ヘブンメイカー の商品レビュー
「スタープレイヤー」シリーズ2作目。 世界観やルールをわかっていたからか、1作目より物語に入り込めた。 人の欲望・良心・希望・色々なものが10個の願いに込められていて、中弛みすることなく一気読み。 主人公の精神的な成長が叶えた願いにも感じられた分、ラストはなんとも切ない余韻が残っ...
「スタープレイヤー」シリーズ2作目。 世界観やルールをわかっていたからか、1作目より物語に入り込めた。 人の欲望・良心・希望・色々なものが10個の願いに込められていて、中弛みすることなく一気読み。 主人公の精神的な成長が叶えた願いにも感じられた分、ラストはなんとも切ない余韻が残った。
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★2016年1月23日読了『ヘブンメイカー スタープレイヤーⅡ』恒川光太郎著 評価B+ スタープレーヤーという前作の続き。一昨年の8月に一作目を読んで気に入っていた。 神奈川県藤沢市に住む佐伯逸輝という大学生が、ある日運命のクジ引きをひく。結果、一等として、幾つかの条件のもと...
★2016年1月23日読了『ヘブンメイカー スタープレイヤーⅡ』恒川光太郎著 評価B+ スタープレーヤーという前作の続き。一昨年の8月に一作目を読んで気に入っていた。 神奈川県藤沢市に住む佐伯逸輝という大学生が、ある日運命のクジ引きをひく。結果、一等として、幾つかの条件のもと自分の願い事が10個叶うスターボードという端末を手に入れるところから、物語は再開する。願いを叶えられるのは、異次元世界の事。元の現実世界に戻りという願いはスタートから100日後でないと叶えられない。 彼は、虚構の藤沢の町を作り、そこへ昔好きだったが、事件に巻き込まれ殺されてしまった同級生の華屋律子を生き返らせることとする。最初は、思った通りに事は進かのように思えたのだが、思わぬ方向へと事態は進んでいく。 人間が願うこととは、どのような事か?その想いや罪深さ、業の深さがまさにこの物語の中心となる。表層的に読めば、単なるSFミステリー作品とも読める。しかし、もっと深読みをすれば、人間の心の奥底にある自我、虚栄、絶望、孤独、希望、夢、欲望が重くなりすぎずにこの物語に面白味を加えてくれているとも言える。 いかにも恒川氏らしい独特のちょっとオドロオドロしい怪異な世界観も健在で、このスタープレーヤーシリーズは、結構気に入っています。
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自暴自棄になり砂浜を歩いていた佐伯逸輝は、奇妙な男に出会いクジを引く。いつのまにか見知らぬ地に立ち、10の願いを叶えられるスターボードという板を手渡され…。 結構な厚さがあったけれど2日で読み終えた。SFは苦手な分野で、例えば宮部みゆきの「英雄の書」などはすぐに挫折したのに、恒...
自暴自棄になり砂浜を歩いていた佐伯逸輝は、奇妙な男に出会いクジを引く。いつのまにか見知らぬ地に立ち、10の願いを叶えられるスターボードという板を手渡され…。 結構な厚さがあったけれど2日で読み終えた。SFは苦手な分野で、例えば宮部みゆきの「英雄の書」などはすぐに挫折したのに、恒川光太郎のこのシリーズはついていけた…というより純粋に楽しめた。現実との微妙なズレが恒川作品の初期からの特徴で、SFになっても現実との距離が近いから私でも馴染めたのかも知れない。 (B)
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スタープレイヤーの続編にしてそれよりも前の時間の話。 スタープレイヤーの最後で夕月が目指したヘブンとはこの様にしてできたんだなぁ。 何はともあれ主人公の最後は切なく、正しいのか間違っていたのか。 また続きがあるかな?
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恒川光太郎の著作ということで、かぶりつくように購入。 前回のスタープレイヤーも読了済み。 今回も楽しく(ただし超鈍足で)読みました。 最初の一瞬「GANTZ?」と思うがやっぱりスタープレイヤー。 世界観がかわろうとも底に流れる恒川〜な空気感がとても好き。 しかし夏発売だったはずが...
恒川光太郎の著作ということで、かぶりつくように購入。 前回のスタープレイヤーも読了済み。 今回も楽しく(ただし超鈍足で)読みました。 最初の一瞬「GANTZ?」と思うがやっぱりスタープレイヤー。 世界観がかわろうとも底に流れる恒川〜な空気感がとても好き。 しかし夏発売だったはずが冬発売になり待ち草臥れました。 わがまま言うと次は恋しくなってきた風の古道みたいな和風ホラーが読みたい笑
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※このレビューにはネタバレを含みます
気が付くと殺風景な部屋にいた高校二年生の鐘松孝平。彼は横須賀にむかってバイクを飛ばしている最中に、トラックに幅寄せされ……その後の記憶はなかった。建物の外には他にも多くの人々がおり、それぞれ別の時代と場所から、「死者の町」と名付けられたこの地にたどり着いたという。彼らは探検隊を結成し、町の外に足を踏み出す。一方、片思いの相手を亡くし自暴自棄になった大学生の佐伯逸輝は、藤沢市の砂浜を歩いていたところ奇妙な男に勧められクジを引く――。いつのまにか見知らぬ地に立ち、“10の願い"を叶えることができるスターボードという板を手渡された。佐伯は己の理想の世界を思い描き、異世界を駆け巡ってゆく……。先住民や来訪者、そしてどんな願いを叶えることのできるスタープレイヤーが共存する広大な異世界で、人間の本質を描きあげる。興奮と感動をよぶ、渾身のファンタジー長編、第二弾!
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※このレビューにはネタバレを含みます
「スタープレイヤー」シリーズの2冊目は、願いを叶う力を得た青年の愚かしく道を誤りながらひとつの業をなし得ていくパートと、死からよみがえった青年たちの冒険譚のパートが交互になってつづられていきます。 そのふたつのまったく違うような物語が、やがてひとつに寄り添っていき、その意味が解明されていく過程は、まさしく「世界の創生」の過程をみるような感慨を得ました。 それをなし得たのは、自己中心的な欲望を叶えようとして挫折した青年。彼のその「馬鹿だなあ」という行動からのバベルの創生へのたった一人で歩んでいくプロセスは、人間のこれまでの愚かしい歴史を歩みなおしているかのよう。かくも人は愚かで、けれど見捨てきれない温かみのあるものか。ラピとのぎこちないふれあいのはぐくみを思い、そう、感じもしたのでした。 物語はとてもときに冷酷に、さばさばと切り捨てるように進んでいきます。ラストの青年の姿は、あまりにも切なく孤独の極致のようにも感じました。だからこそ、人が育んでいく世界というものの危ういバランスとかけがえのなさを、思い知ることもできた、と思います。 物を語る、世界を語る、人を語る。 語る力に満ち満ちた、 ただの異世界ファンタジーではない、 フィクションの醍醐味を感じた小説でした。
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ふーむ・・・これは、なかなか!まだ続きがあるのかな? それにしても、よくこんな設定を思いつけるなぁ・・・。
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ようやく再開した好きな人は、殺されてしまった。 降り立った、誰もいない大地に、望みの『もの』を。 前回も思いましたが、文章での望みの叶え方。 そんな彼の傍らで語られる、別の物語。 一体どう彼らが出会い、どう繋がるのかと思ったら まったく別の方向、でした。 少しずつ知った名前が...
ようやく再開した好きな人は、殺されてしまった。 降り立った、誰もいない大地に、望みの『もの』を。 前回も思いましたが、文章での望みの叶え方。 そんな彼の傍らで語られる、別の物語。 一体どう彼らが出会い、どう繋がるのかと思ったら まったく別の方向、でした。 少しずつ知った名前が出てきて繋がりますが 最後は…う~ん、という感じ。 きれいにまとまって終了、はしているのですが 何だかこう、すっきりしない気もします。 ところで、亡くなったら願いは 有効なのは1回だけ、でしょうか?
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