空が分裂する の商品レビュー
詩集。 別冊少年マガジンで連載されていたものらしい。 一つ一つの詩にイラストがついていて、それが素敵。 最果タヒの詩は初めて読むが、一つ一つの詩では意味が分からない。 単独で意味が分かって面白いのは「永遠」、「やあ!」、「みじめな人たちのこころ」あたり。 「みじめな人たちのここ...
詩集。 別冊少年マガジンで連載されていたものらしい。 一つ一つの詩にイラストがついていて、それが素敵。 最果タヒの詩は初めて読むが、一つ一つの詩では意味が分からない。 単独で意味が分かって面白いのは「永遠」、「やあ!」、「みじめな人たちのこころ」あたり。 「みじめな人たちのこころ」はイラストが片山若子なのもいい。 他の詩は、一文一文は支離滅裂で意味不明なことが多い。 しかし、詩全体を見れば、書いた人の考えが何となく見えてくる。 詩集全体ともなれば、よりはっきりしてくる。 死生観・世界観に関するものが多い。 あとがきの通り、最果タヒに会ったような気がしてくる。 一番興味深いのはあとがきだ。 結構素敵なことが書かれている。 「きみの気持ちをだれかが全部共感できるなら、きみなんていなくていいってことだ」 このくらいにはっきり書かれている方が好み。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本を読んでいると、もう2行前の内容が頭から消えてしまっているという状態がエンドレスで続いた。文章が支離滅裂であるからだろう。自分の読解力の無さのせいもあるだろう。箇条書きで書いていた昔の自分のネタ帳を思い出してしまった。 ただ、その、常に数秒前の文章の記憶が消えていく状態が何故か心地よくあったりもした。胸にグサリと刺さる言葉もあった。感想をうまく言葉で表せない。
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毎度のことながら、詩集に挑戦しては、敗れてしまう。やはり詩という表現形式は、ワシには難しく、苦手だ。 著者の詩に、そうそうたる漫画家、イラストレーターの絵が付いている本作、その豪華さはすごいが、言葉を嚥み下すことができなかった。残念。 でも、何故詩が苦手かが少し分かって、ワシ...
毎度のことながら、詩集に挑戦しては、敗れてしまう。やはり詩という表現形式は、ワシには難しく、苦手だ。 著者の詩に、そうそうたる漫画家、イラストレーターの絵が付いている本作、その豪華さはすごいが、言葉を嚥み下すことができなかった。残念。 でも、何故詩が苦手かが少し分かって、ワシは自由すぎるものが苦手なんだな、ということ。言葉運び、句読点、展開。詩はわりかしルール無用でそれらを運用できる。それが苦手であることは、自分の一つの限界を感じることでもあった。
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殺人も、恋も、すべて空と呼べばいい。 今や誰だって言葉を発信できるし、どんな人だって言葉を受信できる。そんな現代に「特別な私」はどこにいる? かわいい。死。切なさ。愛。混沌から生まれた言語は、やがて心に突き刺さり、はじける感性が世界を塗り替える。昨日とは違う私を、明日からの新し...
殺人も、恋も、すべて空と呼べばいい。 今や誰だって言葉を発信できるし、どんな人だって言葉を受信できる。そんな現代に「特別な私」はどこにいる? かわいい。死。切なさ。愛。混沌から生まれた言語は、やがて心に突き刺さり、はじける感性が世界を塗り替える。昨日とは違う私を、明日からの新しい僕を、若き詩人が切り開く。萩尾望都ら21名の漫画家・イラストレーターと中原中也賞詩人が奏でる、至福のイラスト詩集。
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悔しい。というのが率直な感想です。 こんな風に世界を見て、感じて、表現するのを許されてる人が存在すること。 ページの上でたくさんの人を殺して、それが読者(とくにJKJD世代)に称賛される人が存在すること。 悔しいというか、羨ましいのかな。今後リリカルな大量殺人を謳った詩は皆「最果...
悔しい。というのが率直な感想です。 こんな風に世界を見て、感じて、表現するのを許されてる人が存在すること。 ページの上でたくさんの人を殺して、それが読者(とくにJKJD世代)に称賛される人が存在すること。 悔しいというか、羨ましいのかな。今後リリカルな大量殺人を謳った詩は皆「最果のn番煎じ」といわれるのでしょう。とんでもないことをしでかした人だと思います。
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タヒさん、小説は2冊読んだけど、それより詩の方が良いですね。詩、わからないけど小説よりいいと思う。余計なこと言わずに言えるから? 漢字のバランスも好きです。死とかはあんまりいっぱい言うと誤解されるよ、と老婆心。誤解されてもいっか。わたしはいいです。新潮文庫nexなんて最果タヒが出...
タヒさん、小説は2冊読んだけど、それより詩の方が良いですね。詩、わからないけど小説よりいいと思う。余計なこと言わずに言えるから? 漢字のバランスも好きです。死とかはあんまりいっぱい言うと誤解されるよ、と老婆心。誤解されてもいっか。わたしはいいです。新潮文庫nexなんて最果タヒが出してなきゃ買わなかった(2冊目)。
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ひっさしぶりの詩集。 僕の想像力を試されてる様な気がした。 負けない様に頑張って読んだけど、疲れました。
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タヒさん二冊目!大人は、死者と同じにしか見えない、私たちにとって「夏襲来」―――が猛烈に喉元に何かがこみあげてきて好きだ。声に出して読みたくなるから、この人の詩はこんなにも魅力的なんだろうな
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永遠なんてない、ことの絶望を理解できないのは 若さゆえの傲慢さ それが眩しい それが厭わしい しかしすぐにわかるだろう、この世界に永遠はなく 子らはやがて父となり母となり かつての自分が浮かべた冷笑を見せつけられるハメになるのだ ざまをみやがれ、しかし、それは 自己愛の連鎖でもあ...
永遠なんてない、ことの絶望を理解できないのは 若さゆえの傲慢さ それが眩しい それが厭わしい しかしすぐにわかるだろう、この世界に永遠はなく 子らはやがて父となり母となり かつての自分が浮かべた冷笑を見せつけられるハメになるのだ ざまをみやがれ、しかし、それは 自己愛の連鎖でもあった! 世界に永遠なんてありはしないはず なのにな
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未完成の映画のCMをずっと見てるみたいだった。スケールがでかくて、人がどんどん死ぬ。観客は女子高生で、それを笑い飛ばしながらキャッキャ見てる。そんな残酷な映画館。でもすごく綺麗なんだ
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