シンデレラの告白 の商品レビュー

櫻部由美子(著者)

2022/01/05

登場人物の名前がカタカナで少し読みづらさはあったけど、後半は次のページが気になって気になって、一気読み！
読み終えて本を閉じると、ぱっと目につく表紙の綺麗な冠に、なんと紫色のドレスを着たシンデレラ。
そーゆうことかぁ！！と。
面白かった。

2021/08/10

第7回角川春樹小説賞受賞作ということだけれど、あまり期待しないで手に取った本。でも、登場人物がみんな生き生きとして、個性的でぐんぐん惹きつけられる。

美しい母親と、父親に似てしまい醜女の二人の娘。
後妻に入った先の先妻の娘（ということになっている）は、病弱だけど何か謎めいている。
冒頭の魔女裁判の最中に街をこっそり逃げ出した少女が、いったいどこで物語に絡んでくるのか？
この少女は美しい母親の子どもの頃か？
それとも病弱な娘がこの少女か？
全てが想像を裏切ってくれる。
そしてまた、最後の最後に全てがストンと腑に落ちる
「私が本物のシンデレラなのです」

面白さにすごいスピードで読んだから、もう一度じっくり読んでみたい。気づかなかった伏線があるのかも。

2021/07/22

若干のファンタジー要素を含むキラキラした世界観のプリンセス物語なのかと思いきや！！
若干のファンタジー要素を含むきちんとミステリー小説で楽しく読めた。
最後の最後まで「そうだったんだ！」ってゆう仕掛けがあったのが良かったな。

ただ題名に期待しすぎてた分、プリンセス要素が少なかったところにちょっぴりがっかりした部分もあった...

2021/07/20

お伽話と魔女裁判を散りばめながら、醜女の二人の娘を連れた美しい母親の再婚物語。この醜女の姉妹が魅力的で特に妹の天衣無縫な男勝りな性格に惚れ惚れした。この再婚に隠された謎が最後に解け、哀しくも切ない物語が幸せと言ってもいい幕切れなのは、この素晴らしい再婚にあった。満足の読後感！

2021/06/09

世界観がとても好きだった。
今まで読んだ本の中で、1番引き込まれて、1番はっとした。
また読み返すのが楽しみ。

2021/05/24

第7回角川春樹小説賞受賞作品。

おとぎ話であるシンデレラをモチーフに書かれたミステリー。綺麗なお話だと思った。

登場人物が皆んな良い人ばかりで優しい気持ちで読み進められた。貴族社会の雰囲気や魔女裁判の事件についてなど、馴染みのないものはとても丁寧に記述されており分かりやすかった。
地名や人の名前がカタカナで西洋的なものばかりなので、こんがらがりがちでしたが、整理しながら読むと面白かった。最後の1ページのタイトル回収が良かった。
登場人物がかなり多かったため、一人一人のキャラクターへの記述が少なくなってしまい、折角キャラクターが魅力的なのに深掘りされず少し残念だった。

でもとても綺麗なミステリーだった。

2021/04/29

ずっとPinterestで表紙だけ知っていた本
綺麗な表紙で誰かの創作かと思っていたが本当に図書館にあったので読んでみた。

あまり中世のヨーロッパものなんて読まないから相関図などを書きながら読んでいった

ティナ夫人や2人の娘が悪人かと思えば想像以上にいい人たちばかりでアンジェやモルトー、ルテシアの人たちとも仲良く過ごしていく姿がほっこりさせた前半少し刺激が足りないと感じていた。
けれど連続殺人が始まってからの物語の展開、
シンデレラ嬢やアンジェの成り立ちを見ていくのが面白くて
最後の最後の結末まであっと驚かせるような展開がすごくよかった！

2023/11/21

最後のページを読んでタイトルの意味がわかって面白かった！
男装する妹のマリエッタが女性だけどたくましく豪快な性格でとても好き。ヒルダもマリエッタもいいキャラすぎ。王子様と結婚するだけが女性の幸せじゃなく、自立した女性のたくましい生き方を表現した内容になっていた。

2021/02/20

シンデレラのおとぎばなしがモチーフになっているお話。殺人事件もあり、最後がどうなるのか気になりつつも登場人物が優しい人ばかりで穏やかな気持ちで読み切れました。
当時の貴族の生活を垣間見たような気持ちにもなれます！そして最後の終わり方にもすごくときめきました！
ただ人物もたくさん出てくるのと、外国人のカタカナの名前で頭に入ってこなくてちょっと苦戦しましたが、、

2020/09/20

2020/9.18.
め〜〜〜〜〜ちゃくちゃ面白かった！！これを機に櫻部由美子さんの本を読み漁ろうと思う！
怖い系統のミステリなのかな〜？って思ったらアットホームで秘密の多い身内ネタで、終始実家のような安心感。安心感？1回読み終わったあとにもう一度直ぐに読み返して伏線全部回収したくなっちゃった。面白かったな〜〜〜〜〜