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の商品レビュー

2.9

18件のお客様レビュー

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2015/12/15

二つのカップルの話であるが、どちらも不完全。 人は誰も不完全だが、一緒にいることで、辛くなる。 何かにしがみついたり依存したり、 裏切られたり、利用されたり、、 繭の中にいるような閉ざされた中でもがく人。

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2015/10/23

夫と妻。夫の知り合いの独身女性が同じアパートに住んでおり、いつの間にか交流をする仲になっていった。それぞれが病んでいる状況で3人が微妙な距離感で支えあっているようでもあり、そうでもないように思えたり、と。なんとも複雑な内容でした。3人ともそれぞれの状況から脱出したいのでしょうが、...

夫と妻。夫の知り合いの独身女性が同じアパートに住んでおり、いつの間にか交流をする仲になっていった。それぞれが病んでいる状況で3人が微妙な距離感で支えあっているようでもあり、そうでもないように思えたり、と。なんとも複雑な内容でした。3人ともそれぞれの状況から脱出したいのでしょうが、それがなかなか誰も出来ない。ラストはほんの僅かながら、うっすらと光が見えてくるような感じでしたが・・・。それは繭のような白い光ではなく、灰色の光のように思えました。

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2015/10/13

病んでる系は苦手だ(¯―¯٥) 誰もが幸せになりたいけれど、どこでどう間違うのかのか。。。 間違った場所がわかれば苦労しないんだろうな。

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2015/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夫に暴力をふるってしまう妻。夫は優しいが働いても長続きしない。 たまにしか来ない恋人を待ち焦がれる都合のいい女。 その二人が出会い友達らしきことになるが、どこかがいびつである。そのいびつさは妻の夫が原因でもあった。 この本はどうしてもうまく消化できなかった。文章もどこかつっかかる感じ。するすると読めない。 途中で視点が変わったのが気分転換になった。

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2015/10/07

著者の本は好きだったので期待しすぎた。 前半の舞視点での話しは狂気が伝わって面白かったのに希子視点になったらガッカリしてしまった

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2015/10/04

繭 青山七恵著 様々な「二人」の関係の残酷さ 2015/10/4付日本経済新聞 朝刊  美容師の舞は、怒りが抑えられなくなると、大切に想(おも)っているはずの夫のミスミに暴力をふるってしまう。ある日、とり乱した状態の舞に、美容院の客である希子が急接近する。二人は偶然にも同じ...

繭 青山七恵著 様々な「二人」の関係の残酷さ 2015/10/4付日本経済新聞 朝刊  美容師の舞は、怒りが抑えられなくなると、大切に想(おも)っているはずの夫のミスミに暴力をふるってしまう。ある日、とり乱した状態の舞に、美容院の客である希子が急接近する。二人は偶然にも同じマンションに住んでいた……。  物語は、舞と希子、それぞれの一人称による、二つの視点で語られる。片方の目線では見えなかったことが、もう片方でつまびらかになる。その過程はミステリーの風味を帯び、漂う謎に引きつけられると共に、表面的な人間関係の裏側にある複雑な心境が浮き彫りになり、なんともリアルで怖い。  舞は、なかなか定職につけないミスミに対して鬱屈した思いを潜ませているが、希子も又、連絡が途絶えがちな恋人との関係に不安を抱いている。舞と希子は、お互いが問題を抱えていることを察知しつつ、直接そのことを指摘したりはしない。探りあい、疑いをかけつつも、自分の鏡を覗(のぞ)かずにはいられないように、避けがたく関係を保ち続ける。二人が夜のプールで一緒に泳ぐ場面は、言葉以前の世界で身体が響き合おうとしているような、不思議な感動を覚えた。  夫婦、恋人、同性の友人、という、人生の中でも重要な関係が持ちうる現実的な残酷さが詰まっていて胸が締めつけられる。  舞がミスミにDVをしていることは、職場の人や住居を別にする親などには全く気付かれていない。仲が良く、ルックスもいい理想的な夫婦として認知されているのである。その内実を唯一知る希子は、誠実に仕事をこなし、会社での信頼は厚い。しかし、気ままな恋人にふりまわされ、家にいるときには、ひどくうつろで頼りない状態になってしまうことを、舞は見抜いている。  舞が希子に投げ掛ける「その人と希子さんは、対等ですか?」という質問が、物語に風穴を開ける。この質問は、舞自身にも突き刺さる。そして又、多くの人が抱えている、他者との関係性の中で生じる複雑な想いも刺激することだろう。  都市のパーソナル空間の内側のことは、他者には伺(うかが)い知ることはできない。夫婦や恋人の数だけ、秘匿された生活がある。人間の一対一の関係に於(お)いて、全く「対等」な関係を保つのは至難の業だろう。皆どこかしらいびつなのだ。そのいびつさを無意識の中に押し込めている。しかし、苦しみの生まれる場所は、同時に魂を癒(いや)す「繭」でもあるのだ。この小説は、無意識から目覚め、危うい「繭」を再構築するための女性の模索を追った心理劇なのである。 (新潮社・1800円)  あおやま・ななえ 83年埼玉県生まれ。作家。著書に『ひとり日和』(芥川賞)、『快楽』『めぐり糸』『風』など。 《評》歌人 東 直子

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2015/10/04

夫に対する暴力……。 なんでそんなことになってしまうのだろう? 他人にあたることで、自分の存在を確認しているとか? それでも、力でどうにかしようと思うのは方向が間違っていると思う。

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2015/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

しあわせな結婚生活のはずが、気づくと愛する夫を傷つけている舞と帰らぬ彼をひとり部屋で待ち続ける希子。2人の女が出会い、破壊し、再生をしていく物語。ミスミと舞は共依存だろうなという印象を受ける。傷つけ、傷つき合う事によってお互いの愛情を確かめ合ってるのではなかろうか。別れたくても磁石のS極とN極のような関係だから離れられないのだろう。舞と希子の関係もあるいみ、共依存かもしれない。なんだかんだでお互い意識している部分があるのではないだろうかと思う。

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