「正義」は決められるのか? の商品レビュー
トロッコ問題は設定からして無理があると思い、あまり考えたことは無かったが実例があることでここまで考えさせられるとは思わなかった。
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最近自動運転界隈で議論が再燃しつつあるようにも見えるトロッコ問題について、義務論・功利主義等の具体的な適応を(世論の)法廷における審議という形で鮮やかに描いている。 自分がもし自動運転車の危機回避行動に関するプログラムを設計してくれと言われたら、どのような設計をするだろうかという...
最近自動運転界隈で議論が再燃しつつあるようにも見えるトロッコ問題について、義務論・功利主義等の具体的な適応を(世論の)法廷における審議という形で鮮やかに描いている。 自分がもし自動運転車の危機回避行動に関するプログラムを設計してくれと言われたら、どのような設計をするだろうかという問題に引き付けて色々考えさせられる内容だった。 システム設計などの意思決定の場面で、暗黙にトロッコ問題のような問題に対して場当たりな「常識的」判断をしてしまっているシーンがあるのではないだろうか。 その帰結が人の生死ではないような問題かもしれないが、「常識的に」1人を殺すのと同じような判断をしているシーンがあるのではないか。 色々なアナロジーを思い描いて考え込んでしまうが、まず考えてみるのが大事ということなのだろう。
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学校でトロッコ問題を扱い気になり読みました。 どちらの立場でも述べられていて非常に悩みました。読み終わった後でも、まだ結論が出ていません。ずっと考えさせられる本です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
運命に任せ放っておくという生き方 暴走する路面電車の前方に5人の作業員がいる。このままいくと電車は5人全員をひき殺してしまう。一方もしも電車の進行方向を変えて退避線に向ければ、そこにいる1人の人間をひき殺すだけですむ。さて、あなたはどうする?——トロッコ問題 私は個人の権利を尊重して余計なことはせず運命に任せてしまうと思う。人を1人殺すという選択をすることで問題の渦中に巻き込まれてしまうよりは、弱い傍観者であることを選んでしまう。 この本の中で紹介された意見のなかで共感を覚えたのは「何が正しい判断かなんてその時点ではわからないということです。結果がよければといいますが、結果なんてこの先どう転ぶかわからない」という部分だ。 また、「二重結果の原則」もおもしろい。「ひとつの行動には2つの結果がある。ものごとには良い結果と悪い結果があり、良い行動が悪い結果を生むこともある。そして状況によっては、通常なら避けるべき結果が容認されることもある」という。まさにその通りで、世の中の大半の人は、良い行動が良い結果を生むと思い込んでいるふしがあるのではないか! どんな思考実験にもあてはまることだと思われるが、普遍的な事象を問うことによって、自分自身の実際の体験に生かすことに意味があるのだ。
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有名なトロッコ問題をベースに哲学的な考え方を紹介した本。様々な考え方を学ぶ教科書のような本。正義とは何かを考える教材としていいと思う。
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日本では「これからの「正義」の話をしよう」マイケル サンデル著で有名になったトロッコ問題。 もしこの思考実験が本当に世の中に起こったら・・・。 非常に面白い発想だったのが、内容的には目新しいものは少なくちょっと物足りなかった。 それでも「正義」の多様性を感じるにはわかりやすく良書...
日本では「これからの「正義」の話をしよう」マイケル サンデル著で有名になったトロッコ問題。 もしこの思考実験が本当に世の中に起こったら・・・。 非常に面白い発想だったのが、内容的には目新しいものは少なくちょっと物足りなかった。 それでも「正義」の多様性を感じるにはわかりやすく良書です。
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