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アンダー、サンダー、テンダー の商品レビュー

3.9

17件のお客様レビュー

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2024/10/19

これは一回読むだけでは勿体ない気がするので、再読したくなる本ですね。登場人物と特徴をメモしながら読むとより深くたのしめそう。「いない。わが国には白石以後、あれほどの男前は出てないもの」「ナターシャかよ」のツッコミには笑ってしまいました。

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2024/04/28

韓国の名前は頭に入ってこない、、、慣れですかね もう一度読みたいかもです、 たんたんと映像と言葉で、よくある出来事ではないけど、普通の出来事として進めていく

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2023/01/28

フィフティピープルのほうがわかりやすくて好きだなぁ。 こちらは叙情的、詩みたいで静かな夜にしんみり読む感じ。 どちらにしても韓国文学のロマンティックさは好きです。

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2022/12/10

自分が悲しすぎる時に読むほど救われる気がして、読む速度が早まった。20世紀末、北朝鮮との境、坡州で育ち旅立つティーンエイジャーたちの成長の記録。特殊な時代と地域でじんわりと繰り広げられる物語に、作者は普遍的な青春像を描くことを忘れなかった。読後、それでも生きていこうと強く思える一...

自分が悲しすぎる時に読むほど救われる気がして、読む速度が早まった。20世紀末、北朝鮮との境、坡州で育ち旅立つティーンエイジャーたちの成長の記録。特殊な時代と地域でじんわりと繰り広げられる物語に、作者は普遍的な青春像を描くことを忘れなかった。読後、それでも生きていこうと強く思える一冊

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2022/08/28

私、この作家好きかも と思いながら読みました。 フィフティピープルが面白かったので、同じ作家の本を図書館で探したら、この本のみ所蔵。 郊外の新しく開発されている地域に住む中学からの仲間たち。高校に通うために皆同じバスに乗って通う。その中の主人公の女の子が後に映像作家になるのだけ...

私、この作家好きかも と思いながら読みました。 フィフティピープルが面白かったので、同じ作家の本を図書館で探したら、この本のみ所蔵。 郊外の新しく開発されている地域に住む中学からの仲間たち。高校に通うために皆同じバスに乗って通う。その中の主人公の女の子が後に映像作家になるのだけれど、現在のその映像のカット(動画の中のセリフ)と、過去の事が交互に出ながら進行していく。 それぞれのキャラクターが詳しく、よくわかるように描かれていて、其々の悩みや成長、恋愛、そして起こる事件とその後が描かれている。 日本で私の好きな津村記久子とかの初期の感じに似てるかな。 次を追いかけたい作家です。 ネットで探したら、フィフティピープルとこの2冊のみ。次3月に翻訳本が出るらしいから、楽しみです。他のもたくさん読みたいなー

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2021/11/20

訳者の用語解説が丁寧で、「離散家族再開」という表現が印象に残っている……その表現自体がSFみたいだが、日本という国の平和ボケも甚だしいのかもしれないという気もする。 内容に驚くというより、撮った映像を次々言葉にしていくその構築スタイルが読書の快楽だった。内容にももちろん驚いたが、...

訳者の用語解説が丁寧で、「離散家族再開」という表現が印象に残っている……その表現自体がSFみたいだが、日本という国の平和ボケも甚だしいのかもしれないという気もする。 内容に驚くというより、撮った映像を次々言葉にしていくその構築スタイルが読書の快楽だった。内容にももちろん驚いたが、この本を読んで聖地巡礼したいとは、あまり思わない(笑)。日本の文化なども引用され、様々な文化の網目模様となっている。

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2021/09/07

現代韓国の生きづらさ、閉塞感、どうにもならない感が日本と共通していて、読んでいてとても「わかる」、そのことと、個人的な不幸により、主人公が狂気の世界に足を踏み入れるも、また戻ってきてしまう、すべてがしんどく、やりきれないのに、文章が軽快で読み進めてしまう、 somethingだと...

現代韓国の生きづらさ、閉塞感、どうにもならない感が日本と共通していて、読んでいてとても「わかる」、そのことと、個人的な不幸により、主人公が狂気の世界に足を踏み入れるも、また戻ってきてしまう、すべてがしんどく、やりきれないのに、文章が軽快で読み進めてしまう、 somethingだと思うけど、再読はしたくない 悪い作品ではなく、突出した作品であることは間違いない

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2021/07/08

パジュでの同級生との思い出と現在が混ざって進んでいって途中で主人公が撮った映像の文章が挟まれているのでドキュメンタリー映画みたいな雰囲気で面白かった。インドからの帰国子女がインドのオリエンタリズムは西洋人からのオリエンタリズムだからそれを真似したってみたいな文が印象的だった。高校...

パジュでの同級生との思い出と現在が混ざって進んでいって途中で主人公が撮った映像の文章が挟まれているのでドキュメンタリー映画みたいな雰囲気で面白かった。インドからの帰国子女がインドのオリエンタリズムは西洋人からのオリエンタリズムだからそれを真似したってみたいな文が印象的だった。高校生とかのちょっとしたことで気まずくなる関係とかが羨ましかった。私もインドに憧れてた時期があったことを思い出した。

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2021/02/08

「私」は、韓国の北、軍事境界線に近い坡州(파주시)で育った。寒さが厳しい土地だが、今は出版都市などが出来て、マンションが林立している。学校に通うバスにいつも乗る同級生のソンイ、スミ、ミヌン、チャンギョムを中心として、当時の思い出と現在のできごとをそれぞれ「私」のビデオ(ナレーショ...

「私」は、韓国の北、軍事境界線に近い坡州(파주시)で育った。寒さが厳しい土地だが、今は出版都市などが出来て、マンションが林立している。学校に通うバスにいつも乗る同級生のソンイ、スミ、ミヌン、チャンギョムを中心として、当時の思い出と現在のできごとをそれぞれ「私」のビデオ(ナレーションと会話)と一緒に並べたような小説。当時の韓国の高校生の様子が垣間見れる。現在、映像関係で働く「私」は、あるできごとで心が壊れた時があった。

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2020/08/15

自分は社会の一構成員に過ぎない。 同じような人間はいくらでもいて代わりがきく。 皆10代の早い段階からそう悟ってるようだった。 だからといって投げやりになるわけでもなく、淡々と学んだり働いたり遊んだりしていて、大人。 友達は好きだけどこの場所は嫌 考え方には賛成しないけど幸せを...

自分は社会の一構成員に過ぎない。 同じような人間はいくらでもいて代わりがきく。 皆10代の早い段階からそう悟ってるようだった。 だからといって投げやりになるわけでもなく、淡々と学んだり働いたり遊んだりしていて、大人。 友達は好きだけどこの場所は嫌 考え方には賛成しないけど幸せを願う など、全肯定でも全否定でもない気持ちを当たり前に受け入れて 生活している姿がとても好きで、読んでいて安心できた。

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