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読む力・聴く力 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2024/09/09

自分に必要な本は自分で出会える。そのためのアンテナを張っていることが大事だと思う。二世代以上のおすすめは信用できないというのを二世代以上の彼らが言ってるのは面白く思えた。身近の読書家はいないがこういう時こそインターネット世代の手腕が発揮されていく。

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2024/07/06

2005年の講義を書籍にしたもの。 会話をそのまま文字に起こしたような文体で臨場感がありますが、文中にもあるように、その場でしか伝わらないものもあったのかなと思います。 2005年当時、まだスマホが出る前の講義ですが、すでに谷川俊太郎が あまりに複雑で巨大すぎて、俯瞰する能力...

2005年の講義を書籍にしたもの。 会話をそのまま文字に起こしたような文体で臨場感がありますが、文中にもあるように、その場でしか伝わらないものもあったのかなと思います。 2005年当時、まだスマホが出る前の講義ですが、すでに谷川俊太郎が あまりに複雑で巨大すぎて、俯瞰する能力を失うのが怖いというのはちょっとありますね。そのときに俯瞰できる能力は何かというと、それは一種の、実際に生きてきた、一人ひとりの人間の経験による知恵みたいなものではないかと思います。その知恵的なものを信頼していないと、知識的なものをコントロールできないと言えばいいのか、そんな感じがします。知恵はいったいどうやって自分の中で育んでいけるのかということは結構大きな問題としてあると思います。(谷川俊太郎) というように、インターネットを介しての情報の氾濫について、個人のリテラシーが問われるというような警鐘を鳴らしています。

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2023/08/08

河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎の3人による読む、聴くことに関するアンソロジー、講演、鼎談をまとめた本。 それぞれが短い文量で、かつ、3人分なので、かなりコンパクトな文章になっていて、読みやすいが、若干物足りない気もする。 ただ、河合隼雄さんと、立花隆さんの寄稿文のあと、谷川俊太郎さ...

河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎の3人による読む、聴くことに関するアンソロジー、講演、鼎談をまとめた本。 それぞれが短い文量で、かつ、3人分なので、かなりコンパクトな文章になっていて、読みやすいが、若干物足りない気もする。 ただ、河合隼雄さんと、立花隆さんの寄稿文のあと、谷川俊太郎さんの詩が入ってくるのが新鮮で、詩集を読む時よりも鮮烈に頭に響いた。 インターネットについては、2005年当時の会話なので、この時から格段に、速さが追求され進化してきた、現代のネット文化が及ぼす影響について、お3人に語らってもらえないことがとても残念だが、河合さんのように何度も繰り返し聴き、立花さんのようにたくさんの本を時間をかけて読み、谷川さんのように言葉にならない言葉に敏感に、ゆっくりゆっくり生きていきたいと思った。

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2023/04/12

有名な人というか、すごい人は、本当に多読家なんだと実感した1冊。すごいなー、たくさん本を読んでいる人に私もなりたいし、でもそれはすごい人になりたいからという目的では勿論なくて、ただの娯楽として楽しみたいね。でも、やっぱり研究になると学ぶために本がある、その学びが私の興味関心だから...

有名な人というか、すごい人は、本当に多読家なんだと実感した1冊。すごいなー、たくさん本を読んでいる人に私もなりたいし、でもそれはすごい人になりたいからという目的では勿論なくて、ただの娯楽として楽しみたいね。でも、やっぱり研究になると学ぶために本がある、その学びが私の興味関心だから、やっぱり読むことはやめられませんね

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2022/12/28

河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎による対談と、各人の執筆とが収められている。 BOOKOFFオンラインで購入。 三者三様のスタンスから「読む」、「聴く」ということを論じていて面白い。 対談は噛み合っているのか噛み合っていないのかよくわからない。 2015年第1刷発行。少し前の本。河...

河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎による対談と、各人の執筆とが収められている。 BOOKOFFオンラインで購入。 三者三様のスタンスから「読む」、「聴く」ということを論じていて面白い。 対談は噛み合っているのか噛み合っていないのかよくわからない。 2015年第1刷発行。少し前の本。河合隼雄も立花隆ももう今ではお亡くなりになっている。 立花隆はあまり好みではないし、谷川俊太郎はつかみどころがない。言ってることが共感できるのは河合隼雄くらい。 でも少し前の当代一流の心理学者と文筆家と詩人が集まっているわけだから読んでおきたかったのです。

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2021/10/31

いかにこのネットの普及された情報社会で読むこと、聴くことが大事かということが書かれていました。さらさらとすぐに読むことができましたが、あまり自分には響かないお話でした。

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2016/04/17

2016年34冊目。 3人の巨匠が語る「読む・聞く」論。 河合さん、立花さんそれぞれの講演録、谷川さんアンソロジーの後に、3人の対談が続く。 谷川さんの「本の城壁」という話に「無数の本のもう検索しようもないどこか一頁に、それについての記述が隠されている」という言葉があり、ぞっと...

2016年34冊目。 3人の巨匠が語る「読む・聞く」論。 河合さん、立花さんそれぞれの講演録、谷川さんアンソロジーの後に、3人の対談が続く。 谷川さんの「本の城壁」という話に「無数の本のもう検索しようもないどこか一頁に、それについての記述が隠されている」という言葉があり、ぞっとした。 「もう検索しようもないどこか一頁」、本好きにとってこんなに怖い言葉はなかなかない。 立花さんが膨大なインプットを少ない効率的で少ないアウトプットに帰る比率(IO比)を100対1と言っていたのが面白い。 それに対して谷川さんが「僕のインプットはゼロとも言えるし、無限とも言える」と言っているのがさらに面白い。 世界観の異なる人同士の対談はやはりいい。 河合さんはいいゆるさと思い切りのいい戦略を持っていてキャラが立つ。 読みやすいし、ちょこちょこ読み返したい1冊。

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2015/11/29

空模様で明日の天気を「読む」ように、鼻や気が「利く」というのも、全身で対象に対して耳をすませるーー「聴く」ことであるように、網膜がとらえたもの、鼓膜がとらえたものは脳で総合的に処理される。 そうして、それらは、「理解」に結びつく。 そこにみえる、ある、そのものの向こう側にかすか...

空模様で明日の天気を「読む」ように、鼻や気が「利く」というのも、全身で対象に対して耳をすませるーー「聴く」ことであるように、網膜がとらえたもの、鼓膜がとらえたものは脳で総合的に処理される。 そうして、それらは、「理解」に結びつく。 そこにみえる、ある、そのものの向こう側にかすかにかがような何か。 言葉というころもをまとう前の何か。 立花氏が表層に、谷川氏が中層に、河合氏が深層にいるような印象だが、詩もこころも魂に近く、それらは洪水のような知識を浴び思考することで豊かになる。

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2015/11/08

ビッグスリーの鼎談というところでしょうか。 立花隆の圧倒的な読書量に対して、河合と谷川がどのように攻勢するかが見もの。

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