よみがえり レザレクション の商品レビュー
海外の小説にハマっている昨今…ブックオフで100円で見かけたので読んでみました…。 これはまあ…ミステリと言う感じではないですけれども、解説にもある通り、ハチャメチャな設定でありながら家族愛…のようなものを読者に考えさせる良い本ではないでしょうか! ヽ(・ω・)/ズコー ...
海外の小説にハマっている昨今…ブックオフで100円で見かけたので読んでみました…。 これはまあ…ミステリと言う感じではないですけれども、解説にもある通り、ハチャメチャな設定でありながら家族愛…のようなものを読者に考えさせる良い本ではないでしょうか! ヽ(・ω・)/ズコー 自分はなかなかに面白かったですけれどもねぇ…作者が詩人だからなのか、平易な文章でもって書かれていて読みやすかったですねぇ…そんな読書。 さようなら…。 ヽ(・ω・)/ズコー
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アメリカの小さな田舎町アルカディア、老夫婦のところに、昔8歳で死んだ息子が還ってくる。牧師夫妻と昔の彼女、殺害された一家、収容所に拘束、反対派の過激行動。 ドラマのノベライズかと思っていましたが、原作でした。銃で争うようになるのが、アメリカらしいと思いました。
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題材が難しいと思うが、よくまとまっていると思う。 極端に感動した!というわけではないけれども、なんとなく読後に心に残るものがあった。 よみがえりと聞くと何となく身構えて読み始めてしまったが、すらっとよめた一冊。
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どんどん残りのページ数は少なくなっていくのに、一向に面白くなっていかない展開にやきもきした。そして、たいした山場もなく終了。 訳者のあとがきに、作者は詩人なので詩的で美しい文章だ、というようなことが書いてあったが、そうであるならば、きっと訳した時点で、その詩的な美しさは失われてしまったのだろう。 帰還者は悪魔だと言っていたルシールは、息子のジェイコブが帰還してきた途端に、これは奇跡だと言って喜ぶ。その身勝手さに辟易する。けれども、それが人間というものなのかな、とも思う。 自分の大切な人が帰還して、ただ嬉しいというだけでは、大切な人を失ったのに失ったままの人にとって、それは憎悪の対象になる。この物語の中で描かれた人々に決定的に欠けているもの、それは他人の立場に立って考えるという思考回路だ。誰もが、他人の気持ちに思いを馳せようとしない。その最たる者が、主人公であるルシールだ。理解しようとしないから、何も解決していかず、堂々巡りを続けるばかりだ。 そして、そういう姿勢は「帰還」という現象にも及んでいる。ただ問題を先送りするばかりで、少しも解決に向かわない。この物語には、なぜそんな現象が発生するようになったのかに対する考察が一切出て来ない。最後は、なぜかまた帰還者が消え始める、という状況で終わる。なぜか始まり、なぜか終わる、ご都合主義の物語に、何も解決しようとしない人々。人は必ず死ぬという事実に抗いたいのかもしれないけれど、なんとか寿命を延ばそうと躍起になるのが人間なのかもしれないけれど、人間とはなんと醜く愚かなのだろうと思わせる作品だった。
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いただいて読んだ本だったのですが、読むのがすごく大変でした。私がアメリカ人だったら少しはジョークがわかっただろうし、私がキリスト教をもっと理解していたらもっと物語の展開がわかったんだと思うのですが、そのふたつが分からない私にはちんぷんかんぷん。主人公たちの心の動きがわからないので...
いただいて読んだ本だったのですが、読むのがすごく大変でした。私がアメリカ人だったら少しはジョークがわかっただろうし、私がキリスト教をもっと理解していたらもっと物語の展開がわかったんだと思うのですが、そのふたつが分からない私にはちんぷんかんぷん。主人公たちの心の動きがわからないのです。そのたびに立ち止まり考えていたら、読むのがすごく遅くなってしまいました。 アメリカではこのお話ドラマ化されているみたいなので、アメリカの人には受けているんでしょうね。やっぱり理解力の差でしょうか。 難しいおはなしでした。
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死んだ人が次々とよみがえる現象が世界各地で起こり、日に日にその人数が増えていく。50年前に8歳息子、ジェイコブをなくしたハロルドとルシールの元にも…息子が現れる前は否定的だったルシールは息子を溺愛し、ハロルドは終始、否定的。この夫婦を軸に、混乱していく人々の様が書かれている。もし...
死んだ人が次々とよみがえる現象が世界各地で起こり、日に日にその人数が増えていく。50年前に8歳息子、ジェイコブをなくしたハロルドとルシールの元にも…息子が現れる前は否定的だったルシールは息子を溺愛し、ハロルドは終始、否定的。この夫婦を軸に、混乱していく人々の様が書かれている。もし、大事な人が蘇ったら…もし、自分の大事な人だけ蘇らなかったら…増え続ける「帰還者」に自分の生活が脅かされたら…なにより、「帰還者」は「人」であるのか?この小説が投げかけてくるテーマは重く、難問です。
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『より、どころ』 まずブクログさんから献本いただきました。ありがとうございます。 命とはなんだろうか。生きているという事はどんな状態?なぜ、人は死ぬのだろうか。そして、もしも一度奪われた命が繰り返されたら。 とてもデリケートな題材であるにもかかわらず、とても簡素に纏まってい...
『より、どころ』 まずブクログさんから献本いただきました。ありがとうございます。 命とはなんだろうか。生きているという事はどんな状態?なぜ、人は死ぬのだろうか。そして、もしも一度奪われた命が繰り返されたら。 とてもデリケートな題材であるにもかかわらず、とても簡素に纏まっている。人の心に宿る建前と本音。宗教の役割と限度、そして自我との対立。壮大になりがちのテーマだけれど、視点を変えることによってより、わかりやすく飽きにくく工夫されている。しかし、翻訳版の性能上どうしても、読み辛い。機会があれば、苦労してでも原本を読んでみたいと思った。
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この本を読む人は多分、帯を見て、少しの覚悟をしなければならない。 『大切な人が生き返ったら――――あなたは本当に喜べますか?』 この文句が、この作品をこれ以上ないほどに物語っている。 50年前に8歳の息子を亡くした老夫婦の元に、その息子が還ってくる。 姿形、記憶、全てが息子そのものだけれど、どこか、何かが違っている。 妻は神の奇蹟だと信じて彼をほとんど無条件に受け入れ、夫は拒絶を示して距離を測りかねながらも少しずつ失われた幸せを取り戻していく。 だが、よみがえったのは息子だけでなく、この町、この国、この世界じゅうの人々で、そのために世界は混乱に陥る。 そのさなかで、老夫婦がとった行動が、この話の軸になっている。 読み始めの印象は、「キリスト教の視点から見れば、よみがえりというのはそういう意味を持っているのか」という新たな発見だった。 輪廻転生の考え方が染み付いているのか、私は最初、よみがえりというものに対してそれほどの疑問も恐れも抱かなかった(もちろん、現実には起こりえない、フィクションだからこそだが)。 生者として生活するとなると行政上の手続きが大変そうだな、という程度だった。 だが、聖書に基づいて考えれば、死者の復活は世紀末以外の何物でもない。 老夫婦の住むアルカディア――――アメリカの南部の小さな町――――の人々が早い段階で拒絶を示したのも無理はない話だ。 けれど、読み進めるうちに、その拒絶が決して宗教的価値観にのみ拠るものではないことに気付かされた。 帯の文句に加えて、私ならこう問う。 「隣人の大切な人だけがよみがえったら―――あなたは本当に許せますか?」 この作品の中で、帰還者たちを抑圧する者達の行いは、老婦人が怒りをあらわにしたように、正しいものではありえない。 けれど、もし、隣人の元にだけ奇蹟が起きたなら――――古来よりの数多の教訓話が示すのと同じように、「正しい行いではない」と分かっていても、「自分の大切な人は戻ってこなかった」という事実から目をそらすためだけに弾圧してしまう人がいても、決して不思議ではないのではないだろうか。 繰り返すが、決してそれは正しい行いとは言えない。 たとえ異質な存在でも、理解できない存在でも、生きている以上ある程度の尊厳は守られるべきだ。 それは間違いない。 けれど、だからといって、ただ「彼らは間違っている」とだけ言うのは、何か違う気がするのだ。 これは当然ながら、あくまで私の個人的な意見にすぎない。 けれど、是非この話を読んで、二つの問いについて考えてみえてほしい。 「大切な人が生き返ったら、ああたは本当に喜べますか?」 「隣人の大切な人だけが生き返ったら、あなたは本当に許せますか?」
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