MUJIN 無尽(巻之二) の商品レビュー

岡田屋鉄蔵(著者)

2019/02/12

物語は、八郎の実父である八代目当主秀業の壮絶な最期から始まる。秀業としては死病により命を落とすことになるとは予想外であったろうが、毅然として死を受け入れ八郎に後事を託す。もともと心形刀流宗家の後継者は実力次第。義兄の九代目当主秀俊は八郎を後継者と見定め、他流試合を経て養子に迎えるようとする。その際、秀俊は秀業から託された遺品を八郎に手渡している。それは、八郎が幼い頃迷子になった折、秀業が八郎のために買い求めた迷子札であった。著者あとがきによれば、八郎はこの迷子札を終生肌身離さず持っていたらしい。吉田松陰ではないが、「親心」と「親思う心」をともに感じさせる逸話である。

2015/11/03

八郎が実父の死を乗り越えて成長する回です。

中根・本山・鎌吉三人のイバハチ大好きぶりが相変わらずでした(笑)
そして、とうとうあの人達が登場です！掛け合いが面白い(笑)
あと、作者のあとがきも笑えました。

2015/10/30

父軍兵衛、コロリによる急逝。その心の穴を埋めるよう剣に没頭する八郎。そして、とある事情から市谷柳町の試衛館という道場に出向くことになり、薬箱を背負った剣呑な目つきの青年と出会う。ビバ不良の歳さん、次巻で八郎くんと一緒に吉原《さと》に遊びに行ってくれ。