空白を満たしなさい(上巻) の商品レビュー
一度死んだ者が蘇るストーリーということで、SFっぽいのかと若干身構えていましたが全然そんなことはなかった。 感想は下巻にまとめます。
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平野啓一郎らしい作品。 決壊と似た感覚になるけれど、決壊よりも読みやすいかな。 自己主張が激しい、筆者は伝えたいことがあるのだということが小説内で表現されつくしている。 私は結構好きだけど、好き嫌いは分かれると思う。 下巻も期待!
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分人という言葉が印象に残った。 結局、色んな自分が心中に存在してて、互いが喧嘩して自殺という結果にまで発展させてしまったというような認識。さて、ただしいのか?
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世界中でごく一部の死者がよみがえる怪現象が発生。彼らは「復生者」と呼ばれ、社会に混乱を巻き起こしているが、主人公の徹生もそのひとり。彼は自分の死の前後の記憶がないのだが、絶対に自殺ではなく他殺だったのだと主張し、犯人探しを始めるのだが…。 SFミステリのようなキャッチーな設定のた...
世界中でごく一部の死者がよみがえる怪現象が発生。彼らは「復生者」と呼ばれ、社会に混乱を巻き起こしているが、主人公の徹生もそのひとり。彼は自分の死の前後の記憶がないのだが、絶対に自殺ではなく他殺だったのだと主張し、犯人探しを始めるのだが…。 SFミステリのようなキャッチーな設定のため、ぐいぐい読めるが、登場人物それぞれの言い分や認識の齟齬があらわになるにつれて、徹生だけでなくこちらも混乱してくる。 とりあえず下巻へ。
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【いちぶん】 それが、彼の生の焦燥の火元だった。彼は、自分が生きているという確かな実感を求めていた。ただ漫然と日々を過ごすのではなく、何かに打ち込んで、自分という人間を十全に、余すところなく使い切りたかった。
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上巻途中で諦めそうになったけど、下巻まで読んでよかったです。諦めそうな方、とりあえず下巻まで頑張って読んでみてください。
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再読。 自分の嫌な部分を「消したい」と思ってしまう善人であろうとする健康な自分が、その嫌な自分病んだ自分欠点である自分を消そうとするあまり「殺したい」につながってしまうという主人公の心理にものすごく共感してしまった。「殺したい」とは思わないまでも、「消したい」と思ってしまうことはある。一旦その思考を認めてしまうと、染み付いて染み付いてこびりついてくる。 病んだ自分が自殺しようとするんじゃない。健康な自分が病んだ自分を消そうとして殺そうとしてしまう。。 それを分人という考え方でとらえながら、うまく見守って共存していくという生き方を示してくれている本著。下巻では思わず涙してしまいまいました(下巻で追記する)。
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なぜ死んでしまったのか、主人公の葛藤が生々しく描かれる。ありえない設定なのに何故かすごくリアリティを感じる。
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3年前に死んだはずの人間(主人公 徹夫)が、生き返る。自分は なぜ死んだのか、自殺か事故か殺人か、それすらも分からないまま復生者として生きていく。一度死んだ人間は、まわりから気持ち悪がられ社会になかなかなじめず 社会復帰さえむずかしい。そんな中で、なぜ自分が死んだのか、、周りから...
3年前に死んだはずの人間(主人公 徹夫)が、生き返る。自分は なぜ死んだのか、自殺か事故か殺人か、それすらも分からないまま復生者として生きていく。一度死んだ人間は、まわりから気持ち悪がられ社会になかなかなじめず 社会復帰さえむずかしい。そんな中で、なぜ自分が死んだのか、、周りからは自殺と伝えられるが、自分には全くその記憶も理由も思い当たらず真っ向から否定し模索する。その経緯を紐解いていくと… 記憶の断片が犯人を予想させるが、 その先に見えたものは…! 下巻ではどう展開するのか…。
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「あなたは三年前に死んだはず」複生者として、一度失った命の火が再び灯った男が主人公。 1歳で父親を亡くした自分が、息子と愛する妻を残して自殺なんてするはずがない。殺されたにちがいない。 紛れもなく一気読み必至の小説です。感想は下巻にて。
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