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天国でまた会おう(下) の商品レビュー

3.5

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2016/05/28

ルメートルの作品だがミステリーではないし(ミステリーっぽいところはあるが)、正直展開にとまどい何がいいたかったのかわかりづらいところがある。

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2016/04/09

ピエール・ルメートル3作目。 前2作と比べてミステリーではなくドキュメントのような。 初めは前作より出てくるキャラクター要素が弱く読みにくくてなかなか進まなかったが(相関図がややこしい)、次第に関係が分かってくると登場人物に感情移入してしまうくらいはまる。アルベール、エドゥアー...

ピエール・ルメートル3作目。 前2作と比べてミステリーではなくドキュメントのような。 初めは前作より出てくるキャラクター要素が弱く読みにくくてなかなか進まなかったが(相関図がややこしい)、次第に関係が分かってくると登場人物に感情移入してしまうくらいはまる。アルベール、エドゥアール、プラデルの3人の運命はいかに。 映像作品でも観てみたい作品。

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2016/03/21

第一次世界大戦で九死に一生を得た男たちの物語。 第一次世界大戦後、上流階級に入り込んだ中尉と偽名で生き延びて社会の底辺を生きる二人組の対比から、その二人組の性格の違いの対比という二重構造的な構成や、国家的行事に絡む詐欺事件をそれぞれが起こすという対比の三重構造的な展開が見事です...

第一次世界大戦で九死に一生を得た男たちの物語。 第一次世界大戦後、上流階級に入り込んだ中尉と偽名で生き延びて社会の底辺を生きる二人組の対比から、その二人組の性格の違いの対比という二重構造的な構成や、国家的行事に絡む詐欺事件をそれぞれが起こすという対比の三重構造的な展開が見事です。 ラストは追うものと追われるもののサスペンス的展開になっていてドキドキしますし、エピローグで主要人物たちのその後が説明されていてそれなりにハッピーエンドでホッともしました。 エピローグのルイーズの記述に意味深な説明があるのですが、続編?があるなら読みたいと思います。

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2016/03/18

基本的に復讐譚でありつつ、どこかカラッとした明るさがあるところは、アーチャーの「100万ドルを取り返せ」を彷彿とさせる。

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2016/02/13

傑作では? そりゃアレックスやイレーヌを読んだら否が応でも期待しますよね。でもいい意味で裏切られます。 青年2人が時代に翻弄される。但し片方が芸術家はだしの破天荒な人物であった為、フランスを揺るがす一大詐欺事件に発展していく。 それに絡む悪徳上司と、それぞれに絡む女達がまたいい。...

傑作では? そりゃアレックスやイレーヌを読んだら否が応でも期待しますよね。でもいい意味で裏切られます。 青年2人が時代に翻弄される。但し片方が芸術家はだしの破天荒な人物であった為、フランスを揺るがす一大詐欺事件に発展していく。 それに絡む悪徳上司と、それぞれに絡む女達がまたいい。マドレーヌもポリーヌもルイーズもみんないい。小説なんて「美人であった。」と書けば誰でも美人になるのに、マドレーヌは敢えて不美人であった。ポリーヌは可愛らしかった、でも婚約者を戦争で失った25歳。ルイーズに到っては12歳だ。三者三様の設定が上手い。 最後にプラデルを見捨てるマドレーヌの男前な事!最後にあっさり詐欺に加担するポリーヌの潔さったら!そしてひたすら献身的なルイーズ! 三者三様の男の運命と、その男達に絡んだ女達の三者三様の運命。読ませますね〜、手に汗握りますね〜。エドゥアールは死んでしまいますが、一応ハッピーエンドでしょうか。そう、アレックスの様に、なんとなく落ち着かない、少し捻ったハッピーエンドです。 最後の最後にメルランのその後まで描かれる。 これがまたいい余韻を残してます。 この作者は凄いですよ。早く全部翻訳して欲しいです。

Posted byブクログ

2016/02/10

想像を裏切る展開。暗く、エグく、悲しい展開も乾いたユーモアにする筆力。こんな小説もあるのか。訳文も良い。

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2016/01/31

うーん、これでゴンクール賞?というくらい、中身の薄い本。まあ、フランス人には馴染みの深い話題が織り込まれているところが人気の元なのだろうが、無理やり話を引き伸ばして原稿料を稼いだ感があり、結末も陳腐。図書館で借りて正解、買っていたら激怒するところ。

Posted byブクログ

2016/01/29

上巻、第一次世界大戦の描写の時点で面白いのだけれど、いまいちノってこなくて読み終わるのに時間がかかってしまった。下巻の中盤くらいから漸く、次へ次へと頁をめくる速度があがってきました。ミステリではないルメートル、今後も読んでみたい。最後はじーんときました。

Posted byブクログ

2016/01/17

厭世的な思いで日々を送る二人の若者が画策した計画は、戦争で疲弊した人々をさらに傷つける「事件」へと発展する。様々な登場人物が見せるすべての俗なる行動が人間の持つ醜悪な部分の具体例として提示されている。

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2016/01/13

ルメートル氏の作品がなぜ日本でウケるか(もちろん日本だけではないのだが…)分析してみる。それは勧善懲悪に加えて日本人の大好きな人情溢れる時代劇的要素が存分に盛り込まれているからであろう。それを証拠にハッピーエンドではないにもかかわらずアレックスもアルベールも見事な大岡裁きで救われ...

ルメートル氏の作品がなぜ日本でウケるか(もちろん日本だけではないのだが…)分析してみる。それは勧善懲悪に加えて日本人の大好きな人情溢れる時代劇的要素が存分に盛り込まれているからであろう。それを証拠にハッピーエンドではないにもかかわらずアレックスもアルベールも見事な大岡裁きで救われたではないか…それがなんとも言えぬ爽やかな読後感をもたらすのである。 そして上巻で「ミステリーではない!」と言ったことも撤回。 目まぐるしい展開の結末は一見唐突であっけないものなのだが実は登場人物ひとり一人の行動すべてが緻密な伏線となっておりそれがエピローグでかっちりと繋がる様は上質なミステリーそのもの。 やはり「tres bien!」と賞賛せざるを得ない

Posted byブクログ