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プラントハンター西畠清順 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2021/02/28

プラントハンターとして世界中を飛び回り、いわゆる珍奇植物を日本に持ち帰る仕事をしているのが、西畠清順さん。儲けを度外視し、とんでもない手間暇をかけて植物を持ち帰るその原動力は、突き詰めると人々に喜んでもらいたいから。植物によるまちづくりにも積極的に関わっている。 思いを行動で示す...

プラントハンターとして世界中を飛び回り、いわゆる珍奇植物を日本に持ち帰る仕事をしているのが、西畠清順さん。儲けを度外視し、とんでもない手間暇をかけて植物を持ち帰るその原動力は、突き詰めると人々に喜んでもらいたいから。植物によるまちづくりにも積極的に関わっている。 思いを行動で示す、その生き方に感銘を受けた。 面白くて一気に読みました。

Posted byブクログ

2016/05/09

明治時代から続く花卸業者「花宇」の5代目、西畠清順氏のドキュメンタリー。以前、NHKで放映された番組を書籍化したもの。 これがなかなか良い構成で、いくつかのエピソードをうまくバラしたり絡めたりして、清順氏の人となりが立体的に伝わってくるようになっている。 「花宇」は小売店に花を...

明治時代から続く花卸業者「花宇」の5代目、西畠清順氏のドキュメンタリー。以前、NHKで放映された番組を書籍化したもの。 これがなかなか良い構成で、いくつかのエピソードをうまくバラしたり絡めたりして、清順氏の人となりが立体的に伝わってくるようになっている。 「花宇」は小売店に花を下ろす他、華道家向けの花も扱い、また、清順氏の代になってから、イベントの空間演出を任されたり年の再開発の緑地の部分を任されたりするなど、手広く植物と人を結びつける仕事をしている。特徴は多種多様な植物を用意し、開花時期もイベントに合わせて調整できること。 「多種多様」というのは、まさに世界各地、秘境でしか巡り会えないような植物から、樹齢数百年の(果樹としての)仕事を終えたオリーブの大木まで、清順が体を張って集めた植物が揃えてあるということだ。 アルゼンチンの奥地で、「ボトルネックの木」と呼ばれる珍しい樹木をハントする様子が紹介されていたが、非常に面白かった。清順氏のワイルドさと繊細さ、そして植物愛が溢れだしていた。

Posted byブクログ

2016/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前、HNK特集で紹介されたプラントハンター。 プラントハンターというのは、文字通り、 自国では生育しない種類の花、花木、果樹など 有意義な植物の新品種を自国に導入する狩人。 あの江戸末期のアメリカからの黒船にも 二人のプラントハンターが乗っていた。 弱冠34歳の西畠清順。 明治元年から150年続く植物の卸問屋『花宇』の5代目。 生花に使う花材を求める華道家、 特殊な植物を探すフラワーデザイナーや空間デザイナー 町の花屋さんから、年間2000件以上の依頼に 毎日応えて出荷をする。 若い頃の清順は、親から「世界を見てこい」と 世界中を見て回った。 ある時、この国に行くなら、この植物を見てこいと、 父親に言われ、奥地の道無き道を植物を探して進む。 その時の感動は、単に見つけた事の感動ではなく 植物には物語がある事の発見の感動だった。 本編のなかに紹介されている 植物の太平洋、大西洋を渡る大移動 見た事もない植物のバックグラウンド。 そして、150年続く花の卸問屋の 懐の深さと技!これを読むだけでも、唸らずにはいられない。 花好きの方なら、もれなく楽しめます!!

Posted byブクログ