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まなざしのレッスン(2) の商品レビュー

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2020/04/29

Ⅰは酷評してしまったが、Ⅱは素晴らしい! 恐らく、ルネサンス期の絵画の知識に偏っちゃってるのが原因… 主に19世紀の絵画から現代アートまでを概観できる上に、詳しい説明がなされている。 印象派以降に疎ければ歴史的な文脈を含めて作品の見方が学べるので一読に値するだろう。 中でも...

Ⅰは酷評してしまったが、Ⅱは素晴らしい! 恐らく、ルネサンス期の絵画の知識に偏っちゃってるのが原因… 主に19世紀の絵画から現代アートまでを概観できる上に、詳しい説明がなされている。 印象派以降に疎ければ歴史的な文脈を含めて作品の見方が学べるので一読に値するだろう。 中でも特に 表現の限界に達した美術界がオリエンタリズム・プリミティヴィティ・ジャポニズムに活路を見出したというのは自分の中では意外に盲点だった。 難題にぶち当たったら気分転換に散歩して、ふと解決策が見出せちゃう、アノ感覚に近いかも。 以前、バルセロナのミロ美術館に行ったが、何のこっちゃ分からないまま帰ったことがある。ただ、今は美術館そのものがミロの精神を具現化してるものなのではないか?と思えてくる。一つ一つの作品はどうも解せないが、それらが一つの結晶となってミロの精神性が見えてくる気がしなくもない。 近現代のアートは時の淘汰を経ていない分、玉石混交であることは否めない。けれども著者が主張するように、食わず嫌いせず、基本的な知識をインプットした上で絵画を鑑賞する姿勢は持つべきだろう。

Posted byブクログ