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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 の商品レビュー

3.8

463件のお客様レビュー

  1. 5つ

    90

  2. 4つ

    173

  3. 3つ

    114

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    8

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2015/12/31

2015年の最後を飾るに相応しい本に巡りあえた。 気持ちの良いリズムに惹き込まれ、一気に読了。 自己の気持ちの整理にも役立った。 だから、読書は面白いと思える一作。

Posted byブクログ

2015/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結構良かった。読みやすかったのもあるけど、物語がとてもいい。 突然の仲間との絶縁。その謎を抱えたまま年を重ね、16年経った今、つくるは過去をたどる旅に出る。 読み終わっても謎が残る作品だけど、なぜか心のどこかでこうやって終わることがわかってた気がする。なので物足りなさはない。 物語の中にフィンランドの描写が出てくる。とても綺麗な情景。村上春樹の世界にはとてもフィンランドが合ってる(行ったことないけど)。

Posted byブクログ

2015/12/30

主人公にナイーブ男子を配するのが特徴の村上作品。喰わず嫌いを改め久々購読。こちらはリアルに近く読みやすい。色の漢字が入った姓の友人で囲み、主人公を孤立させるのが面白い。ついつい「どれだけ自分好きだよ!」と突っ込みたくなるが、それを抑えるだけの先の展開への楽しみがあった。私なら巡礼...

主人公にナイーブ男子を配するのが特徴の村上作品。喰わず嫌いを改め久々購読。こちらはリアルに近く読みやすい。色の漢字が入った姓の友人で囲み、主人公を孤立させるのが面白い。ついつい「どれだけ自分好きだよ!」と突っ込みたくなるが、それを抑えるだけの先の展開への楽しみがあった。私なら巡礼はもっと年老いてからしたいかな。

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2015/12/28

最近の作品の中では、とても読みやすい部類に入ると思う。内容が易しいというわけではなく、粗筋が分かりやすい。 (2015.12)

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2015/12/26

 多崎つくるは自分だ、と少し思ってしまった。  直前に読んだ内田樹氏の著作で、村上氏の作品を読んで作中の登場人物と自分を同じだと感じてしまう人が多いらしいということが述べられていたので、この影響があったのかもしれないが。  いい小説だった。しばらくは村上春樹の世界に浸るつもりだ。

Posted byブクログ

2015/12/26

良かった。 村上春樹さんの小説にしては、わりと現実的な話だと思った。 言葉づかい、人物や情景の描写、、、村上ワールドに心地よく浸らせてもらいました。 言葉の一つ一つをとっても、全体的な世界観をとっても、こんな作品を生み出せるって、やっぱり村上春樹さんてすごいなぁ。

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2015/12/26

散りばめられた謎が気になってぐいぐい読んでしまう。 情景が美しい。 ル・マル・デュ・ペイ、思わず聴いてしまった。

Posted byブクログ

2015/12/22

人は多くのものを抱えながら生きています。長く生きれば生きるほど、抱えるものの数が増えていくか、あるいは重量を増すかします。けれど、誰もが抱えるその荷物は、多少の違いこそあれおおよそ似通ったものなんじゃないでしょうか?自分一人だけ、何か特別なものを抱え込んでいるなんていうのは、錯覚...

人は多くのものを抱えながら生きています。長く生きれば生きるほど、抱えるものの数が増えていくか、あるいは重量を増すかします。けれど、誰もが抱えるその荷物は、多少の違いこそあれおおよそ似通ったものなんじゃないでしょうか?自分一人だけ、何か特別なものを抱え込んでいるなんていうのは、錯覚なのかもしれません。 人懐っこい犬とそうでない犬がいるように、あまえ上手な猫とそうでない猫がいるように、人も生まれ育った環境や性格などのちょっとした違いがあるだけで、大きな違いなんてないはずです。キリンはキリンとして、ライオンはライオンとして、シロクマはシロクマとして、ラクダはラクダとしての考え方や生き方しかできないのと同じで、人は人としての考え方しかできませんし、生き方しかできないのです。そう考えると、人の苦悩なんて似たり寄ったりなんじゃないでしょうか。だとすると、〝個性〟だとか、〝自分〟なんてものにどんな意味があるのでしょう?かつて〝自分探し〟という言葉が流行しましたが、そんなものがほんとうに見つかるのでしょうか?他人から見た自分の印象なんて、見る人によって随分と異なるでしょうし、そもそも自分というものの存在が、実体を伴うものかどうかすらよくわからないのに。 それでもやっぱり、人は誰もが悩み苦しみながら生きています。人生って、なんだかもやもやとして、割り切れないものなんですよネェ。もちろん、この小説は〝自分探し〟みたいな、そんな単純なものではありません。物語の中には、印象的な話がたくさん散りばめられていて、深読みしようと思えば、いくらでも想像を巡らすことができます。それもこの物語の魅力のひとつです。はじめの設定はなんだかとっつきにくかったのですが、読み進むうちに、どんどん惹き込まれてしまいます。ワーズワースの詩〝草原の輝き〟を思い出したりもしました。 色彩を持たない多崎つくるは象徴であって、実はこの物語に登場するすべての人が、多崎つくるなのではないでしょうか?もちろん、読者である私たちも含めて。人生ってとるに足りないものだけど、それでも生きてみる価値はあるかもしれませんネ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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2015/12/22

【全米第一位にも輝いたベストセラー、待望の文庫化】多崎つくるは親友四人から理由も告げられず、突然絶縁された過去をもつ。恋人に促され、真相を探るべく一歩を踏み出し、旅に出る。

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2015/12/21

田崎つくる君の話。 素晴らしい仲間がいた事があったんだから もっと面白おかしく生きればいいのに。 と思いつつも 自分もトラウマコンプレックスいっぱいだ。 すっきりしない部分はいろいろあるけど さっくり読み終えました。

Posted byブクログ