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撤退戦の研究 の商品レビュー

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2024/05/10

20240504「撤退戦の研究」半藤一利・江坂彰☆新書ながら名著 識見・教養の深さ 再々読の価値高い 1.「大艦巨砲」→「航空決戦」へ戦略転換困難 既存のエリート集団「砲術専攻」の存在 米国は真珠湾で戦艦を失ったのが幸い 旧来のエリート層が一掃される必要 特に「老害」 明治維新・...

20240504「撤退戦の研究」半藤一利・江坂彰☆新書ながら名著 識見・教養の深さ 再々読の価値高い 1.「大艦巨砲」→「航空決戦」へ戦略転換困難 既存のエリート集団「砲術専攻」の存在 米国は真珠湾で戦艦を失ったのが幸い 旧来のエリート層が一掃される必要 特に「老害」 明治維新・敗戦 2.人事の硬直化 戦時は抜擢人事 年次・年功の払拭 山口多聞を抜擢できず 米国はニミッツちにみっつ登用序列26位 日露戦勝で100人以上の軍人が男爵以上貴族に 昭和の軍人も「戦争機会」=貴族への機会求める 3.不勉強 合理性の無視 精神主義の強化 内向き 38式歩兵銃vs自動小銃 日露の弾丸在庫 予算の多くは艦隊整備=海軍 けちけち予算 兵站の軽視 長期戦戦えず 無責任  4.情報と兵站の軽視 学校の成績不芳者を当てる トップの関心外 5.「情報の時代」=解釈の多様性が分析の価値高める 画一人材・上位下達集団では対応誤まる リベラルアーツ・教養のベースが大事 歴史・文学など 偏差値至上主義は時代遅れ 規格商品大量生産 堺屋太一さんの言が懐かしい 情報には宣伝力「リメンバー・パールハーバー」ルーズベルト大統領の巧さ 2023/03/11 1.ミッドウェー海戦の総括・反省 責任は山本五十六司令官 VISION・グランドデザインを部下に徹底していなかった コミュニケーション下手では済まないトップリーダーの責任 2.教育と出身者の派閥力学→日本の硬直化 大艦巨砲主義をいち早く脱却できた貴重な体験 ①真珠湾攻撃 ②プリンス・オブ・ウェールズ、レパルス撃沈 海軍のエリート序列は変えられなかった 2015/08/11撤退戦の研究 半藤一利 江坂彰 1985年プラザ合意 ドル本位制の転換 歴史の転換点 ドル安バーゲンセール 冷戦の終結 軍事資源を民間へ転用 米国の復権 日本経済の凋落が始まった 山本七平(1990年) 「日本がすごいスピードで少子高齢化社会と人口減少を迎えようとしている」→日本の確実な衰退 ミッドウェー海戦の失敗 リーダーのビジョン、リーダーのグランドデザインが部下に徹底していなかった 戦略目的が共有されていない コミュニケーションの重要性 日本海軍は「大鑑巨砲主義」「艦隊決戦主義」 リーダーには「偉さの旬」がある  (ラ・ロシェフーコー) 老害 鈍った判断力で重大な時期の決断ができない 「マネー敗戦」も負けるべくして負けた(江坂) ドルで米国と戦争をする愚かさ (石油工業力で戦争した愚かさと同じ) 1985年プラザ合意 平成のノモンハン 驕りと油断がバブルと敗戦をもたらした 「バトルで勝ってもウォーで負けては無意味」 経営と業務の違い 増してやオペレーション ビジョンがないと「戦略無き膨張」に走りがち リスクが少ないと思って、実はリスク最大 時代に適合しない リーダーは生涯勉強 驕り・油断が謙虚さをなくし勉学心を失わせる 優秀な経営者は歴史を勉強している 戦前の陸大・海大は「戦術の勉強ばかり」 正解がある 点数で序列がつく 日本には「大戦略」がない 1.トップマネジメント不在 たこつぼ 2.情緒的・ムード的思考が支配 理性の否定 3.主観的・独善的 国際評価の無視 4.現象面の成果を急ぐ短兵急発想 5.自民族の利益のみを追求するエゴイズム →北洋銀行にも当てはまる 150811撤退戦の研究ー3 日本の戦死者260万人 半分は餓死 残りの多数は輸送船沈没 戦闘で亡くなった者は少ない! →こんな戦争はない  トップマネジメントの責任

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2021/03/18

タイトルと作者から、第2次大戦の撤退作戦の分析的な、歴史カテゴリの本だと思ってました。 もちろんそういう内容でもありましたが、半分くらいは経営者の資質とか企業の在り方とか、がっつりビジネス書でした。 や、十分面白く読みました。

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2021/01/15

太平洋戦争の失敗を通して、現代日本にも潜んでいる「失敗の本質」を読み解いた本。 作家・半藤一利さんと経営評論家・江坂彰さんの二人が、太平洋戦争の失敗から、今も繰り返されている「失敗の本質」について語り合う内容になっています。 失敗の研究は重要なことです。失敗を研究し改善するこ...

太平洋戦争の失敗を通して、現代日本にも潜んでいる「失敗の本質」を読み解いた本。 作家・半藤一利さんと経営評論家・江坂彰さんの二人が、太平洋戦争の失敗から、今も繰り返されている「失敗の本質」について語り合う内容になっています。 失敗の研究は重要なことです。失敗を研究し改善することで、成功の確率が上がります。 また、経験した成功に囚われると、成功が失敗へと変化していきます。成功体験に囚われてしまうことを、本書では「成功の復讐」と呼んでいます。 本書で書かれている「失敗の本質」は現代日本にも引き継がれています。失敗を繰り返さないためにも、日本は本気で「失敗の研究」に取り組む必要があると思います。

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2020/12/28

企業経営の参考となる視点多数。日本の会社員はもっと勉強しないといけない。自分もまだまだと自覚出来る内容だと思う。

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2020/05/26

やっと読了。日本社会の問題点はのぼせ上がること、そして大局観なく、学歴至上主義、年功序列主義。まさに三菱だ。これから通用しない考えなのはわかるが、果たしてこれがなぜ延々と続いているのか? アメリカは反省をするーつまり問題点を徹底的に改善させるところが違う。そのためにシステム投資も...

やっと読了。日本社会の問題点はのぼせ上がること、そして大局観なく、学歴至上主義、年功序列主義。まさに三菱だ。これから通用しない考えなのはわかるが、果たしてこれがなぜ延々と続いているのか? アメリカは反省をするーつまり問題点を徹底的に改善させるところが違う。そのためにシステム投資も惜しまない。さらには、アングロサクソンは仮借なき(容赦ない)攻撃の徹底性特に金銭に対する欲望ーやはり外資にいた人間にはよくわかる考えだ。 一方、日露戦争以降陸海とも組織が硬直化し保守的になったというがその根拠がよくわからなかった。 ヨーロッパのような深く関わらなく親しくー今後自分が取るべき戦略と思う。ちょっと深く関わりすぎ、そこで人を厳しく見ていたかもしれない

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2019/04/29

・賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ。 ・未来というものは誰にも分からない。だから、歴史に学ぶのがいちばんよい。 ・成功の復讐。 ・撤退戦は決して負けではない。どうやって次の勝ちにつなげていくかの組織再構築なのです。

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2017/02/24

戦後70周年、映画「日本のいちばん長い日」が公開された頃に平積みになっていたのを手にしてそのまま積読。歴史から失敗を学ばないといけないんだよなと思い、読了。 昭和史の大家の半藤一利と経済評論家でもある江坂彰の対話の形式なっていて、撤退を知らない日本軍がいかにして負けたかの振り返り...

戦後70周年、映画「日本のいちばん長い日」が公開された頃に平積みになっていたのを手にしてそのまま積読。歴史から失敗を学ばないといけないんだよなと思い、読了。 昭和史の大家の半藤一利と経済評論家でもある江坂彰の対話の形式なっていて、撤退を知らない日本軍がいかにして負けたかの振り返りの話とそれを今の企業経営に置き換えての話が続いていく。 肝に銘じないといけないのは、撤退戦は次に勝つために不可欠な戦略ということ。

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2016/07/01

名著「失敗の本質」に比べるとかなり見劣りする。まあ、歴史は繰り返すの言葉通り、所詮、日本人の行動は昔も今も大差ない。今の安倍政権の政治のやり方も、大戦前の日本の状況と大差ないと思った。

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2016/04/09

タイトルが面白そうだったのでつい買ってしまった。 ・撤退戦についてあんまり研究していない。どちらかと言うと、お祖父さん二人の床屋政談めいた対談集でした。 ・半藤一利が、山本五十六の乗機をP-51が撃墜したと適当なことを言っていて萎えてしまった。 ガンダム好きが「マチルダさんがゲ...

タイトルが面白そうだったのでつい買ってしまった。 ・撤退戦についてあんまり研究していない。どちらかと言うと、お祖父さん二人の床屋政談めいた対談集でした。 ・半藤一利が、山本五十六の乗機をP-51が撃墜したと適当なことを言っていて萎えてしまった。 ガンダム好きが「マチルダさんがゲルググに撃墜されるシーンは泣けた」 とか 戦国好きが「長篠の戦いは信玄の作戦ミス」 というようなもので、鼎の軽重が問われる発言でした。もちろん、出版社も気づいてくれという感じです。 山本五十六が聞き分けよく決まり事に黙って従ってしまうのが良くない。アレだけの立番なら、Noを言うのも仕事の内、というのはなるほどねという感じ。 とはいえ、ひどく浅い切り取り方しかしていないので読む価値は無いと思いました。

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2015/12/19

2015.12.19 成功の復讐。そう、成功体験に囚われるなということ。太平洋戦争に突入したのは、日露戦争の勝利、成功体験が一人歩きしてしまっため。 また、江坂氏の企業経営からの視点も示唆に富んでいた。人事政策は、年功序列を改めて、能力主義にせよと。今は、所謂混沌期で、戦時体制...

2015.12.19 成功の復讐。そう、成功体験に囚われるなということ。太平洋戦争に突入したのは、日露戦争の勝利、成功体験が一人歩きしてしまっため。 また、江坂氏の企業経営からの視点も示唆に富んでいた。人事政策は、年功序列を改めて、能力主義にせよと。今は、所謂混沌期で、戦時体制を敷きなさいと。 日本は無謀な戦争を仕掛けたが、現代日本もアメリカにたてつこうなんてやめた方がいいと筆者。美しい成長とは何か?一億層活躍なのか? 国家目標は定量化できるのか?

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