陸軍創設史 の商品レビュー

篠原宏(著者)

2012/12/16

第9章「最後に戦った人たち」（箱館戦争）まで。幕府陸軍の創設について、国際情勢を交えて書かれているが、知識が足りず理解できなかった部分が多々あったので再読したい。ブリュネ達の脱走の経緯について詳しく、脱走の際にブリュネがシャノワンヌに宛てた手紙などは読んでいて胸を打たれた。彼らが旧幕府軍に留まったのは、フランスの国益という面もあっただろうけれど、自ら指導した伝習隊への信頼関係や愛情も垣間見えて、何だか嬉しい。