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アンデッドガール・マーダーファルス(1) の商品レビュー

4

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2022/11/03

前々から気にはなっていた新鋭若手作家、青崎有吾さんの作品が読んでみたくて。 若手といってもwikipediaによると2012年デビューとのことなので、もう10年戦士なのですね。 まぁ、辻真先さんが現役のこの世界ですから、若手といえば若手ですね。 べたなところで、デビュー作『体育...

前々から気にはなっていた新鋭若手作家、青崎有吾さんの作品が読んでみたくて。 若手といってもwikipediaによると2012年デビューとのことなので、もう10年戦士なのですね。 まぁ、辻真先さんが現役のこの世界ですから、若手といえば若手ですね。 べたなところで、デビュー作『体育館の殺人』とかを読めばよかったのかもだけど、図書館の文庫の棚を”あ”から見渡し始めたときに、たまたまそこにあったので。 『体育館の殺人』はお取り寄せが必要だったので、またの機会に。 ということで、このイロモノ作品に向き合ったわけだが、これがなかなかに面白かった。 鳥籠の中から指示を出す師匠の輪堂鴉夜、鬼の血が入り強靭な戦闘力を持つ助手の真打津軽、そして無口なメイド静句が繰り広げるユーモアファンタジーミステリ。 自身らが”怪物”なら、扱う案件も”怪物”が絡むものばかり。 本書で取り扱うのは吸血鬼と人造人間が絡む2話だが、ところどころに有名人(ドラキュラ伯爵、アルセーヌ・ルパン、フランケンシュタイン博士、灰色の脳細胞etc.)を絡めてくるところが乙。 新本格にありがちなちょっと芝居がかり過ぎのベタなやりとりが苦手なところがあるのだが、”ファルス(笑劇)”と冠するとおりに随所に練り込まれた小ボケが自分的にハマり、むしろ楽しく読めた。 設定、会話のテンポからライトな事件かと想像するのだが、しっかり謎解きしてくれるところも良。 静句の素性が知れなかったのだが、きっとこの先のネタに取っておかれているのでしょうね。 "2"も読みます。

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2022/09/28

怪物事件専門の探偵。 いやあ楽しい。そして美しい。真実に辿り着く道筋が美しい物語が、本格ミステリだと思うのです。怪物だからこその推理の道筋を思う存分楽しみました。 キャラクター造形も楽しい。ニヤリとさせる名前もあちこちに。

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2022/09/21

最近流行のファンタジー舞台のミステリー系の話。 不死、鬼、謎の召使 トリオが主人公。 敵を求めて欧州中をさすらうのかな? 吸血鬼、人造人間、名探偵etc 個人的にはそそられる設定だが食傷気味なのも事実。次巻を読むかどうか検討中。

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2022/08/21

一言で言うと、好み。 ゴシック色満載で、そこに明治の混沌とした雰囲気まで携えて、鬼とか生首の美少女とかヴァンパイアとかフランケンシュタインとか、もう、ワクワクしかない。という本当にただの好みが詰まっていた。 あ、ベルギー、ヒゲ、灰色、もかなり上がりましたね。結局名前は出てこなかっ...

一言で言うと、好み。 ゴシック色満載で、そこに明治の混沌とした雰囲気まで携えて、鬼とか生首の美少女とかヴァンパイアとかフランケンシュタインとか、もう、ワクワクしかない。という本当にただの好みが詰まっていた。 あ、ベルギー、ヒゲ、灰色、もかなり上がりましたね。結局名前は出てこなかったけど。ということで設定とキャラ勝ちなところはある。でもそれを生かした物語になってる。物語としても贔屓目なしに結構面白かったと思う。 それにしても、モリアーティはどこへ行ってもどの作品でも、符牒となるくらいわかりやすい悪の親玉なのねぇ。でもそこも好きです。 2022.7.31 104

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2022/07/21

昨年末「おすすめ文庫王国2022」の「冬休みに読みたい!おすすめシリーズ(ミステリー)」で推されていたのを見て、読みたいと思っていたのだけど、その時に作者の他の作品を検索してこれまた興味を惹かれた「裏染天馬シリーズ」が先になってしまい、ようやくこちらの番になった(もはや夏休みの季...

昨年末「おすすめ文庫王国2022」の「冬休みに読みたい!おすすめシリーズ(ミステリー)」で推されていたのを見て、読みたいと思っていたのだけど、その時に作者の他の作品を検索してこれまた興味を惹かれた「裏染天馬シリーズ」が先になってしまい、ようやくこちらの番になった(もはや夏休みの季節になってしまった)。 最初は表紙の絵の感じやぶっ飛んだ<探偵+助手+メイド>にどうなることやらと思ったが、読み進めば謎解きはこの作者らしい理屈があるし、19世紀末の欧州という舞台設定やそこに登場する怪奇文学上の怪物や人物、まだまだ全ての謎が明かされておらず続きが楽しみになる<探偵+助手+メイド>の背景などあって、まずまず楽しく読めた。 今回は導入編みたいな感じだし、とりあえず★★★にしたが、最終盤に登場した面々を見ると、続きはもっと面白くなるものと期待する。

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2022/04/24

設定がおもしろい! 吸血鬼に人造人間、怪盗・人狼・切り裂き魔、そして名探偵。 ミステリーファンには あっとおもうような人物やコネタがあり 謎解きもしっかり論理立てており、 読んでいてワクワクした。

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2022/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地元の書店で全然見つからなくて何ヶ月もかけてやっと見つけたら、これ面白すぎません??もっと早く読みたかった。2.3も買ってこよ。 プロローグを読んだだけで一瞬で虜にしてくる、ファンタジーミステリすごい…。 津軽くん、コンポタージュアイスでたよ。3人の会話が可愛くて面白かったです☺︎︎❤︎゛バトルもあるのが少年漫画感もあってドキドキしました。 最後にMという名前の〝教授〟が出てきましたが、やっぱりあの方なんですかね?(º∀º*) 続きが気になってソワソワしてしまいます。

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2022/03/19

舞台は19世紀末のヨーロッパ!人類の生き血を吸わないと宣言した人類親和派の吸血鬼殺人事件発生!?犯人はヴァンパイアハンター??事件解決名乗りを挙げたのは東洋の怪物専門の探偵?? 愉快なクセあり化物キャラクターズと事件関係者が化物ばかりなので初めて体験する化物縛りの推理にニマニマ...

舞台は19世紀末のヨーロッパ!人類の生き血を吸わないと宣言した人類親和派の吸血鬼殺人事件発生!?犯人はヴァンパイアハンター??事件解決名乗りを挙げたのは東洋の怪物専門の探偵?? 愉快なクセあり化物キャラクターズと事件関係者が化物ばかりなので初めて体験する化物縛りの推理にニマニマしちゃう!青崎有吾さんらしい一筋縄ではいかない感じのスタイリッシュなミステリー作品!

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2022/02/11

奇々怪々なキャラクターとファンタジーな世界観が本格ミステリーと融合! 恐ろしくも不可思議な衝撃的な一冊。 なんとも説明しがたい怪物専門の探偵が、吸血鬼やフランケンシュタインなど怪物たちの難解な事件を解決すべく奔走する特殊設定ミステリー。一方で探偵たちの宿敵となる影も見え隠れして...

奇々怪々なキャラクターとファンタジーな世界観が本格ミステリーと融合! 恐ろしくも不可思議な衝撃的な一冊。 なんとも説明しがたい怪物専門の探偵が、吸血鬼やフランケンシュタインなど怪物たちの難解な事件を解決すべく奔走する特殊設定ミステリー。一方で探偵たちの宿敵となる影も見え隠れして… 激しすぎる背景設定、キャラクターが凄すぎてビビる。しかもファンタジーな世界観も文章でよく表現できています。そのままアニメにしても十分通用する内容で素晴らしい。にもかかわらず、ミステリー要素はしっかりロジカルで本格ファンも納得の作品だとおもいました。 とにかく今までに見たことのない主人公の探偵二人が強烈! どのくらい凄いかは読んでもらわないと説明できませんw キャラクター達の掛け合いも小気味よく、ニヤニヤが止まりませんね。争闘描写も迫力と幻想感に満ちてて秀逸でした。 青崎有吾さんの本気が垣間見れる特殊設定ミステリー、次回作も期待できる一冊でした!

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2022/02/03

とんでもない、いやふざけた設定と言った方がいいだろう。鳥籠の中の不死の生首と鬼と人間の血の混じった怪物と槍を背中に背負ったメイドが、殺人事件の謎を解く中編二つ。 最初に殺されるのが吸血鬼の妻、二編目は人造人間を創り上げたフランケンシュタインの子孫。三人は、というか半鬼半人の真打津...

とんでもない、いやふざけた設定と言った方がいいだろう。鳥籠の中の不死の生首と鬼と人間の血の混じった怪物と槍を背中に背負ったメイドが、殺人事件の謎を解く中編二つ。 最初に殺されるのが吸血鬼の妻、二編目は人造人間を創り上げたフランケンシュタインの子孫。三人は、というか半鬼半人の真打津軽がお茶らけて、他も結構それに乗っかっていて、なんだあこれは!という感じ。それが馬鹿馬鹿しくて面白いんだけどね。推理はいたって論理的でまとも。エルキュール・ポアロやモリアーティ教授も出てくる!

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