僕はもう憑かれたよ の商品レビュー
七尾さんには珍しく、ほとんどギャグはなく、本格的なミステリーです。と言っても、ドッペルゲンガーが土台だけど(笑)。全体的に、なかなか良く考えられたテロップだと思いますね。そこは素晴らしい。 失礼ながら、やればできるじゃん、って感じです(上から目線ですみません)。
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最初からミステリーと言う感じではなく、結末はわかっているけれども、それに振り回されている人々のキャラクターも可愛くて、見やすかった。お別れの話なのに、気持ちよく追われる感じが好きだ。
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「おれ、つかれたよ」のダブルミーニングも効いてて、とってもおもしろく読めました。それぞれ愛すべきキャラクターぞろいで、さわやかな読後感。
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初読みの作家さん。 タイトルでコミカルなものかなと思ったらわりとシリアス。 恋人を亡くした女性と、周囲の不可解な現象に悩む青年が真実に辿りつくストーリー。 それぞれの視点から物語は進行していき面白かった。 ファンタジー要素のあるミステリーってところでしょうか。 また他の作品もチェ...
初読みの作家さん。 タイトルでコミカルなものかなと思ったらわりとシリアス。 恋人を亡くした女性と、周囲の不可解な現象に悩む青年が真実に辿りつくストーリー。 それぞれの視点から物語は進行していき面白かった。 ファンタジー要素のあるミステリーってところでしょうか。 また他の作品もチェックしようと思います。
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半年前に亡くなった恋人のことで悔やんでいる真知の元へ、突然見知らぬ男がやってきて気になることを言って去っていきます。後日彼と再会した真知が話しかけると彼の方は全くその記憶がないようで…一方彼(美門)の方は自分の寝ている間に別の人格が行動していると思って対策を始めます。そんな状況を...
半年前に亡くなった恋人のことで悔やんでいる真知の元へ、突然見知らぬ男がやってきて気になることを言って去っていきます。後日彼と再会した真知が話しかけると彼の方は全くその記憶がないようで…一方彼(美門)の方は自分の寝ている間に別の人格が行動していると思って対策を始めます。そんな状況を上手くミステリに仕立ててあります。題名から感じるような軽さで読み進められる一方で現代に巣食ういろいろな問題についても触れていて、どうにもならないことに悲しくなりました。綺麗なラストですが何年か先の落ち着いたその後も見たかったです。
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初出 「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK Vol.4 ファンタジーミステリー。 第一章 ギョット 第二章 若草色のシューズ 第三章 俺ダッシュ 第四章 サロゲート 第五章 ファントム棘徐波 バリスタを目指すカフェ店員・八木沼真知は、1年前に恋...
初出 「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK Vol.4 ファンタジーミステリー。 第一章 ギョット 第二章 若草色のシューズ 第三章 俺ダッシュ 第四章 サロゲート 第五章 ファントム棘徐波 バリスタを目指すカフェ店員・八木沼真知は、1年前に恋人の書店員・織田裕三を階段からの転落事故で失っていた。 歯科の医療機器販売の営業員の美門玲二は、事故の時、裕三を助けた人物であった。 ある日、美門が真知の家を訪ね、真知と裕三しか知りえない言葉を吐いて去っていく。 真知は通院している歯科医院で美門と出会うも、美門は真知と出会ったことも覚えていない。 美門は自分に覚えのないエピソードを人に言われ、就寝中にビデオを撮り、そして無意識に行動していることを突き止める。 美門は無意識の美門が真知の周辺を探っていることがわかり、真知は裕三がある間違いをして殺されてしまったと推測し、調べ始める。 1冊の本が巻き起こす悲劇と不思議なシンクロ。 読みやすく、楽しく読了。 作者お得意のどんでん返しは無し。
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タイトルであっさりとわかり切っているのがちょっと勿体無い感じ。違うタイトルだったらもっとわくわくしたかなあ?再会のシーンがさやさやと風が吹くみたいに爽やかで良かった。チェスの真相がズルくて可愛い。
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“Have a nice dead!” この本のタイトルと初めの数ページで結末が読めてしまうので、なんじゃこりゃって思った。 それが作者の狙いだと気付くのはもうちょっと後。 『初めからずっと分かっていた事があって、そのレールはまた途中で途切れていたりするんだ』/ジターバグ ...
“Have a nice dead!” この本のタイトルと初めの数ページで結末が読めてしまうので、なんじゃこりゃって思った。 それが作者の狙いだと気付くのはもうちょっと後。 『初めからずっと分かっていた事があって、そのレールはまた途中で途切れていたりするんだ』/ジターバグ 結末が分かっているからこそ迷い込んでしまう迷宮。 古書、家の本棚と大量の本、現実の中の非現実、イタリアンカフェ、25歳 何となく主人公に感情移入しちゃったりしなかったり。 さくっと読んでもう一冊読むつもりが2時間半かかってしまった。 "3rd person point of view"(所謂神の目)は物語でよく使われる手法だが、この物語の設定や話の進め方だからこそ神の目が遺憾無く発揮されている。
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死んだ恋人が他人に乗り移って、恋人に死因を告げる シンクロしていく登場人物 最後は…そこかぁ!!てな、話展開
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「僕はもう憑かれたよ、パトラッシュ」 全然関係ないけど。タイトルだけで引っ張る。 荒唐無稽なストーリーと、それは無くね?という展開の七尾与史らしいミステリー。 歯科医療機器を取り扱う営業の美門は最近、寝ても朝の疲れが取れない。 先日、歩道橋での男性の転落事故に偶然居合...
「僕はもう憑かれたよ、パトラッシュ」 全然関係ないけど。タイトルだけで引っ張る。 荒唐無稽なストーリーと、それは無くね?という展開の七尾与史らしいミステリー。 歯科医療機器を取り扱う営業の美門は最近、寝ても朝の疲れが取れない。 先日、歩道橋での男性の転落事故に偶然居合わせて以来、ずっとこの調子だ。 しかも、起きると冷蔵庫のウーロン茶の量が減っていたり、見知らぬレシートが入っていたりする。 これは、いわゆる夢遊病だろうか。 恋人の誕生日にプレゼントした靴のソールは滑りやすいものだったかもしれない。 カフェ店員の真知が恋人を事故で失って以来、ずっとそのことで自分を責めていた。 ある日、常識外れの夜遅くに部屋の呼び鈴が鳴った。 警戒して扉を開くと、そこには見知らぬ男が立っていたが、彼が言った言葉は恋人と真知の間でしか通じないものだった。 他人同士の二人が別々に、真相に近づいていく。
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