院内カフェ の商品レビュー
まぁ、こんなシチュエーションだと、こういう人たちが集まるよね。 テレビドラマになりそう、と思って著者紹介をみたら、放送作家さんだったのね。 トイレから出られなくて焦ったけどひょんなことからすぐに出られた話は、ある!ある!ってなったわ 村上くんが何者なのか知りたかったなぁ…… ...
まぁ、こんなシチュエーションだと、こういう人たちが集まるよね。 テレビドラマになりそう、と思って著者紹介をみたら、放送作家さんだったのね。 トイレから出られなくて焦ったけどひょんなことからすぐに出られた話は、ある!ある!ってなったわ 村上くんが何者なのか知りたかったなぁ…… 薬学部学生さん?
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『漢方小説』以来2冊目の中島たい子さん。 院内カフェに行っていたクチとしては、 面白いところを題材にするなーと興味を惹かれた。 街中にあるカフェも、 いろんなものを抱えた人が来ているのだろうけど、 院内カフェはもっと多種多様で、 どんな人も等しく受け入れられる場所なのかなと思う。...
『漢方小説』以来2冊目の中島たい子さん。 院内カフェに行っていたクチとしては、 面白いところを題材にするなーと興味を惹かれた。 街中にあるカフェも、 いろんなものを抱えた人が来ているのだろうけど、 院内カフェはもっと多種多様で、 どんな人も等しく受け入れられる場所なのかなと思う。 生きることに向き合っている人たちが ほんのひととき、ほっとできる場所なのだろう。 不妊治療とか、親の介護とか、 配偶者(もしくは自分自身の)の病気とか、 他人事ではいられない問題に胸がきゅっとなるけど、 いろいろ闘いながらも 時折ふっと息を吐いて力を抜くのは大事だなと思った。 最後は、私もなんかこのプレゼントをもらった気分。
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しばらくレビューをお休みしておりましたが、少しずつ再開していこうと思います。 第一弾は病院内にあるチェーンのカフェを舞台にした様々な人間ドラマ。 カフェで土日だけ働きながら本業は(あまり売れていない)作家の女性・相田。 その病院に夫が入院している女性・朝子。 そして入院している...
しばらくレビューをお休みしておりましたが、少しずつ再開していこうと思います。 第一弾は病院内にあるチェーンのカフェを舞台にした様々な人間ドラマ。 カフェで土日だけ働きながら本業は(あまり売れていない)作家の女性・相田。 その病院に夫が入院している女性・朝子。 そして入院している夫本人・孝昭。 さらに病院で働く医師・菅谷(相田からは『ゲジデント』と呼ばれている。 彼らの視点が入れ代わり立ち代わりしながら物語が進む。 病院内のカフェなのでクセのある客がいる。 相田が『ウルメ』と名付けた扱いに困る客。 孝昭が遭遇した自分の中に別人格を作って病と闘っている少女。 そして朝子・孝昭夫妻も。 病を抱える本人と支える家族。 病でなくても何かを抱えている人たち。 夫婦関係に家族関係。 個人的には朝子の半生はとても響くものがあって読んでいて辛くなる場面も多かった。 この夫婦がどうなるのか特に気にしながら読んだ。 かと言って重苦しい話というわけではなく、文章はテンポよくコミカルな場面も多い。 『治療に関わるわけでもないし、お客が患者でも、医者でも、健康な人でも、全く同じサービスをする。(中略) 病んでる人が、いつでも入れるように病院に寄り添っていて、でも関わらず独立して、そこにある』 カフェの立ち位置を人に置き換えられるのがなかなか面白い。こうなれるかどうかはとても難しいけれど。 最後はちょっとアメリカのドラマか映画みたいな話だったが粋だった。 私の予想は一見嫌なヤツの…だが、さて。読む人それぞれの真相があって良い。 年明け一作目のレビューとしてはなかなか良い作品だった。
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図書館をふらっと歩いていてタイトルに惹かれて手に取った本。ちょうど通院中の総合病院にフランチャイズのカフェがあるため、病院の待ち時間をイメージしながら一気に読むことができました。様々な背景を抱えた登場人物たちの心情が丁寧に温かく描かれ、読み終わったあとポカポカした気持ちに。どのシ...
図書館をふらっと歩いていてタイトルに惹かれて手に取った本。ちょうど通院中の総合病院にフランチャイズのカフェがあるため、病院の待ち時間をイメージしながら一気に読むことができました。様々な背景を抱えた登場人物たちの心情が丁寧に温かく描かれ、読み終わったあとポカポカした気持ちに。どのシーンも身近に起こり得るもので、自分や家族が同じ状況に直面した時どのように家族と関われるだろうか?と考えました。
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病院の中にあるカフェに入ると、患者も先生もみんなフツーのお客さまになる。 病院の中で普通になれる場所に、心を癒された。
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読み終わったあと、暖かい気持ちになりました。 登場人物みんな、何かを抱えているけど、カフェでちょっと癒されてまた元の生活に戻っていける。いいなと思いました。
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ご主人のご病気がタイムリーすぎて…笑 介護や依存、種の存続のお話はふむふむと思いながら読みましたが、途中うぅっと痛くなる瞬間もあり。 でも最終的にほんわかした雰囲気で終わってよかったです。 冬にコーヒー飲みながら読むのがおすすめかな。
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とある病院に併設されているカフェが舞台の ほっこり出来るいい話ばかりの七章立ての好作品でした♪ とりわけ六章が印象的だったね。本当に こんなカフェがある病院があるなら入院したり受診したり見舞いに行ったりするかも知れないなぁ(笑)
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病院内に併設するカフェを舞台に、入院・通院する患者、介護する人、見舞い客、医者・看護師等の病院スタッフ等々、総合病院を利用する様々な立場の人間模様を垣間見る連作短編集。 病院の中にあるけれど、そこは誰もが気軽に利用できる憩いの場。 そこに足を踏み入れた人は、医者も患者も関係なく、誰もが等しく「客」となり全く同じサービスを受ける。 病院内でありながら、中立的な立場で全ての「客」に接する貴重な場なのだ。 特に、両親と夫の介護に翻弄される朝子の話には身につまされた。 私も他人事ではない。 近い将来こんな苦労が待っているのかと思うと憂鬱になってきた。 ラストで朝子が感じたように、上手く割りきれればいいのだけれど。 また、持病のある、まだ幼いさやかちゃんが自分に別の名前をつけて現実逃避する気持ち、よく分かる。 それに合わせるさやかちゃんのお母さんも、また辛いよね。。 私も地元の総合病院内にも院内カフェがある。 どんなメニューがあるのかな…等と思いつつも、つい横目で素通り。 なんとなく敷居が高かった。 今度近くへ行った時に思いきって立ち寄ってみようかな。 なにしろ、院内カフェの飲み物はみんなカラダに良くて、元気になれるそうだから。
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新聞の書評を読んで、読んでみたいと思った本。 初めての作家さんだったが、想像していた以上に心に響いた。 登場人物の一人である朝子の年齢が自分と近いためか、彼女の置かれた状況や考えること(年老いていく両親の変化を諦観しながらも、やりようのない憤りを感じているところなど)、共感せず...
新聞の書評を読んで、読んでみたいと思った本。 初めての作家さんだったが、想像していた以上に心に響いた。 登場人物の一人である朝子の年齢が自分と近いためか、彼女の置かれた状況や考えること(年老いていく両親の変化を諦観しながらも、やりようのない憤りを感じているところなど)、共感せずにはいられなかった。 また、院内カフェでバイトする鳴かず飛ばずの作家、相田亮子の働きぶりが素人くさいのだが、その目線は客観的でありながら、ちょっと意固地なところもあって好ましい。バイトのバリスタ、村上君もかなりいい味だしている。 来院の理由、滞在時間の長短に関係なく、病院という所は本当に精神的エネルギーを奪う…私の場合。 院内カフェは、街中にあるあのチェーン店のカフェと何ら変わることなく看板を掲げている。 不穏の中の平穏。 闇に浮かぶ光。 と言ったら大袈裟かもしれないが、私もその存在に救われたことがある。 病院の会計を終えてそこへ立ち寄ると、自分はフツーの世界に戻ってきたのだ、という安堵感が押し寄せるのだ。 2019.11.27
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