モツの歴史 の商品レビュー
世界中で内臓って食べられていたんだーと 納得 最も栄養価が高くて早く食べないとまずいもの 臭みをとったり諸々の処置をして普通の部位と同じようにしてるけど。 フォアグラだってモツの一種 肝臓だものなあ
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モツにはどこか男らしさがある、と本書にある。 そうか? モツは偏見を受け続けてきた。好きな人と嫌いな人がいる。 そういう意味ではそうか。 あまりにもストレートで破壊力のあるタイトルだ。 モツって日本語だろ? バラエティミートの歴史、というと急に迫力がなくなる。 本書...
モツにはどこか男らしさがある、と本書にある。 そうか? モツは偏見を受け続けてきた。好きな人と嫌いな人がいる。 そういう意味ではそうか。 あまりにもストレートで破壊力のあるタイトルだ。 モツって日本語だろ? バラエティミートの歴史、というと急に迫力がなくなる。 本書でいうモツは、内臓に限らない。正肉以外はみんな「モツ」だ。 そして何も哺乳類のものばかりではない。あん肝やら、めふんやら、このわたやらも、みんなモツなのだ。 もちろん日本に限らない。いまではアンチモツ、というかモツに対して世界一冷たいであろうアメリカのモツだって話は一応出てくる。イギリスのモツはちゃんとあまりおいしそうでない写真が安心させてくれる。ホルモンは「放るもん」が語源で、なんて話も出てくるんだけど、いったい原書ではどうやって書いているんだろうか(捨てるもの、みたいな感じ?)。 ところで最近までモツを堪能していた文化圏では富裕層のモツ消費がどんどん減り、モツ不人気地域であったはずの欧米では、食通らがモツへの回帰を勧めているという。アメリカ大統領候補たちが仮にモツへの態度を示したら、きっと政治姿勢が如実にあらわれるだろうなあ。 時代とモツは巡る。薬でありながら媚薬である。というわけで本書はモツの圧倒的な魅力に支えられている。ただ宗教や階層の問題にはそれほど踏み込んでいない。モツの持つ(あ、駄洒落)不定形さがそれを覆い隠している、なんていったら出来過ぎだ。 個々の文にはモツの功罪が滲み出ていて味わい深い。けれど、モツを食うにあたっての黒歴史を、もっと背負い込みたかった、というのが正直なところ。
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「食」の図書館シリーズのモツ編。古代からいろいろな食べ方をされてきたモツの歴史を紐解いたのが今回の本。 ふと思ったのがモツとは何ぞやということだ。それについて著者は、「食用になる体の外側部分もひっくるめてモツ」としている。モツ(英語offal)の語源については、ごみや動物の...
「食」の図書館シリーズのモツ編。古代からいろいろな食べ方をされてきたモツの歴史を紐解いたのが今回の本。 ふと思ったのがモツとは何ぞやということだ。それについて著者は、「食用になる体の外側部分もひっくるめてモツ」としている。モツ(英語offal)の語源については、ごみや動物の処分される部分を指している。 意外に思ったのが、モツが高級食材だった時代があったことだ。古代ギリシアではぜいたく品としてみなしていた。著書で例として挙がっているガチョウの肝臓は、「ガチョウの魂」とまで呼ばれていた。何が高級かなんて時代や文化によって違う。 ほかにも驚きの使い方があった。それは、薬としてもモツ。薬と言ってもあのダークサイドに堕ちてしまった「黒番長」が使っていたものではなく、滋養強壮という健全な目的で使われていた。 モツの歴史もいろいろあるものだ。集めると1冊の本になるほど話題が絶えない。
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自分が普段食べている、いわゆる「肉」が動物の筋肉であり、体全体のごく一部でしかないことに改めて気づかされた。食べられないのは毛、歯、牙、鳴き声ぐらい。それ以外のあらゆる部位が食べられており、徹底した利用法には感心するばかり。世界各国のモツ料理がどれも美味しそうで、読んでいるとお腹...
自分が普段食べている、いわゆる「肉」が動物の筋肉であり、体全体のごく一部でしかないことに改めて気づかされた。食べられないのは毛、歯、牙、鳴き声ぐらい。それ以外のあらゆる部位が食べられており、徹底した利用法には感心するばかり。世界各国のモツ料理がどれも美味しそうで、読んでいるとお腹が空いてくる。
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