マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ の商品レビュー
色々な悩みを抱えた色々な人々 美味しそうな料理の数々 真似はできないけど、食べてみたい ほんのり塩辛くて、でもほっこりとする優しいお話でした また明日も頑張ろうって気分になる
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素敵なお店とそこに来る様々な客によるいくつかのお話、という構成の本は今までに何作か読んだことがあったが、その中で最も行ってみたくなった店がこの「マカン・マラン」になった。 店も、店主も、そして料理もとても個性的。そしてとても魅力を感じる。料理の描写があまりに美味しそうで優しげだか...
素敵なお店とそこに来る様々な客によるいくつかのお話、という構成の本は今までに何作か読んだことがあったが、その中で最も行ってみたくなった店がこの「マカン・マラン」になった。 店も、店主も、そして料理もとても個性的。そしてとても魅力を感じる。料理の描写があまりに美味しそうで優しげだから、ついマクロビオテックを勉強してみたくなってしまった。 続編もあるらしいので、ぜひ読んでみたい。
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心が暖かくなる小説だった。シャールさんが作る美味しいごはんと悩める主人公たち。時々流れるクラシック音楽。マカン・マランが灯す優しい明かり。イメージが頭の中にふわっと現れると同時に、心の中がじわっと暖かくなる感覚があった。よくあるストーリー、展開といえばそうだけど、私がそういう小説...
心が暖かくなる小説だった。シャールさんが作る美味しいごはんと悩める主人公たち。時々流れるクラシック音楽。マカン・マランが灯す優しい明かり。イメージが頭の中にふわっと現れると同時に、心の中がじわっと暖かくなる感覚があった。よくあるストーリー、展開といえばそうだけど、私がそういう小説が好きだというのもある。サスペンスやミステリー、ノンフィクションが読みたくなる日もあるけど、結局こういう”あったかい系”に戻ってきてしまうというか。読後感が好きだなあ。
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普段の生活でモヤモヤを抱え疲れた人達が、ドラッグクイーンのシャールさんの人柄と料理で救われるお話。 お店に訪れる人達の背景や悩みは、働く人なら誰しもが感じたことがあるようなことなので、読み手にもシャールさんの言葉が響く。 五感を楽しませる料理が、文章として読めるのも楽しい。 癒や...
普段の生活でモヤモヤを抱え疲れた人達が、ドラッグクイーンのシャールさんの人柄と料理で救われるお話。 お店に訪れる人達の背景や悩みは、働く人なら誰しもが感じたことがあるようなことなので、読み手にもシャールさんの言葉が響く。 五感を楽しませる料理が、文章として読めるのも楽しい。 癒やされたい時に読みたい一冊。
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どのエピソードもシャールやシャールの料理に体も心も癒されていくのがよくわかり、ほっこりした。痛みがわかる人は人に優しい。ジャダも乱暴なだけかと思ったけど最後のエピソードで温かい気持ちになった。人生は辛いことがつきものだけど、みんなにマカン・マランみたいな場所があればいいな、と思っ...
どのエピソードもシャールやシャールの料理に体も心も癒されていくのがよくわかり、ほっこりした。痛みがわかる人は人に優しい。ジャダも乱暴なだけかと思ったけど最後のエピソードで温かい気持ちになった。人生は辛いことがつきものだけど、みんなにマカン・マランみたいな場所があればいいな、と思った。
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心が温まる話。 メインキャラはかなり濃い。 出てくる食事が美味しそうで、見た目はかなりインパクトのあるシャールではあるが、その優しさを添えられたら誰でも癒される。 最後の展開は気持ちがスッとした。
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約10年ぐらい前の作品。ストーリーの中ではバブル後の失われた20年とされている。当時の女性の社会進出後の有り様や男たちの横柄さ(というか彼らは普通にこれまで通り仕事をしていただけなので、余計に腹が立つ)が背景となっている。その働く環境についても経験上大きく頷けるものがある。 大...
約10年ぐらい前の作品。ストーリーの中ではバブル後の失われた20年とされている。当時の女性の社会進出後の有り様や男たちの横柄さ(というか彼らは普通にこれまで通り仕事をしていただけなので、余計に腹が立つ)が背景となっている。その働く環境についても経験上大きく頷けるものがある。 大企業の内実が本当に書かれている通りかどうかはわからないが(まあ、特定の企業がターゲットとなっているようだが)、バブルが弾けて20年後の状況を的確に著していると感じざるをえなかった。そういった状況の中で、もがきながら必死で日常を送っている人達の話が胸を打つ。読んでいると悔しさが込み上げて共感できるところが多い。 実体験で同じような境遇に置かれたことのある読者も(男女共々)結構いると思う(私を含め)。それだけにマカン・マランのような夜食カフェに憧れてしまう。(テレビドラマで結構ハマったことのある「深夜食堂」という番組があったが、限られた人しか入店できないという条件の部分が異なっている。作品を読む限りでは、その条件に当てはまろうとは思わないが) そして、現在(2023年4月2日時点)は失われた30年と言われている。日本の経済・社会環境はこの30年というもの、なかなか上向いてこない。経済的な景気が低迷している中で、人口動態が少子高齢化していき、より若い世代に様々な皺寄せが押し寄せている。そして老人となる世代は、経済的にこれまで通りの生活ができなくなる恐怖に慄いている。 誰しも現実的にお気楽に生きていくのは難しい。 この作品を読み始めた時「ドラァグクイーン」という言葉の意味がわからなかった。作品の文脈で言葉の雰囲気は察していたのだが、思わずネットで調べてしまった。そして読み込んでいくにつれ理解は深まった。 今や社会ではLGBTQという言葉が溢れかえっている。表面的には誰しも問題なく振る舞っているように思い込んでいるが、おそらくこの言葉が世の中でほとんど聴かれなくなるまで、ある程度違和感は残るのでは無いかと思う。この作品が書かれたのが約10年前なので、その当時だと今よりもっとインパクトがあったと思う。 この作品を通じて私の考え方も少し変わったのは事実である。皆、同じ感情を持つ人間なのだ。 常連客になる条件は満たしたく無いものの、私もマカン・マランに行って、香り立つ、しみじみと心身ともに味わえる食事をしてみたい。
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マカン・マラン。不定期的に夜のみ営業するカフェだ。路地裏にあることもあって知る人ぞ知る店である。 そして、店を1人で切り盛りするのは、ドラァグクイーンのシャール。立派な体格とハンサムな顔立ちのトランスジェンダーの男性だ。 シャールが提供するのは野菜と穀物で作る薬膳。その...
マカン・マラン。不定期的に夜のみ営業するカフェだ。路地裏にあることもあって知る人ぞ知る店である。 そして、店を1人で切り盛りするのは、ドラァグクイーンのシャール。立派な体格とハンサムな顔立ちのトランスジェンダーの男性だ。 シャールが提供するのは野菜と穀物で作る薬膳。その優しい料理は今夜も疲れた人の心身を癒やしてくれる。 全4話からなる連作短編集。 * * * * * 東洋医学に基づく食薬同源の思想。 五行、陰陽、気の流れ。 その知識をシャールがどうやって身につけたのかは不明ですが、料理の腕とともにシャールの魅力になっています。 実際、作品中で提供される夜食のなんとも美味しそうなこと。そして料理に添えられるシャールのことばの温かで説得力に満ちたこと。読んでいるだけで健康になりそうに思えます。 特に第3話でさくらに振る舞われた野菜の八寸めいたひと皿。あまりに美味しそうなので何品か作って見たほどです。 人気作になったため、続編が3作出ているのがうれしい。シャールと地主の老婦人の健康状態が気がかりだけど、読むのが楽しみです。
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色々な悩みを抱え、様々な環境の人がちょっと不思議?奇抜?な夜食カフェを通じて前に進んでいくストーリーです。自分の境遇と似ている話もちらほらあって、自分自身も救われるときもあります。食べ終えたくないくらいのおいしい料理を食べているときのように、じっくりじんわり心に沁みていくシリーズ...
色々な悩みを抱え、様々な環境の人がちょっと不思議?奇抜?な夜食カフェを通じて前に進んでいくストーリーです。自分の境遇と似ている話もちらほらあって、自分自身も救われるときもあります。食べ終えたくないくらいのおいしい料理を食べているときのように、じっくりじんわり心に沁みていくシリーズです。
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夜食のレストラン マカン・マランに集まる人たちの話。 みんなそれぞれ苦しさや悩みを抱えて生きているけど、シャールの愛情と栄養溢れるご飯で心が潤う。 本来ご飯ってそういうものだったのかもしれないけど、ゆっくり食べたり、本当に美味しいものを食べたりする事が減ってしまっているなと感じさ...
夜食のレストラン マカン・マランに集まる人たちの話。 みんなそれぞれ苦しさや悩みを抱えて生きているけど、シャールの愛情と栄養溢れるご飯で心が潤う。 本来ご飯ってそういうものだったのかもしれないけど、ゆっくり食べたり、本当に美味しいものを食べたりする事が減ってしまっているなと感じさせられた。 美味しいご飯を作れる人って魅力的ですね。
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