて深く掘り下げていった方が、より骨太なものに感じられたかもしれない。
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吉祥寺にある有名自然食品店で4個1000円で売られていた「極卵」から食中毒事件が発生した。元新聞記者のジャーナリスト瀬島桐子がその真相を探る。高いものは安心で安全であると信じ込む消費者に食品業界で今何が起こっているか、実態を突き詰めていくうちに大企業の思惑が見え隠れする。 実際遺...
吉祥寺にある有名自然食品店で4個1000円で売られていた「極卵」から食中毒事件が発生した。元新聞記者のジャーナリスト瀬島桐子がその真相を探る。高いものは安心で安全であると信じ込む消費者に食品業界で今何が起こっているか、実態を突き詰めていくうちに大企業の思惑が見え隠れする。 実際遺伝子組み換えの技術は私たちの知らないところでどんどん研究が進められていて、認可されればすぐにでも遺伝子組み換え動物を作ることができるところまで達している。 この小説はもちろんノンフィクションであるが、同じようなことが近い将来現実に起こらないとは断言できない。そんな予感さえしてくるため、十分ミステリー感が味わえる作品だった。
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ハラハラするストーリーでとても面白かったが、真犯人が意外すぎたのと、真犯人への深堀がり(動機、具体的な行動、発言など)がもっとあると良かったかなと思った。
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今や食の安全に関する国民の関心はかなりの物。 添加物や遺伝子組み換えに関して監視の目はとても重要なのだが、ではそのために私達が必要とする正しい情報はどのように得られるのか。 インターネット全盛の今、声高に危険をあおる情報はともすると広く影響されがちだがそれが信頼するに値する物かど...
今や食の安全に関する国民の関心はかなりの物。 添加物や遺伝子組み換えに関して監視の目はとても重要なのだが、ではそのために私達が必要とする正しい情報はどのように得られるのか。 インターネット全盛の今、声高に危険をあおる情報はともすると広く影響されがちだがそれが信頼するに値する物かどうか判断するにはこちら側もかなり勉強しなければ振り回されてしまう。 食の安全に関する国民の危機感を必要以上に煽り、利益を得ようとしたなら食の安全に関するもう一つの問題となるのか。
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