剱岳殺人山行 の商品レビュー

梓林太郎(著者)

2024/06/23

剱岳殺人山行
梓林太郎

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地元を題材にしたものを、と読んでみた。登山はしないけど登山関係の本は好きでよく読む。

紫門一鬼という山岳遭難救助隊員が主役のシリーズもの。

犯人はこいつかなと思ったら割とそのまま予想通りに進むんだけど、こういうのも落ち着いて読めて好き。
2時間ドラマ風だけどそこに安心感がある。

関係者がいるなら海外へも飛び出すフットワークの軽さは、仕事がバイトだからだろうか。それでも警察並みに調べて行って、淡々と情報を集めていく。

彼女の気持ちが重かったというのは分かるがそれならせめて話し合いはしようよ。それが出来ないから殺人とは突飛すぎるけど、それが出来ないから殺人なのか。そこが端的で2時間ドラマ的な安心感なのか。

すごく読みやすかった。この作家さんと相性が合ってるようなので色々読んでみたいと調べたら、今年亡くなられてたよう。うん、また読むかもしれない。

2024/05/09 読了(図書館)

2019/02/01

剱岳で見つかった持ち主不明のザックと不審死を巡って東京、長野、富山、タイを舞台に山岳救助隊員の紫門が活躍する。

時代設定も北陸新幹線ができる前で、信濃大町経由で室堂、そして剱岳を目指したと思われる時代。また事件も山をやる人間に悪いひとはいないと言う前提が成り立たなかったりで、寂しいことだなと。劔岳は、切り立っていて危険ですが良い山だというのをもう少し、アピールしてもらいたかったです。