ブルーアウト の商品レビュー
125年前に実際に起きた海難事故と、関係者の子孫である男女が和歌山県沖の海底で繰り広げる冒険(あえてこう書く)を、交互に描く。久々に出会った海洋冒険小説という思い込みからか、史実としての事故はともかく、現代の2人の冒険はしょぼいと思ってしまった。小説としては面白かったのだけれど、...
125年前に実際に起きた海難事故と、関係者の子孫である男女が和歌山県沖の海底で繰り広げる冒険(あえてこう書く)を、交互に描く。久々に出会った海洋冒険小説という思い込みからか、史実としての事故はともかく、現代の2人の冒険はしょぼいと思ってしまった。小説としては面白かったのだけれど、ここでも顔を出す親子関係! まあ必然はあるのだが、最近読んだ本の登場人物の多くが歪んだ家族関係に悩んでいた。
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125年前、トルコのエルトゥールル号遭難時に日本が援助したことから深い国交が生まれ、日本もまたイラン・イラク戦争の際に助けてもらうという史実を絡めて物語は進む。 遭難、その描写は凄惨でなまなましい。 エルトゥールル号遭難の際に最後まで自分を助け死んでいったアフメットの形見...
125年前、トルコのエルトゥールル号遭難時に日本が援助したことから深い国交が生まれ、日本もまたイラン・イラク戦争の際に助けてもらうという史実を絡めて物語は進む。 遭難、その描写は凄惨でなまなましい。 エルトゥールル号遭難の際に最後まで自分を助け死んでいったアフメットの形見、小瓶に込められたの思いを家族に届けようとしていたムスタファの思いは引き継がれ、またその救助にあたった予言の力のあるハル、その何台も後の子孫達、水輝とギュスカンがダイビングという形で接点を持ち、危うく遭難する危機を乗り越える。そして海深く沈んでいた小瓶は見つかる。ギュスカンの奥さんもまたアフメットの末裔であり小瓶はようやく思いを遂げる。 いくつもの偶然が重なり、先祖または親から子への思いがそれを引き起こさせたと思わざるを得ない展開だが、それぞれの家族がハッピーエンドで終わり後味の良い作品。
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「リング」「らせん」の衝撃はなかった。 プロローグはとても興味深かったけどね。トルコが親日になっていただいたお話。その後の展開はちょいイマイチだったかなぁ。
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ホラーなのか海の話なのか分からないまま読んだら海の話でした! リングを初めて読んだ時には怖気を振るったもので、だからそのインパクトを常に期待してしまうのか、少し足りない印象。 夢やDNAが困った時にとりあえず引っ張り出されてる印象。
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トルコには親日派が多いという事は知っていたが、海難事故がきっかけだったのね。現在のトルコではテロなど起きていて大変かとは思うが、何か出来る事があればしてあげたいな。せっかく結びついた縁なのだから。
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エルトゥールル号遭難事件をからめて創作された物語。 ホラーかと思って読み始めましたが、家族再生物語で、爽やかな読後感です。
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海をテーマにした本は多いけどダイビングを題材にした本はなかなかない。 漫画「海猿」以降漫画では増えてきた感じだけれど、小説となるとさらに少ない。 さびしーなーと思っていたところに立て続けに本屋に並んでいるではないですか。 そのうちの一冊は明治時代に和歌山県沖で遭難したトルコの...
海をテーマにした本は多いけどダイビングを題材にした本はなかなかない。 漫画「海猿」以降漫画では増えてきた感じだけれど、小説となるとさらに少ない。 さびしーなーと思っていたところに立て続けに本屋に並んでいるではないですか。 そのうちの一冊は明治時代に和歌山県沖で遭難したトルコのエルトゥールル号の史実を元にしているこの作品。 生存者の子孫が串本を訪れダイビングをするが、何かを探している様子・・・ミステリーか一大アドベンチャーを期待したのですがそうではありませんでした。 心にしみる小品。だからといってほんわかしている訳ではない。冷徹な描写にぞっとするところもあります。 人間関係や肉親ですら分析的にえぐる姿勢はホラーで名をなした著者らしいところでしょうか。海を舞台にした一大スペクタクルを描いてほしいものです。 エア切れの場合、あの手が使えるのか・・・シュノーケルは大事だな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ダイビングインストラクターが、海底でトラブルに巻き込まれた外国人ダイバーを危機を乗り越えて助ける。 エルトゥールル号遭難事件のあった町で、それぞれの立場の子孫が邂逅する。 さらりと読める。 海底ではどうなることかと思った。
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エルトゥールル号遭難事件の史実を基にした創作。 遭難と救助のところだけは聞いていたが、そこに至る経緯を初めて知った。 一方、フィクションの部分が、いかにもありそうでよい。 筆者は海難事故に相当詳しいと見え、実話だと言い切られたら信じそうだ。 潜水に関する部分は、実体験に基づいて...
エルトゥールル号遭難事件の史実を基にした創作。 遭難と救助のところだけは聞いていたが、そこに至る経緯を初めて知った。 一方、フィクションの部分が、いかにもありそうでよい。 筆者は海難事故に相当詳しいと見え、実話だと言い切られたら信じそうだ。 潜水に関する部分は、実体験に基づいていないだろうか。
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