空が分裂する の商品レビュー
あとがきが良い。 あとがきに強いメッセージが込められている。 あとがきを読み終えると、また最初から読みたくなる。いのちについて作者がどう捉えているのか、考えたくなる。
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一部の詩はいったい何のことを言っているのか理解できなかった。 関連性のない言葉の羅列のような感じでつまんないと思った。 しかし、二部からがとてもよかった。 ショートショートストーリー性のある詩、とても考えさせられた。 文体を読んでいると作者はアラサーにも関わらず中二病にも思...
一部の詩はいったい何のことを言っているのか理解できなかった。 関連性のない言葉の羅列のような感じでつまんないと思った。 しかし、二部からがとてもよかった。 ショートショートストーリー性のある詩、とても考えさせられた。 文体を読んでいると作者はアラサーにも関わらず中二病にも思えてくるが、私たちは大人になるにつれて現実的になる。 そうじゃないと生きていけないからだ。 私も中二病のようなことを考えていた時期があったが、そんなことを考えていると仕事なんてできないし、生きていけないし、世間からは白い目で見られる。 それがイヤということではないが、個性を抑えてでも社会に溶け込むことが大事だと私は思う。 作者は、「それでいいの?」を問いかけているが、それでいいんだと私は胸をはって言いたい。 青春が最高とかいうけど、大人の世界だって私はそれなりに楽しいと感じるし、やっとこの歳になって子供のようなしがらみが無くなりつつある。 自分を大事にできたとき、他人を大事に思うことができ、そして世間に溶け込むことができるんだと思う。 最近ちょっとした軽い世間話ができるようになって、大人って楽しいなと感じている。 今までは、そんな無意味な話をして何が楽しいんだ?なんて思っていたのですが…w
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著者の作品は「星か獣になる季節」とネットにあげられたいくつかの詩しか読んだことがなかったのですが。これは読んで良かったと思います。あとがきも興味深いです。つくることは特別でもなんでもない。自己顕示欲の発露先でもない。誰かのつくったものが誰かの目に触れることができる時代だからこそ、...
著者の作品は「星か獣になる季節」とネットにあげられたいくつかの詩しか読んだことがなかったのですが。これは読んで良かったと思います。あとがきも興味深いです。つくることは特別でもなんでもない。自己顕示欲の発露先でもない。誰かのつくったものが誰かの目に触れることができる時代だからこそ、誰かが誰かに「会う」ことができる。孤独を前提として。
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表紙が綺麗で買ってしまいました。 どっちかって言うとわからないところのほうが多かった。でもたまにすごくビビッと来る一節があった。何回も何回も読みたい。
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「感情は名をつけたら俗物になるんよ」 『君は先週なにを残した? 10年後その7日間を覚えているのかな、あさって、その7日間を覚えているのかな、昨日なにを食べた? どんな夢を見た? 君は先週なにを残した?』 『「発見してくれ」 赤い血なのは そういう気持ちがあったから』 『「...
「感情は名をつけたら俗物になるんよ」 『君は先週なにを残した? 10年後その7日間を覚えているのかな、あさって、その7日間を覚えているのかな、昨日なにを食べた? どんな夢を見た? 君は先週なにを残した?』 『「発見してくれ」 赤い血なのは そういう気持ちがあったから』 『「いまなにがあっても悲しくはない」 「死んだって」「消えたって」 「きみが消えたって」 「家が海にしずんでも」「はじめから宇宙が嘘で」「みんなが」 「生まれていなくたって」』 『命のありがたさを感じるためには、いつでも死が必要なんだね。』 『本気で好きなのは命だ。命があれば、きみたちはばかだろうが、ぶきようだろうが、悪趣味だろうが、同じように平均的に区別なく愛そう。そう約束してくれたのは地球だろ。そう約束されて、いやがったのが人類だろ。差別してくれよ、あいつなんかよりぼくはずっと優秀だって、あいつなんかよりずっとうたがうまいよって、そればかりを、叫んで、そのうち愛を得られない人と、得られる人ができたわけだ。ばかだね。』 『未来が来ることはぼくがしぬこと。きみがしぬこと。かわいいあのこがしぬこと。おいぼれること。』 『赤い糸で人がつながっているんだと信じていた頃、絡まるのがいやで空に浮いていたかった』 『よろこびは毛布に、彩りは洋服に、60億人の人口は本の中に。』 『それでもきみたちは自分が、純粋で素直で素朴で、幼さを忘れない、心のすんだ人間であると、思っている。天使だと名乗るきみを、ぼくは絵にかき、地獄絵図として売ろう。』
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