レッド・フォックス カナダの森のキツネ物語 の商品レビュー
カナダの森に暮らす赤キツネの物語。 父親キツネは、自らを犠牲にして農夫の犬たちから家族を守る。こうして救われた子ぎつねたちの1匹が、主人公になるレッドフォックス。その立派な体躯と知恵で、他の野生動物や人間たちからレッドフォックスと呼ばれ、一目置かれる存在になる。知恵を働かせ、狩り...
カナダの森に暮らす赤キツネの物語。 父親キツネは、自らを犠牲にして農夫の犬たちから家族を守る。こうして救われた子ぎつねたちの1匹が、主人公になるレッドフォックス。その立派な体躯と知恵で、他の野生動物や人間たちからレッドフォックスと呼ばれ、一目置かれる存在になる。知恵を働かせ、狩りをし家族を守り猟犬たちを惑わせる。 山火事から家族と共に生き延びるが、農夫の罠にかかりハンタークラブにキツネ狩りの標的として売られていく。狩場に放たれたレッドフォックスは、そこでも知恵を働かせハンターや猟犬たちから逃れ、新しい土地で生きていくことになる。 シートンを彷彿とさせる動物物語。動物記が好きな人にはお勧め。
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2015年10月15日 初版発行 チャールズ・G・D・ロバーツ Charles G.D.Roberts 1860年カナダのニュー・ブランズウィック州ダグラスに生まれる。大学卒業後学校長、雑誌編集長、大学教授等を歴任。1897年から長らく雨化やイギリスで暮らし、1925年に帰...
2015年10月15日 初版発行 チャールズ・G・D・ロバーツ Charles G.D.Roberts 1860年カナダのニュー・ブランズウィック州ダグラスに生まれる。大学卒業後学校長、雑誌編集長、大学教授等を歴任。1897年から長らく雨化やイギリスで暮らし、1925年に帰国。野生動物をリアルに描く写実的動物物語というジャンルを確立。1943年没。 チャールズ・リビングストン・ブル 画 桂 宥子 訳 まえがき より抜粋。 カナダ東部の開拓地の森に住むギツネの物語です。 主人公のレッド・フォックスは、その特徴も体験することも、普通の赤ギツネと何ら変りません。もっとも、普通の狐より、強くて賢いのは確かです。でも、そのせいで、レッド・フォックスがあまり狐らしくないということはありません。母狐から一緒に生まれた子狐たちの中には、たいてい一匹、大きくて、強くて、毛色が美しい子狐がいます。中には、賢くて、適応能力のある子狐がいることもあります。さらに、並外れた強さと、並外れた知力を兼ね備えた子狐が、ときたまいます。それがこの物語の主人公なのです。 チャールズ・G・D・ロバーツ 1905年8月 出版が最近だったので、新しい物語かと思えば、100年も前の作品ということで、びっくり。 訳さんの現代語訳も素晴らしいのだと思う。 キツネの生活(ほぼ一生)ということで、勿論様々な出来事はあるけれど、割と淡々と話は進んでいく。でも、動物好き、シートンや椋さん好きな方は、面白いと思う。
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カナダの大自然を舞台に、そこに住むキツネにスポットを当てた話。 自然の過酷さの中で、力強く生き抜く生命の尊さを感じました。 思った以上に良かったです。
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我とわが身をなげうって家族を守り通した勇敢な父ギツネ。 救われた兄弟の中で、体力知力ともに群を抜く「レッドフォックス」は、次々と訪れる危機を類まれなる叡智もって克服し、カナダ東部の未開の荒野を雄々しく生きていく。 野生動物の徹底した生態観察をもとに傑出した一頭のキツネをダイナ...
我とわが身をなげうって家族を守り通した勇敢な父ギツネ。 救われた兄弟の中で、体力知力ともに群を抜く「レッドフォックス」は、次々と訪れる危機を類まれなる叡智もって克服し、カナダ東部の未開の荒野を雄々しく生きていく。 野生動物の徹底した生態観察をもとに傑出した一頭のキツネをダイナミックに描く動物物語の傑作。
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