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江戸おんな歳時記 の商品レビュー

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2017/03/22

江戸時代の女性俳人(千代女、紫白、斯波園女、谷口田女、有井諸九尼、古友尼、榎本星布尼、羽紅、花嬌、花賛女他、もちろん智月等)を紹介した本で、内容はとてもいいです。 惜しむらくは、著者も記す通り、歳時記の体をなしていない(やたらに前出が出る)のに歳時記と銘打ったこと。怒りを通り越し...

江戸時代の女性俳人(千代女、紫白、斯波園女、谷口田女、有井諸九尼、古友尼、榎本星布尼、羽紅、花嬌、花賛女他、もちろん智月等)を紹介した本で、内容はとてもいいです。 惜しむらくは、著者も記す通り、歳時記の体をなしていない(やたらに前出が出る)のに歳時記と銘打ったこと。怒りを通り越して呆れます。型通り校正等を労っておられますが、明らかな誤字?誤植?も散見します。紅梅に梅花の香りを移してとか、元禄と明治の差は三百年ではない。著者の評釈には納得できないものも多い。酢貝や蛙、「せせる」に値段交渉の字義があるのか疑問。少なくとも熊本や大阪ではありません。アメリカと比べるのも唐突で、何の意味もありません。過去に発表されたものを転載したため、重複が多いですが、これを初出で逃げるのは単にズボラなだけです。その後の発見事項をきちっと注記し、歳時記の体裁で再刊されることを願います。

Posted byブクログ